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大工道具は知恵と便利のかたまり〜墨つぼ編〜

水糸を紹介したら次にちかい道具としては墨つぼや水平器でしょうか。

どちらもやはり便利な道具だし、大きなものを作りたくなったらひとつ持っていると効率も正確さも増します。

使う前には要練習ですが、かんたんに長い直線が引けるのはすごく便利です。

大きなものを作る時にはぜひおススメしたい道具です。

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画像は古い形のものですが、現代のはもっとスマートな形になっていますね。

ツボの部分に墨つぼ用の綿を入れて、そこに墨つぼ用の墨汁を染み込ませて使います。墨が乾燥したら水や墨汁を足して使います。

写真には写っていませんが、墨差し(すみさし)という、竹で作られた鉛筆代わりの道具も一緒に使います。墨差しは自作する人もいれば道具屋さんで売ってたりもします。道具に凝る方は墨つぼも作ります。

糸巻

*使い方(古い墨つぼ編)*

①かるこに付いている針に糸を3回ほどぐるぐる巻きつけて最初のポイントにぶすっと刺す。(水糸とおなじです。そうすれば安定するし、針の元の部分から墨をひけます。)

②利き手の指先(人差し指以外)で墨つぼを持つ。

③次のポイントまでぐいーーーんと伸ばしたら、利き手の腹で車の部分をしっかり押さえながら強く糸をはり墨つぼを立てる。

④すると、利き手の人差し指が自然に糸をおさえる形になります。

⑤人差し指でおさえたら、もう片方の手で糸を持って離せばパチン!と墨が引けます。

※人差し指でおさえる前に糸をつかんでおいた方が引きやすいです。やってみれば分かります。

手が小さい方は手の大きさにあった物を選ばないと、墨つぼを持つだけでやっとになってしまいます。

それと糸をパチンとするとき、体は糸の延長上にいる方が曲がらずに引けます。じゃないと、意外と曲がってしまうんです。

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