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特性因子論-ローとウィリアムソン

1.理論の概要
ゴールトン「個人差研究」、ビネー「個人心理学」~

人の行動は周囲の状況や場面によって変化するが、特定の個人が示す行動には、その人らしい特徴がある。

・特性:人々が持つ”状況を通じて一貫した特徴”

人々の持つ「特性」を認め、それらを正確に把握することで、
・”その人らしさ”=「一貫性」
・”ほかの人との違い”=「多様性」
についての情報を得ることが出来ると考える。

 1-1.ゴールトンの「個人差研究」

ダーウィンのいとこで、「進化論」に影響を受ける。
個人の精神機能についてのデータを収集・分析し、個々人を比較してその差異を捉えた。

 1-2.ビネーの「個人心理学」

個人差のその質的差異や1人1人の能力の独自性に関心を持ち、友人シモンと世界初の知能検査を開発。
1930年には知的側面から性格・興味・価値観を含む研究へと発展し、現在の心理検査に大きな影響を与えている。

特性因子論の歴史は、特性に関する理論の発展史でもあり、測定ツール(心理検査)の開発の歴史でもある。

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