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なぜ、社員が辞める?多くの日本企業が社員に与えない3点セットとは。

社員の離職率が高い?3年で3割が辞める若手?色々と問題にはなっていますが、なぜ辞めるのか?海外の企業では当然に与えている3点を、日本では与えていないからかもしれません。その3点は

1.権限

2.責任(適度な)

3.裁量

です。

1.権限

まず、権限です。海外では、その仕事には、多くの場合、一定の権限があり、比較的若いポジションにも与えられています。予算や、部下に指示する権利、その他もろもろ決める権利です。しかしながら、日本企業は、その権限が、果てしなく高いところ(ポスト)にあります。

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「いやいや、うちでは課長になると、色々と決められるルールになっています」('ω')

という方も、よくよく聞いてみると、形式的にはそう明文化されているけど、結局役員まで話を通さないといけないんです。と、権限は高止まりしています。

権限は、その人の自己実現ややりがいを得るために、必要不可欠な要素です。この権限がほぼ90%ぐらいの人にないというのが、日本の大問題です。(会社の規模にもよります)

2.責任(適度な)

権限があれば、責任が伴います。権限=責任の原則は、組織論では常識です。しかし、権限がないので、当然、責任も発生しません。よって、緊張感もないですし、責任を負わされそうになるなら、必死で逃げるわけです。

当然です。権限がないので。

権限=責任を、適度に正しく与えることが、一人の人間として、信頼してあ任せる事でもあり、よい刺激を与えるのですが、日本企業の場合、それが分離されているか、曖昧になりすぎています。

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3.裁量

裁量とは、目的に行きつくまでのプロセス、やり方を一任する権利とします。ここの関しては、さすがに柔軟性を持ってきました。例えば、裁量労働制度、フレックスタイム制度、在宅勤務制度など、ハードな仕組みは、各々の組織・会社で導入され始めています。

しかしながら、ハードな仕組みはあるものの

「こういうやり方(マニュアル)に沿って必ず進めてくれ」

「こういうルートで承認を取ってから、進めてくれ」などなど

中身は、まだまだ裁量を100%与えているとは限りません。

では、3点を与えては?

では、上記3点を社員に少しずつ与えたらどうでしょう?

しかし、物事は簡単ではありません。この3点は決して与えにくいものなんです。上記を既得権として持っている役職者はそう簡単に手放そうとはしないでしょう。また社員を相当に信頼していないと難しいという事情もあります。

いずれにせよ、世界スタンダードと比べると、この3点の高止まり感は、もうガラパゴス状態でしょう。少しずつ変えていく必要はありそうです。

異文化比較論の権威、エリン・メイヤー教授も日本のトップダウン文化への片寄を比較チャートで説明されています。

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