宅老所みつばやあんき物語(堀内直也)③

「第1章 「尊厳」という概念とは何か」


社会福祉を学ぶなかで「尊厳」という概念には必ず触れる。社会福祉法の基本的理念第3条のなかには、「福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし」と明記されているし、ソーシャルワーク専門職四団体(日本ソーシャルワーカー協会・日本社会福祉士会・日本精神保健福祉協会・日本医療社会福祉協会)でとりまとめられた倫理綱領の価値と原則には、「人間の尊厳」が明文化されており、「ソーシャルワーカーは人間の尊厳の尊重と社会正義の実現に貢献する」とある。すなわち、今日の社会福祉は、「尊厳」概念を根底に置いた社会制度や社会福祉実践を構築しており、福祉従事者のみならず社会で暮らす一人ひとりの力と協力によって、「すべての人の尊さ」という名の「人間の尊厳」を守っていくような社会を築くことを目標としている。しかし、「尊厳」という概念は社会福祉の思想的基盤に置かれているにもかかわらず、充分な考察はされていないようである。こういった現状があるにもかかわらず、なぜ社会福祉はこの問題に目を向けていないのか。なぜ概念を批判的に吟味する哲学や思想に先行して、知識や技術が優先されてしまうのか。むしろ、哲学や思想を基盤に置いた上で、知識や技術が活かされるべきではないのだろうか。
そこでこの章では、「尊厳」という概念の歴史やその意味について記す。自明のように使っている「尊厳」という概念を理解すること。これがこの章の目的である。

この続きをみるには

この続き:853文字

宅老所みつばやあんき物語(堀内直也)③

CAREBros.

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

「この記事ヤバい!」と直感的に感じて下さったら、直感的にサポートを!生きづらい世の中、少し風通しがよくなるかもしれませんよー!

あなたもいいね!
2

CAREBros.

宅老所みつばやあんき物語(堀内直也)

宅老所みつばやあんきで起こる、あれやこれ。フェイスブック等では載せない内容はもちろんのこと、NPO法人みつばのくろーばーの事業等も載せたいと思っています。