見出し画像

会社の内でも外でもない、塀の上を歩く

『バカの壁』で有名な養老孟司さんのYouTubeで「塀の上を歩く」という考え方が紹介されていました。

養老先生の「塀の上を歩く」という考え方

元々は田中角栄が「刑務所の塀の上」と言っていたそうです。

「塀の内側に落ちれば刑務所に入るが、外側に落ちれば一般人」と田中角栄は考えていました。

バランス感覚を持って上手に塀の上を歩くことが大切という話です。
※田中角栄は塀の内側に落ちてしまいましたが(笑)

養老先生は東大医学部の教授をされていました。

東大で働くにあたり、塀の上を歩くことを意識していたそうです。

「塀から中に落ちると本当に組織の中の人になり、組織の価値観や将来なりを全部そこにかけることになる」そうです。

では塀から外に落ちるとどうなるか。

赤の他人になるから俺は関係ないとなる。

養老先生が東大で長く働くことのできた唯一の理由は、塀の上を歩いていたからだそうです。

サラリーマンが「塀の上を歩く」と見える悪い景色

「塀の上を歩く」という考え方に共感できた理由は、私と会社の関係をうまく表してくれたからです。

私は会社の価値観に染まることを避け続けてきました。

表面上は染まっているように見せかけて一歩引いた目線で見ている、そんな感じです。

サラリーマンで塀の上を歩いていると、様々な悪い景色が見えます。

・上司の言うことは絶対

・無能な上司たちに潰される若手

・学ぶことをやめてしまった管理職。でも給料は高い。

・会社のヒエラルキーの中で上を目指すことを当然という考え方

・出世できない奴は無能という嫌な考え

・相互に監視しあう同僚たち

・会社のためなのに「お前のため」と言い換える人たち。しかもそれに気付いていない。

・退職金を人質に取られて辞めたくても辞められない人たち

書いてみると出てくるものですね。

自分がこんなことを思っていたことにびっくりしました(笑)

サラリーマンが「塀の上を歩く」と見える良い景色

一方で良い景色も見えます。

・優秀な人たちから学べる

・友達のような同僚ができる

・社会とのつながりができる

・安定した給料がもらえる

・仕事を通して多くの人と関わることができる

塀の上から外側に落ちかけている私

これまでの私は塀の外側に落ちるために準備をしてきたように思います。

あまり器用でない私は、塀の上を長時間歩き続けることに限界があります。

そんな自分を知ってか知らずか、いつでも塀の外側に落ちられるよう、金銭面の準備や、妻との価値観のすり合わせを行ってきました。

塀の外側に落ちるのが1年後かもしれないし、うまく踏みとどまって10年後かもしれない。

まだしばらくは落ちそうになりながらも、塀の上を歩く予定です。

本日ご紹介した養老先生のYouTubeはこちらです!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

こんな拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます!これからもサポートいただけるよう精進いたします!