バーチャル蠱毒のその後・第二部


この通称「バーチャル蠱毒」と呼ばれた「最強バーチャルタレントオーディション極」のその後を、筆者が飽きるまで纏める記事である。


最中をまとめた第一部→


第一章:停滞を破る方法

オーディション、そしてそのafterが終了してから1週間近くが経った。

この時最も恐るべきものは飽きだった。これまではオーディションでランキングを競うという楽しみ方があったのが、終了してしまった今となってはそれはもはや存在しない物だった。今まで散々星集めをしたりカウントをしたりという事が数の暴力的に求められてはいたが、ようやく配信者のマネーに還元されるようになった課金アイテムに価値はあっても、無課金のそれには大して大きな意味は無かった。

九条林檎(元5)は「それもなお意味がある」とたびたび発言してはいたが、ランキングに反映されるなど分かりやすい意味合いが見えなかったからか、オーディション中とはまるで違った勢いになった。

未だに勝者の3D化モデルは発表されず、公式の仕事が公表されるのにもまだ早い。そして転生プロジェクトは1月。転生対象者はそれまで配信してはいけないというルールが課せられたこともあり、勝者のファンも敗者のファンも比較的暇な時期に突入してしまった。

ところで、この少し前に同人オンリーイベントの開催が告知された。ファンたちも持て余した力をファンアートに注いだりすることもあった。一部の配信者がエントリーしたという話もある。


結局「飽きさせない」方法について模索する段階になり始めた。この時点で雨ヶ崎笑虹(元6)はフォロワーが9000台となっており、さらにファン数を伸ばそうとし続けている。九条林檎(元5)もLive2Dに手を出そうとしたりお悩み相談が人気を博すなど、それなりのコンテンツ性を維持し続けていた。

そんなある日、九条林檎(元5)雨ヶ崎笑虹(元6)はあるイベントへの参加を発表する。

SHOWROOMではこれまで行われてきた「オーディション」以外にも様々なイベントが定期開催されており、これにエントリーしてランキングを競う事で様々な報酬を獲得する事が出来るのである。実は既にアマチュア配信者に切り替えていためりめり(元 巻乃もなかNo.6)は初心者イベントに参加しており、2位と圧倒的な差を付けて1位に君臨していた。

今回のイベントは1位になればオリジナル曲を獲得出来、それを巡ってバーチャル系配信者が競い合うというものだった。今回注目なのは、九条林檎(元5)雨ヶ崎笑虹(元6)の直接対決、そしてもう1つはあのオーディションとは無関係の野生のバーチャルタレントとの初対決である。

生死を賭けない戦い、第二ラウンドが開幕したのである。


第二章:初イベント開始

九条林檎(元5)雨ヶ崎笑虹(元6)のイベントエントリーが完了し、本格的に参戦を果たした。

このイベントで最大のライバルは第1位の吉七味。というバーチャルタレントである。彼女の恐ろしい所は石油王を抱えているという事。12月20日時点で46万ポイントという圧倒的な数字で首位にいる彼女だが、そのうち40万は1人の支援である。以前別のイベントでは数百万を投じ、累計で600万という、もはや石油王としか説明のつかない数字を叩き出している。

一方この極オーディション出身者の特徴は戦い慣れたファンの「数」。100万という数字を既に出しているファンたちだ。果たして勝敗の結果はいかに……?

そしてここで製作を進めていた九条林檎(元5)のLive2Dモデルがお披露目された。これは有志のファンアートを本人が弄って作り上げたものであり、公式から贈られる予定のVRoidモデルとは全くの別物。数日後にはさらにバーチャルキャストにも手を出す。

九条林檎吉七味。の一進一退を繰り返す激しいバトルが繰り広げ、3位の犬塚コロというVタレントとの交流があったりなど、かつて「蠱毒」と呼ばれた壺の外との交流が本格的に顔を見せる。

またその翌日、ついに3Dモデルが公開された。

イベントに参加していない参加者も、クロミは年賀状企画をしていたり、もなかユイが3Dモデルでの配信を開始させたなどそれぞれの動きを見せた。

一方この頃、かの問題児・千代家ぷりり(元 結目ユイNo.7)がキズナアイの番組「のばん組」にナレーション出演したり、DeepWebUndergroundとコラボした動画がTwitterで公開されるなど着々と動きを見せていた。

ついに林檎七味のバトルが超次元的なものになっていくと、笑虹は方針をイベントに勝つ事から林檎を勝たせる事へとシフトし始め、自身のファンを彼女の支援へと誘導する。もなかもスペシャルギフト支援をしたり、ユイもその意志を明らかにする。かつての敗者たちも顔を見せ、マパ上様(※イラストレーターのLAM氏)がガチり始める。「蠱毒総力戦レイドボスバトル」の幕開けだった。

第三章:レイドボスバトルの行方

もはや「林檎のディナー」ではなく「蠱毒総力戦」となったその戦線は強力なものだった。だが一方、七味の石油王パワーは想像以上。無課金ギフト周回による数の暴力も、平然と数百万という価格を積み上げていく七味陣営に徐々に叶わなくなってくる。あの「蠱毒」であればぶっちぎりで優勝出来ただけのスコアを叩き出しても、また100万200万と積み重なっていく点差に、リスナーたちの機嫌は徐々に悪化していく。

林檎のマシュマロにイライラをぶつけ始める者、諦めて支援を辞める者、疲れて離れる者、七味や石油王の素性を探ろうとする者と、動向こそ様々であったがそこにあったのは「林檎は七味に勝てない」という認めざるを得ない事実だった。無理をすればまだ戦えたかもしれない、それでも何より林檎本人がリスナーを疲弊させる事を望んでいなかった。

また一部ユーザーによって突き止められていた七味側の素性も探れば探る程なかなかにキナ臭いものであり、あまり関わってはいけない人間だという事を証明するものでもあった。

そんなある日、林檎はこれ以上の深追いに区切りをつける事にした。しかしこれまで勝ち戦ばかりをしてきた彼女の「敗戦処理」はそう容易いものではない。だがこの頃、一つの朗報が届く。今回のイベント特典でオリジナル曲を作る事が出来ないと思った時、なんと有志……木村牡丹からの楽曲提供が決まったのだ。

木村牡丹、元 結目ユイNo.5の彼女だった。元々DTMに造詣のある彼女は、自身の配信BGMを著作権的なしがらみのない完全オリジナルで用意していたりしていた人だった。この話自体は以前から存在していたものの、この度運営に話が通って決定したのである。確かにイベントで勝ち取れる有名作曲者のオリジナル曲というのも魅力的ではあったが、あのオーディションで共に戦った戦友からの楽曲提供というのは違ったアツさが存在していた。

こうして、九条林檎はイベントに勝たずしてオリジナル曲を得る事が出来た、という形でこのイベントは幕を下ろしたのであった。

この時期、オーディションの特典だったTV番組「カエル王子といもむしヘンリー」でほんのCM程度のわずかなものだったが5人はTVデビューを果たした。

さて、この少し前、こんな動きを見せた人物がいた。

「マスターっ!イベントに応募したぞっ!」


第四章:2018年→2019年

年末年始。

まず年末というと、冬の祭典・コミケがあった。ここでは九条林檎のイラストレーター、マパ上様ことLAM氏をはじめ、キャラクターデザイナー達がコミケに参加した。これに一部の配信者たちは挨拶に行ったともいう。配信者の中では木村牡丹(元 結目ユイNo.5)がCDを手売りして参加した。

この頃から結目ユイのイラストレーター・米白粕氏も結目ユイに対しての言及やユイとの交流が増えた。

またこの頃、公式転生ではない道の者たちも様々な動きを見せていた。

秋野蘭(元 九条林檎No.11)が参加していた声優イベントでは林檎同様「蠱毒大集合」のような応援が行われた。華 桃兎(元 白乃クロミNo.6)が正式にYoutubeデビューした。

オーディション当時から懇意だったフィー様(元 九条林檎No.4)くるくるもなか(元 巻乃もなかNo.3)はちゃくちゃくと転生の準備を進め、年明けに姉妹バーチャルタレント「夜桜のあ・みあ」して公表した。えんむすび(元 結目ユイNo.6)黒羽白砂(元 結目ユイNo.2)おむすび(元 結目ユイNo.3)など新たな容姿を携えて動き出す者たちも少なくない。

また「count0」というバーチャルタレントの年越しイベントにも極勢5人がちらりと参加した。


年明け、白乃クロミが参加を表明したのはアバター獲得イベントだった。

このイベントは前回の林檎のイベントのようなバーチャル限定イベントではなく、顔出し配信者と混ざって参加する形式のイベントとなった。ついに「バーチャル」の外に出るイベントとなった。

しかしながらこのイベント、実は2位に10万点差をつける割とぶっちぎりな成績で長期間イベントを走っている事もあり、前回のような競る緊張感もなく平和な進行となっていた。


第五章:公式転生と非公式アカウント

年が明けて1週間ばかり経過した頃、前述したように非公式転生者による活動の幅がリアルタイムでどんどんと拡大していく。

下記の記事では黒羽白砂(元 結目ユイNo.2)華 桃兎(元 白乃クロミNo.6)が紹介されるなど、「話題になったあのバーチャル蠱毒の参加者だった!(特に華 桃兎はファイナリストである)」という箔や当時からのファンを連れて非公式転生者は自由にその活動の幅を広げていく。

さらに秋野蘭(元 九条林檎No.11)は、ソシャゲの声優権をかけたイベントで最終審査への進出を決める。

ところが1月7日、卵のアイコンを携えたTwitterアカウントが複数出現する。卵アイコンといっても古き良きTwitterのアレではなく、独自のイラストのものだ。その一覧はこちらを見て頂いた方が早い。

そう、ついに公式転生の続報が現れたのである。これまでそのメンバーすら不明だったがこれにて上記の者たちの公式転生が示唆された。まだビジュアルや具体的な活動ビジョンについては不明だが、卵という仮のアイコンを用いて当時のアカウントをまた使用する事が出来るようになったのである。

また勝者5名についても、それまで禁止されていたyoutube活動が今後解禁されるという噂も本人たちの口から洩れてくるようになる。

ところで上記のTwitterアカウントだが、よく見ると公式ではない。有志による非公式アカウントなのだ。というのも大事なはずのこれらの事柄について、そしてテレビなどの仕事の数々について、なんと公式アカウントは特に告知や宣伝をしていないのだ。それを見かねた有志が作成したものなのだろう、転生情報の他にも雑誌での仕事や配信情報までかなり充実したものになっている。

運営は「非公式wiki」同様、また有志の情報力に助けられる事になった。


第六章:歴史の始まり

1月13日にyotubeチャンネルが開設され、翌14日、VRadio「るぅ子のお部屋」というがんばるぅ子というタレントの生放送に、九条林檎がコラボ出演した。すっかり彼女の慣れきったバーチャルキャストでの配信だったが、鮭ギフトが大量に足元で跳ねるカオスぶりもあった。そして21日、クロミもまたこのコラボに出演する。

そしてユイと林檎が次のイベントの参戦を決めるなど、動きは続いていく。転生者たちの「卵」も数を増やしていった。

お気づきかもしれないが、ここから先の歴史はどうしてもこうしたイベント紹介のぶつ切りになりかねない。また転生者が動き始めた事もあり、再び1人の努力では追い切れなくなってきた。

そしてもはや「蠱毒」としての物語は終わった。あとに続くのは各人の歴史だけである。

「推し」の歴史を追い続ける長い旅の始まりであった。




この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

11

Quid

外典・九条林檎(元No.5)

九条林檎(元No.5)について人類が語ったnoteを蒐集する。 これは外典であり、人類による一方的な観測の結果であり、知ろうとする試みの一端であり、しかして正しさは保証されない。 併せて九条林檎本人のnote( https://note.mu/ringo_0_0_5 )を観...
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。