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同人誌のデザイン始めました(vol.8 後編)

小説本2冊目のご依頼。すでに1冊ほぼ完成した段階でしたので、
お話の流れはスムーズに進みました。

1.本のサイズ、カラー、P数、背幅(わかれば)

文庫サイズ

2.表紙に入れる要素

タイトルと作者名、基本的に前回同様

3.希望するイメージや使いたいフォント等あれば

特になし

4.ご使用の印刷所とご利用予定の紙など

おたクラブ様

5.希望納品日

12月のイベント合わせでお話をいただいたのは10月で入稿は2週間後。
スケジュールに関しては今回はリピートでしたので
2週間でお引き受けさせていただきました。
(仕事の合間での制作なので、大体1〜2ヶ月に1冊、
制作期間は1ヶ月〜1ヶ月半ほどいただいています。
リピーターさんに関しては勝手がわかっていることもあり、
短納期のご相談することはあります。)

全体の方向性を決める

今回タイトルを聞いた瞬間「紡ぐ」という言葉が印象に残ったので、タイトルを紡いでいくようなイメージで作ろうと考えました。タイトルは文字を細い糸で繋いでいく形にしたかったのと、「を」の形に個性を持たせたかったので、フォントは「築紫Cオールド明朝」を使用。タイトルのベースを組んだのち、線の形をラフで作ります。


最初は自由に描いていって
線で繋いだ隙間は広い部分と狭い部分を作ることで、
ドラマチックな印象になるように、少しずつ整理します


文字だけでもある程度インパクトは出ましたが、もう少し華やかさをプラスしたかったので、桜の花びらを絡めました。
また明るい内容のお話でしたので、全体的にオレンジベースのグラデーションと、タイトルもオレンジ〜赤のグラデーションにしました。


背景のグラデーションには少しだけモアレ加工をかけています


目次、扉の作成

目次と扉は表紙に合わせて、タイトルはつなぐようにし、桜を散りばめました。

数字を大きく使うことで遊び心を出しています
扉もそれぞれ糸で繋がれているようなデザインに



印刷・仕上がり

最終的にキラキラとした質感の紙に印刷していただきました。
どちらも華やかさがプラスして、素敵に仕上げていただきました。

表紙
背表紙
裏表紙

2冊とも色数を抑えて大人っぽい仕上がりを意識しました。

今回はわりと「好きにしていい」と言ってくださるタイプの作家さんで、とてもありがたい反面「本当に気に入ってくださっているかしら」という気持ちが常について回っていたりもします。(わりと気にしいなので:汗)

結果気に入っていただきほっとしました。

大切な作品に携わらせていただきありがとうございます!

carp labs

制作の糧とさせていただきます。ご無理のない範囲でよろしくお願いいたします。