第61期 連珠名人戦2次予選 での興味深い局面

 2次予選で遭遇した興味深い局面について書いていきます。

私が黒番で、19まで打った局面です。みなさんならこの19をどこに打ちますか?実は、この黒19をAに打つと、ほぼ黒勝ちです。完全には解析していませんが、多分必勝だと思います。本譜の19は評価値は50%ですが、Aは90%越え。一路しか違わないですが、大きく意味が異なります。まさに、連珠の凡人と達人の分かれ目としても過言ではないでしょう。黒19ですと、攻めが続きませんが、黒Aだと攻めが続き、ほぼ追い詰めると言える状況です。私は、本譜では黒19はそんなに考えずに打ち、その後の黒21、黒23で長考していました。けれども何にもありませんでした。実際は黒19で長考するべきだったのです。後の祭りです。

黒Aの後の進行はこんな感じ。

 こういう局面でAのところにパッと目に行く人が、連珠の達人で、棋理がを理解しており、身体に連珠が刻み込まれている人なのでしょう。中村永世名人や神谷名人のような人であれば、目に行くのでしょう。
 こういう場面で、こういう手を打てるようになるのが、上達のための課題です。こういう手を打てるような取り組みをしていきます。

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