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密教・心理ケア入門講座 第一回目参加してきました

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先月、南御堂の山門がプレオープンしたイベントに行った翌日、中之島公会堂へ行った際、こちらのチラシを見つけてさっそく予約をした講座。

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上野和久先生
高野山大学の教員ページより拝借
https://www.koyasan-u.ac.jp/info/teacher/kazuhisa_ueno/

トラウマや発達障害、犯罪被害者と加害者のココロに携わってきた先生です。
「人間は意識で行動をすべてコントロールする事ができない」という事を身体で感じて証明するべく、「後出しで勝つじゃんけん」をしたり「後出しで負けるじゃんけん」をさっそくしました。

最初はゆっくり、次に少し早くするというやり方。
(ˆˆ;)勝つのは結構簡単。
身体に染みついてるから。
しかし負けるのは後出しでもほんとにできない。
これを先生は警察官や教師など大人の講演でもやるそうです。

じゃんけんで緊張する、成功しようが失敗しようが結果が出て緩和する。これを繰り返すのですが、自己調整力が高い人はうまく動くけど、低い人はなかなかうまく動かないのでストレスが蓄積されていく。面白いものです。
無意識にどこかで禁止令が刷り込まれてしまってるんでしょうかねぇ。

ちなみに楽しい事や興味ある事をしてもすごく疲れてスッキリとしない人(僕がそうですが)は、過剰に緊張する傾向があります。緊張するというのは集中力や行動力など必要なものですが、それが行き過ぎてしまうんでしょうね。

なので、疲れやすい人は交感神経が高ぶりやすく、低下しにくいので、意識して副交感神経を優位にするペースや行動の日常習慣を作った方がよいです。
オススメは温めのお湯に浸かる入浴。
他は、瞑想、太極拳、アロマテラピー、香を焚く、癒やしの音楽を聴く、動物をモフる、会話するなどなど
他にもあると思うので、探して試してみてくださいね。⚠飲酒やおクスリはダメですよ⚠
ストレスがかかり続けるとコルチゾールというホルモンがずっと分泌されつづけてしまいます。このコルチゾールは脳の海馬という記憶を司る場所に影響を与えることがわかっています。ここが健康だと新しい記憶をストックして、古い記憶を書き換えたりできますが、萎縮したり壊れるとそれが難しくなってしまいます。つまり過去の辛い記憶を今新しい記憶によって書き換えてトラウマを外すということが中々できにくくなるのです。
なので、日常生活からストレスをできる限り少なくするよう、調整をしていきましょう。

子どもの頃に受けた孤独や不安・恐怖の体験、養育者との絆が不安定など、安心して過ごせる家がない生活環境で受けた傷は、広く長い期間に影響が及びます。自律神経の反応がうまく取れなくなる原因の1つだそうです。
また生まれてから今までの発達過程で、大人の安定したつながりができないと傷は残りやすくなり、自己調整能力と相互調整能力を培う事ができないため、逆境の中での調節力が育ちにくくなります。
孤独・不安を軽減できるような対応を考え、行動することか大切です。

僕も、子どもの頃から上記の傷が深く根強く残る環境の中で育ちました。ちょっとした変化で体調を崩してしまうほど感受性が強かったので、楽しい思い出はほとんど記憶にありません。未だに影響は残ってますが、コツコツと自分なりに勉強と実践をしてきた分の報われで、だいぶ変わりました。
これは続ければ続けるほど過去の傷や感情にとらわれない生き方を選んで変えていく事が大事で、それが周りの人にとってはおかしいと言われても、自分自身の心身の健康が大事です。それが毎日続けられる習慣のから少しずつ、世の中と交流する時間を取って相互調整能力を育んでいく事が大事なのです。

自分らしく生きるというのは、それを続けていって、今を幸せに生きられてる状態の事だと僕は思っています。
常に自分の中にある制限の中で、幸せで安定した生き方をすること。ストレスは必ず受けるけど、規模を最小限にするには、どういう生活スタイルにすればよいか取り組むと自然と表現されていくのです。

僕は外に出るときは、何か面白い事、面白い店はないか、興味がわくイベントはないか、心身の反応を感じながら情報を得て触れようと努めます。その中で人とのふれあいが持てる場合もあるでしょうし、自分の知らなかった好きな事を見つけたりして、快いつながりを得ることができます。
もちろん、心身が疲れない程度にふれる回数を増やしていくのも大事です。でも安心してどっぷり触れるのは心身によくないので、少しずつ触れながら相互調整力を養っていってくださいね。
ココロの傷が深い人ほど長い目でつながりの習慣を持って自己調整能力と相互調整能力を養っていくことが改善への道です。

ココロの回復は四段階あり、混沌の状態→支配と依存→自己調整→解放と自立と進んでいきます。なので、繰り返してよい思考と感情を持ち続けられるようにするには、日常生活にそのような時間を持つ必要があるのです。
今ここを感じるには、今ここを楽しく過ごす感覚を持っておくことです。それがトラウマから離れる結果につながっていきます。

「時間と空間を超えた場所で生き直す」という言葉が僕は快く感じました。
「つながる」感覚から「安心する」感覚に気づく事。辛い記憶をよい教訓として保持し、そこに向かわないように良い記憶を育てていく事。

「何もやる気が起きないという時は、身体の力を抜いて、気持ちの安定を図りながら、動き出せるタイミングが来るのを待つこと」です。

僕は今でも時々起きますが、意識はしっかり起きて活動できるくらいシャキッとしてるというのに、身体は重くてダルくて起きれないということや、逆に身体はしっかりシャキッとしてる状態なのに、意識はボヤッとしてて目が開かないというバラバラ感。
こういう時はいつも心身がシャキッとつながるまで寝たまま心身の感覚を眺めるように待ちます。
眠い時も、心身のつながりを待ってから寝ます。そうしないと、短時間で起きてしまったり、むずむず脚症候群など身体が落ち着かなくて寝入りにくくなったり、部屋の電気を消したら眠気が飛んでしまったりするのです。

人間の心身は常に揺れ動いているので、1日24時間をどのように過ごせば、少しでも穏やかに、健康的に、そして新しい挑戦をし続けて喜びや楽しみを経験していられるか。

改めて自分の人生を取り組み直す機会となりました。12月はどんな内容か楽しみです。

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