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生きた証と生きる道標

「キャリア」について

若い方(特に大学生)と話をする機会があるが、キャリアという言葉を聞いてもピンとこない方が多い。

一般的なイメージは、「就職」、「転職」、「出世」などがキャリアと聞いて連想されるのではないだろうか。特に「出世」することが良いキャリアというイメージは強いかもしれない。

余談だが外国語をカタカナに変換した日本語は本当に難しい。
なぜなら様々な意味を包括してしまい、何が本当の意味なのかわからなくなる。
ある意味想像力を高めるツールには向いている。

さて、キャリアだ。
キャリアは語源から考えると「車輪の通った跡(轍)」を意味するといわれている。
キャリアコンサルタントを管轄している厚生労働省は次のように説明している。


「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consulting.html

「キャリアとは?」なんて難しい問いは、考え続けていかなければならない。
ただ、就職を控えている方や仕事に行き詰っている若者はキャリアを誤解なく認識をしておいたほうが良い。

僕が考えているキャリアを僕の言葉で伝える。


●キャリアはこれまでの人生の中で経験してきたこと。

●キャリアはこれまでの経験を活かして今やっていること。またそれとは別に新たな挑戦で得られている経験

●キャリアとは過去から現在の経験を踏まえ将来どのようになりたいか描いているプラン

刑事ドラマでは「キャリア組」などと言われ、出世や給与の上がることを「キャリアアップ」と言われたりする。
何度も言うが一定の職域だけではなく、階級があがることだけを指すものではない。

過去の経験は今の自分を形成している。
大した経験がないという学生は少なくない。
例えば、コンビニでアルバイトしかしていない。と。
それでもそこで何か得られるものはあったはず。それが経験だ。

そして今その経験を活かして何かに取り組んでいることがある。
何かに取り組みながら、きっと将来は〇〇をやってみたいと希望を抱く。

キャリアはいわゆる社会人としての仕事上の経験だけに紐づくものではない。
プライベートでの趣味や活動、家庭生活の中で得られた経験もキャリアに当てはまる。

そう。これまで生きてきた中で得られた経験は自分が築き上げたキャリアだ。また今現在学んでいることも、取り組んでいるアルバイトもゆくゆくは将来に活きてくるキャリア。
キャリアはこれまで生きてきた自分という証なのだ。

そしてその証をどのように活かして次のキャリアを描くかの道標になる。
自分を活かしていくための道標だ。

僕は誰かの、その人の固有のキャリアをその自信が自己理解できるようにしていきたい。
自己理解できたキャリアが次への道標になるのだから。
人は他でもない自分が作り上げた。だからこそ自己理解することが大切だ。

カタカナ言葉に具体的な意味を落とし込むことはなかなか難しい。
けれど、カタカナ言葉から本当の意味ってなんだろうと、考え想像し自分なりの言葉で意味をこたえられるようにしていきたい。

キャリアとは生きた証と生きる道標である。

キャリアの話をもっと書きたい。
次は「経験」について。

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