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【D2Cブランド「Away」のグロース施策】

 お疲れ様です。中央大学4年の石原里奈です。
 最近尊敬している方々と話す度に、今後残っていくC向けのサービスや事業はそのサービスを使ってつながりを持てるもの又はそのサービス・事業のブランドが好きで使うものの2つになっていくのではという話をよく聞きます。

 つながりを持てるサービスはLINEやfacebook、口コミサービス、ライブ配信系など以前から既にでてきていましたが、今後はよりそのブランドのものだから買いたい、持ちたいなどのブランド作りが大切になってくることを最近良く見るD2Cを筆頭に感じはじめていました。

 ということで今回はブランド作りがうまく、ユニコーン(時価総額1,000億円の未上場企業)になることは確実視されているD2Cブランド「Away」のグロース戦略・施策について軽く調べてまとめました。

 D2Cのスーツケースにて現在盛り上がっているAway。
私も知らなかったのですが、週末この企業知らないのはやばいよって言われて焦って調べました笑

(*過去に出したメルカリZOZOTOWNの記事が内容量的にも重く、中々たくさん書けなかったのでこれからは軽めに書いて行こうと思いますw
クオリティは下がってしまいますが、自分が知りたいと思う企業を軽く頻繁に更新して行こうと思いますのでよかったらご覧下さい...)

Awayとは?

 いま米国で爆発的に売れているスーツケース
 1000人以上の旅行者の生の声を聞き、欲しい機能、デザインを形にした徹底的な顧客発想の製品。
 Awayは2015年の創業から2年半で50万個を売り上げた。
 2018年には、企業としてのさらなる事業拡大を見込んだ、シリーズC投資ラウンドにおいて、5,000万ドル(約90億円)もの莫大な資金調達に成功したとして話題。

創業者の2人

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 *左がルビオ氏で右がコーリー氏。

「私たちはミレニアル世代が『モノ』から『体験』へと価値観を変化させているのを見ました。これは、彼らが本質的に『もっと旅をする』ということを意味していました。古くからあるブランドはこの価値観を拾い上げませんでした」とルビオ氏は語ります。Awayの目標は、スーツケースメーカーになることではなく、「旅行のプラットフォーム」になることだとのこと。


 製品の特徴

●ターゲットはミレニアル世代!!!
●携帯電話を充電するためのリチウムイオン電池を搭載
●360°回転するキャスターで使い勝手が抜群!→日乃本錠前製のキャスターやYKK製のファスナーを採用
●洗濯物専用の収納袋を装備

課題

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 米国のスーツケース市場は、価格が二極化していた。 

 それを知りAwayは、低価格スーツケースよりもずっと丈夫で機能性に優れ、しかもハイブランドにも負けない秀逸なデザイン性を持つ新しいスーツケースを、225ドル(約2万5,000円)で販売。  

 コーリー氏は資金調達に明け暮れているときに、「スーツケースなんて気にしていない」という多くの投資家に出会ったとのこと。そして、ミレニアル世代を潜在的な顧客としてみていないスーツケース業界を「時代遅れ」に感じたそうです。
 コーリー氏とルビオ氏によると、Louis VuittonやRimowaのような高級ブランドは、確かに「旅行のロマンス」を製品としての形に変えようとしていましたが、あまりにも高価だったとのこと。一方で、SamsoniteやAmerican Touristerのような確立されたブランドは、あまりにも機能性にフォーカスしていたとのこと。ここに、巨大な機会損失があると考えたそうです。   

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