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靴のサイズが長年あっていなかった話②【幅狭】【小足】【開張足】

小足な自覚はあったものの、初めて足のサイズをしっかり測ってみたら長年選んでいたサイズが間違っていたという話の後編です。

前編はこちら


前編で書いたnenudiffusionとの出会いによって足元安泰かと思われた私が何故幅狭小足に気付いたのかを掘り下げてゆく。

事の発端は11月前半、90代の祖父が老衰で亡くなった事である。
今までは黒いベーシックな冠婚葬祭用のパンプスから避けて誤魔化し誤魔化し現地で履いたり、会社であればダブルストラップやTストラップの黒パンプスでなんとなーく誤魔化して生きてきた。

つまり、いい歳して脚に合う冠婚葬祭パンプスを1足も持っていなかったのです。

過去に買ったワコールのサクセスウォークはもう30歩で限界に達するので絶対に履きたくない。
ひょんな事から実家の母の古いパンプスを履いてみたらなんかフィットする感じがするではないか……
(後から聞いた話だが海外旅行で買ったらしい)
幅は合ってないものの、踵がすっぽ抜けないではないか…
結局祖父のお通夜や告別式は母のパンプスを借りる事で誤魔化して終了した。

終わってから、あーやはり、ちゃんとした脚に合う靴がないと困るな…買わなきゃなと強く思った。

そんな中、つい先週旅行帰りに寄ったアウトレットで銀座かねまつを見つけた。
かねまつの靴は世間ではだいぶ細めではあると思う。
いい機会だし1万5千円くらいになってるし(これがでかい)(冠婚葬祭用の靴の出費なんてテンション上がらないもの)ちゃんと合わせてもらおう。
そう思って、女性の店員さんに合わせてもらった。

自認のサイズは甲薄、細身、小さめの22.5cm
22.5cmの並ぶ棚から幾つか試着してみると、店員さんは絶対にこっちのがいい。
22.5cmだとパカパカですと22cmのBワイズのポインテッドのパンプスを持ってきた。
履いてみると、右の中指の爪が少し圧迫されるような気はするものの、確かに22.5cmよりパカパカしないのである……
店内で試着して歩いてみる。歩ける…
時間はもう夕方だった。旅行帰りのMAX浮腫んでいるだろう足で22.5cmは脱げるのである……
そうなると22cmにするしかない。
爪の当たりが気になるけど少し伸ばしたりしてもらえて、何度でも店舗に持ってきてくれれば調整可能というので悩んだ結果これで合えば安い出費と思って買ってみる事にした。

購入してから2日間、在宅ワーク中に家の中で履いてみた。
確かにフィットはする…
右の中指の痛みは気になるが……
いけそうな気がする…

満を持して、ひっさびさの出社日に履いてみた。
家から駅までは自転車なのでノー徒歩
電車内、駅から会社、オフィス内での少々の移動…
これが耐えられないと実用は無理
結果…会社に着く頃には普通に痛い…
あんなにピッタリと感動していたのにも関わらず爪が痛い。前に滑る。踵が擦れる…
衝撃だった…
痛すぎた私はサイズ間違ってたんじゃないの?もう一回見てもらおう!と、新宿のかねまつへ駆け込んだ。
ベテランのシューフィッターの資格を持ったおじさんが接客してくれた。
私の少ない語彙力から繰り出される痛みから力のかかり方を分析して体重を分散させるべく、中敷で細かく調整してゆく。
1時間程かかったと思う。
サイズ感的には22.5だとでかいし22でいいと思う。ただ、幅が合っていないと言われ土踏まず、外踏まず、前滑り防止とこれでもかと沢山の中敷を入れて調整してくれた。
確かに駆け込む前よりは楽になったし歩けるようになった。でも右の中指の爪は中敷を入れた分更に圧迫され痛くて堪らない…
新宿のかねまつのおじさまシューフィッターさんは確かに腕はあるんだと思う。
何故中指の痛みが取れなかったのか、知ったのは後日だった。

何とか帰還した日、私はシューフィッターさんの言った「幅が合ってない」という言葉からネットサーフィンに励んだ。

幅狭、 Aワイズ、前滑りetc…
沢山調べていると幾つかAワイズ以下の幅狭パンプスを作っているメーカーを見つけた。

まずは「chochotte」

幅狭甲低足向け細幅靴ブランド
\わたしの為か?/
まさかのAAAまで作っているらしい。
靴によって使ってる木型も違うらしい。

採寸用のPDFシートがあったので言われるがままにサイズを自分で測ってみた。
衝撃の結果だった。

わたしの足の実寸(素人測定)

私のサイズはなんと右22.8cm、左22.3cmのワイズはAAAだった………
何を履いてもズレるわけだし22.8cmの実寸の足に22cmのパンプスはどうにもこうにも小さすぎた。

靴の長さだけにフォーカスすると22.5cmで合ってるし物によっては23cmなのだ。
私の足は中指の長さが人差し指より長い奇形なのでパンプスならワイズが合うのであれば23cmにするのがショショットの規格だと良いみたいだった。

ワイズはJISの規格で6mmずつ変わってゆくらしい…が…AAAは規格外らしい…(苦笑)

とりあえずショショットさんは受注期間が決まっているらしいので、測ったサイズを元にまずは1足買ってみようと思う。

そして、私の場合、着地での足囲と空中での足囲に大幅に差があるらしく…
こういうのを「開張足」とか「こんにゃく足」というのだそう。

足の筋肉で、作られるアーチが壊れてベターっとスライムの様に広がってしまう足
サイズのあっていない靴を履き続けると筋肉が育たずになってしまうらしい。

採寸してみて思ったのは日本人、自称幅広が多いだけなんじゃないか…?ってこと。

試しに1度測ってみると靴選びが変わるかも知れない。

私は27年間自分の正しい足のサイズを知らずに靴を選んできたのか…とびっくりしてしまった。

まあ、この機会に知れたのは良かったという事で…

健康に歩く為にはサイズのあった靴を履いてアーチを復活させることが重要なのだそう。

こちらのアンドステディさんの足を治し歩き方を改善しながら靴を合わせてゆくという取り組みにとても魅力を感じたので年が明けたらカウンセリングに行こうと思った。

イメコンも楽しいけどまず金をかけるべきは正しい靴ですね…(自戒)

そんで持って調べてみたらそれなりに小足幅狭向けの靴を作ってるブランドは増えてきているらしい

ショショット
アンドステディ
シュープリモ

はAAAの取り扱いがあるけれどそこまでの細足じゃなければ…


こちらはBワイズ取り扱いあり

銀座かねまつのスレンダーシリーズもBワイズ
コールハンもニューバランスもフェラガモも

足を治しつつできればもう少し選択肢が広がるといいなあ〜なんて思って気長に探してゆきたい。

ぜひ、1度きちんと足のサイズを測ってみるということを全人類に言って回りたい気持ちでこのnoteを書きました。

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