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【職業選択理論】ホランドの六角形(RIASEC)

こんにちは、いなっくまです。
本日は、キャリアコンサルタントという立場から「職業選択理論」というトピックをお話したいと思います。

これまでのキャリアの節目で、こんなことを考えたことはないでしょうか?

・今の仕事は自分に合っていないかもしれない。でも、どんな仕事が合っているのかはわからない・・
・仕事でそこそこ結果も出して評価もされている。ただ、自分のやりたい仕事とは少し違う気がする・・

そんな時に参考になる「ホランドの六角形」と呼ばれる、職業環境をベースに個人の特性を類型化した理論をご紹介します。ジョン・L・ホランドというアメリカの心理学者が提唱した理論で、個人の特性を「現実的 (Realistic)」「研究的 (Investigative)」「芸術的 (Artistic)」「社会的 (Social)」「企業的 (Enterprising)」「慣習的 (Conventional)」の6つに分類しています。6つの頭文字をとってRIASEC(リアセック)なんて呼ばれることもあります。

こちらのサイトで無料診断することもできるので、興味がある方はぜひやってみてください。ちなみに私は1位が社会的、2位が慣習的、3位が企業的でした。
https://motivation-up.com/assessment/job/jobtest.html

6つのタイプを簡単に説明すると・・

1. 現実的 (Realistic)→「モノ」傾向
もの、道具、機械などを扱い具体的な活動を好む。どちらかというと対人的・社会的出来事への関心は低く、それらが必要な職業は好まない。技術系の仕事、モノづくり、農作業、動植物の世話・管理、職人などの仕事に向く。

2. 研究的 (Investigative)→「アイデア×モノ」傾向
数学、物理、生物学等に興味関心があり、抽象概念や論理的思考に強い関心を持つ。好奇心が強く自立的。ものごとを一人で成し遂げることを好み、グループでの活動を好まない。研究や調査などの活動を好む。研究者、科学者、医師、システムエンジニアなどの職業に向く。

3. 芸術的 (Artistic)→「アイデア×ヒト」傾向
独創的で発想が豊か。感受性が高く芸術的な仕事が好き。音楽、美術、文学などに関連する能力を持つ。型にはまるのを嫌い、創造的な才能を活かせる職業を好む。デザイン、演劇、ダンス、音楽、文学、美術関係の職業に向く。

4. 社会的 (Social)→「ヒト」傾向
人に接すること、人に教えたり援助する活動が好き。責任感が強く他者に対する洞察力に富む。多くの人と有効な人間関係を築く。NPOやボランティア、教育関係、医療関係、カウンセリング、販売などの職業を好む。

5. 企業的 (Enterprising)→「データ×ヒト」傾向
新しい事業を計画したり、組織目標を達成したり、リーダーシップをとって組織を動かすなどの活動を好む。権力や地位を重視する傾向がある。積極的で社交性に富む。経営者、人の管理、販売、営業、広報・宣伝などの職業を好む。

6. 慣習的 (Conventional)→「データ×モノ」傾向
規則やルールを重んじ協調的。定まったやり方に従って手堅い活動をすることを好む。自己主張したりリーダーシップをとることは好まない。几帳面で自制心に富む。情報の整理や管理が得意。事務、会計士、PC操作、税務・法務関係、マニュアルのしっかりした仕事を好む。

いかがでしょうか?ピンとくるタイプはありましたか?ホランドの六角形は「ヒト⇔モノ」「データ⇔アイデア」という2つの軸の組み合わせがベースとなっています。ピンとくるタイプを眺めてみると、どの要素を重視している傾向がありそうでしょうか?1つに絞らず、2~3個を組み合わせて考えてみるのがオススメです。私の場合は、「モノよりヒト+アイデアよりデータ」の要素を重視しているようで、特に「アイデア」には全く興味がないようです(笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今日は「職業選択理論」というテーマで書きました。今回の記事が自分に合った「キャリアの描き方」を見つけるヒントになれば嬉しいです。

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