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外国籍採用リーディングカンパニーインタビュー企画「大成」社長のCareerFlyとは-後編

「外国籍人材とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を採用する真意とは  外国籍人材採用後進国日本において、積極的に外国籍人材を採用している企業は何を目的としているか紐解く。キーパーソンへインタビューを行い、外国籍人材とともにどのような企業ビジョンを描くか、その飛躍(Career Fly)へのロードマップを深掘りしていくインタビュー企画。

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加藤氏:そうなんです。採用も同じじゃないですか。日本は就職したら最後までこの会社でずっと勤めるみたいな感覚がまだあったりして。最近IT周りとか特にそうですけど、プロジェクトごとに人を集めて、終わったら人が巣立っていくというのがスタンダートになりつつある。これからの日本企業では、当然長く働く人も必要でしょう。ただ、いい意味で人も時代に合わせながら入れ替えて、企業も人も成長できるような環境を作った方が、合理的な気がします。

羽二生:管理業界の中でも、一番の老舗であり、規模も大きな御社にて、賛同の少ない中プロジェクトを推進され、成功されたコツはなんでしょう?

加藤氏:風土改革と意識改革を大切にしています。
風土はなんとなく変えていくもので、意識はピンポイントで一人一人について行うものかなと。
何かについてリスクだ、嫌だと思っている中で、いきなり意識改革したところで人って変わらないんですよね。
だから、風土、雰囲気を変えてしまう。なんとなくこんなもんなんだってものを雰囲気からわかってもらった上で、意識を変えていくと、人って受け入れやすくなると思うんです。

例えば、外国籍採用の時は、外国籍ってこんな感じなんですよ、こんなスキル持ってるんですよ、そんなに難しくないですよとか、まずは風土を変えることに時間と労力を使いました。そうしたらちょっとずつ周りが、あ、そういうものか〜となんとなく理解していく。そこから意識を変えるんですよね。

「日本」のアドバンテージを活かし、東南アジアでの事業を伸ばしていく

羽二生:15年計画のうち5年が終わりました。今後はどの様な計画をお持ちですか?

加藤氏:管理という軸に対して、新たに作ってきた「新規事業」と「海外事業」という軸を確立させていきます。

羽二生:より事業を強固にしていかれるんですね。海外は、東南アジアをお考えですか。

加藤氏:そうです。我々の事業って、先進国になる国に必要なんです。弊社も、戦後アメリカからサービスを学んでおり、実は最初のお客様はGHQでした。日本が戦後、高度成長とともにビルが増えて、物だけでなくサービスが求められる様になる中で成長してきた事業なんです。

東南アジアは、今まさに先進国になろうとしている国がたくさんあります。開発が増え、インフラが整って、所得が増えていく。「サービス」に価値を見出せる様になれば、我々の事業のニーズはありますからね。

羽二生:今すでにいくつかの国に進出されていますが、現地の反応はどうですか?

加藤氏:親日である国が多いので、やりやすいです。他の国よりも、日本のアドバンテージがありますから、これを生かして、この5〜10年で東南アジア事業をそれなりに形にしていきたいと思います。

外国籍、いいですよ!まずは一人入れてみては?

羽二生:では最後に、外国籍採用やってみたいけどまだできていないという企業様にぜひメッセージをお願いします。

加藤氏:外国籍の人、いいですよ!ってことですかね?(笑)
今までと違う価値観が広がりますし、社員にとっても発見があると思うのです。
もちろん日本人には日本人の良さがありますし、それは否定しません。でもそれだけではなく、違った方を入れることで、見える世界が変わります。
まず一人を入れるという勇気ある一歩を踏み出していただきたいと思います。

外国籍であることについて、そんなにネガティブな反応を持つ企業って、少ないと思うんです。
結局日本語が話せるかどうかなのでしょうが、そこってもったいないなと。
僕も英語ペラペラなわけではないけど、スキルや専門知識でどうにかなってるところがあると思っています。逆も然りで、日本語がペラペラじゃなくてもスキルがある方をどう生かすか、採用できるかが重要だと思います。

羽二生:そうですね。スキルは高いのに、日本語が流暢ではないというだけで機会を得られていない方もいらっしゃいます。

加藤氏:ここを変えるのは、大変だと思います。でも、これこそ風土を変える方法で攻めることかと思っていますし、責任者が変えていく必要があると思います。
例えば、現社員がちょっとずつ片言英語に慣れてみたりとか、英語の楽しさを社員に伝えて、意外とコミュニケーションできるね!英語使うとなんかかっこいいね!みたいな。そんな風土ができると、いざ外国籍を迎える時に使えたり、英語を教えてもらえたりして。楽しいじゃないですか!

あんまり考えすぎず、悩むぐらいならまず入れてみて、考えてみたらどうかなと思います。

羽二生:リスクを考えすぎずにまず走ってみることが大切ですね。
本日は貴重なお話をありがとうございました!今後のますますのご活躍をお祈りしています!

CareerFly羽二生知美と大成株式会社代表取締役専務加藤氏

Career Fly
多様性ある文化形成を目指し、海外女子の人材紹介ビジネスを2015年にスタート。”日本ではたらく”を目指す理系海外女子を60カ国3850名をプール。海外女子の「越境転職をもっと身近に、気軽に」するための就業支援、および日本企業の優秀人材採用強化に貢献する。

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