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外国籍採用リーディングカンパニーインタビュー企画「Diverta」社長のCareerFlyとは-中編

テーマ 「外国籍人材とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を採用する真意とは?日本において、積極的に外国籍人材を採 用している企業は何を目的としているか、インタビューを通じて紐解いていく。キーパーソンとなる企業経営者へ質問を重ね外国籍人材とともに企業ビジョンを掲げ飛躍する(Career Fly)ロードマップを聞き出していく。

前編はこちら

企業立ち上げや営業など幅広く経験。その上でCMSに集中するために独立

羽二生:素晴らしい。アルバイト求人を見つけて、プログラミングを始めてからすっかりITエンジニアですね。

加藤氏:そうですね。アルバイトも、その後4年生になると授業がほとんどなかったので、友人に誘われて一休.comの立ち上げの手伝いをしました。
立ち上げだったので、Webシステムを作るのはもちろんですが、アルバイトなのにホテルの支配人に電話をかけたり、なんでもやりました。(笑)
当時は11時以降は通信料金が定額だったので、夜11時からが本番!という生活をしていました。
その後ソフトバンクの方に声をかけていただいて、アルバイト入社をし、卒業の4ヶ月後くらいに社員になりました。新卒の年齢ですが中途入社したので、当時、社内の同期で一番給与の高いと言われました。(笑)

羽二生:そうですよね、もう仕事を入社前からしていらっしゃったんですものね。(笑)起業については、その当時から考えていらっしゃったのですか?

加藤氏:いや、そうでもないです。当時の上司が元リクルート系の方で、営業時代の話をやたら自慢されるものだから、面白いのかな?将来役に立つかなって思って営業をやってみたこともありました。(笑)

羽二生:幅広い!(笑)ではどうして起業に踏み切られたのですか?

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加藤氏:実は、ずっとプライベートでスポーツチーム向けでRCMSを作ってたんです。これに集中したいなと思い、会社に事業化を相談したところ、いい返事がなかったので、起業しました。あとは、これまで社内の集まりがあると、だいたい私が最年少だったのです。とても勉強になりました。でも、入社して何年かすると当たり前になってくる。次に進むタイミングかなと思いました。

羽二生:なるほどですね。ソフトバンク社勿体無いですね・・・(笑)
    企業初期はどのような様子だったのでしょうか。

加藤氏:人を巻き込んで何かをすることが、そんなに得意ではないので、とりあえず一人で始めました。そのあと紹介や知り合いがだんだん社員になって、人が増えていきました。

初めて採用の外国籍は日本語力ゼロ!日本人が英語が話せれば問題ない

羽二生:そうだったのですね。ちなみに、現在は複数人外国籍の方も社員としていらっしゃいますが、最初の外国籍はどんな方でしたか?

加藤氏:4〜5年前に、学生インターンとして迎えたのが最初の外国籍です。3人受け入れた中で、1名採用しました。その後、その子の知り合いが入社し、だんだんと外国籍も増えました。
日本語が全く話せない方だったのですが、一緒に仕事をすることで、言語が通じなくてもなんとなく仕事ができることがわかりました。それから、優秀であれば英語が話せれば誰でも採用するという方針にしました。

羽二生:最初の外国籍の方が日本語を話せないケースは珍しいですね!当時社内から反発や不安の声はありませんでしたか?

加藤氏:ありました。でも、反発されても仕方がないですよね。(笑)IT業界は、もうグローバルに行かないと未来はありません。それは社内でもずっと言っていました。会社がグローバルにいきたいんだから、こちら側(日本人)がグローバルに行く。
だから、外国籍を日本人に合わせるのではなく、日本人が外国籍に合わせていけばいいと思います。社内もそのような仕組みにしています。

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羽二生:具体的にはどのような仕組みですか?

加藤氏:まず、日本人への英語教育です。例えば、去年は社員の2/3に対して、半年間で何十時間もアプリやSkypeなどを利用して、英語を勉強しなければいけない、英語マラソンのような教育を行いました。また、実は英語ができるような「隠れ英語喋れる人」がいるんですよ。そのような人たちに積極的に外国籍メンバーとのコミュニケーションを促しています。毎週、就業時間内に外国籍メンバーと経費でお茶するEnglish Cafeというのもやっています。私はプライベートレッスンを週3〜4日朝から入れています。おかげで早起きにもなりました。(笑)

優秀な外国籍を採用していますので、様々な知識や知見を持つ外国籍メンバーに対して日本人メンバーが質問をしたり、関わることがインセンティブになる環境になっています。このようにして、社内のコミュニケーションが英語でできるような仕組みを作っています。
弊社では、英語が喋れることがいいことなんです。日本語が喋れないことは問題ないです。
言語で苦労されている企業は、外国籍を安い労働力として考えている企業が多いのではないでしょうか。外国籍が、日本人を手伝うというような感覚で雇用しているならば、そもそも日本の給与レベルは世界的に高いわけでないため、いい人は来ないです。

外国籍も同じ「人」。だからこそ企業理念とコミュニケーションは最重要事項

羽二生:確かに。会社がグローバルにいきたいのであれば、企業側が英語を話せて外国籍と仕事ができる環境を作る方が理にかないます。とはいえ、外国籍と働くならではの大変だったことはありますか?

加藤氏:外国籍も同じ人なので、基本的にはそんなに大変じゃないです。よく言われる、長期休暇の問題とかも、数ヶ月前から予定を提示してもらえます。産休育休と同じです。事前にお互いにタスクやスケジュール調整ができるため、全く問題ないです。

強いて言えば、これらのことが分かる前はコミュニケーションが大変だったことはあります。以前、インドにオフショアをお願いした時は、頼み方がよくわからなかったこともあり、依頼したことと違うものが出来上がったことがありました。外国籍社員でも能力はあるのに、満足のいくアウトプットが上がってこなかったこともあります。実際本人に、なぜこんなソースコード書いたの?と聞いたことがあります。すると、前職では相手が求めるものをできるだけ早く提供することが一番大事だったので、このように書きました、と回答がありました。Divertaでは、早さよりも相手にわかりやすく綺麗なコードを書くことが大事なんだと伝えると、それから綺麗なコードが上がってきました。
この経験から、文化とかではなくて単純に「コミュニケーション」の問題なんだとわかりました。そこからコミュニケーションを大切にしたところ、外国籍社員のアウトプットがとても良くなりました。

後編へつづく..........

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