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行動療法-スキナー

1.理論の概要

1920年代にワトソンらが学習理論に基づくセラピーを始め、1953年にスキナー(1904-1990)らが「行動療法」という用語を使用した。

【行動療法の定義】
神経症や不適応行動を不適切な学習の結果とみなし、学習理論やその手続きを用いて不適切な行動の軽減・除去と、適切な行動の再学習を行う心理療法

「学習理論」では、個人の行動は学習によって形成・維持されてきたものであるから、その行動を修正・消去することも学習によって可能と考える。

2.学習理論について

 2-1.レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)

レスポンデント=「反応する、応じる」

《代表的な実験:パブロフの犬》
①犬にベルの音を聞かせる:中性刺激(=特定の反応は起きない刺激)
②肉片を与える:無条件刺激
③唾液が分泌される:無条件反応

①~③を繰り返すことによりベルの音を聞くだけで(①)、唾液が分泌される(③)ようになる。
この時①は中性刺激から条件刺激へ、③は無条件反応から条件反応へと変化していることになる。

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