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SNSに見るプレゼンテーションの学び

あらゆる職種でプレゼンテーション能力が問われるこの時代。どうやって勉強していけば良いのだろう?今日は身近な SNS を題材にプレゼンテーションのヒントを探ってみた。

聴衆を 3 つに分ける

プレゼンテーションをする際には,聴衆がどれだけ自分に食いついているかで 3 つのグループに分ける。

レベル1 聴きたくて集まっている
レベル2 興味はあるが根気を伴う
レベル3 無理やり集められた

この 3 つだ。

レベル1 聴きたくて集まっている聴衆

この聴衆相手のプレゼンテーションはイージーゲームだ。なんせ最初から聴きたくて自分の方を向いてくれている。

Twitter は 1 つの投稿は 140 文字と仕様が決まっている。ユーザーはこの制限の中でいかに効率的に伝えるか,いつも考えている。

その制約を反則技で突破して奇怪な投稿している人がいる。以下にモデルケースを作ってみた。

驚くほど短い本文。そして異状なほど長文のメモ書きをスクリーンショットで撮って,それを添付している人だ。

普通だったらこんな字面を見ただけでスルーしてしまう。しかしそれを読む人達がいる。それはそもそもアカウントに興味を持っているフォロワーだったり,そこが炎上しているアカウントで興味本位で見に来た人たちだ。

つまり,聴衆が最初からこちらに興味を持っていてくれれば,長い長文でも耐えられることがある。しかしこれは極めて稀な例だ。逆に言うと,普通のプレゼンテーションではこのような長文はまず読まれない。

したがって,パワーポイントなどのスライドで「文章」と呼ばれるような文字の羅列を,しかも何行にも渡って書いているのは,大いなる無駄なのだ


レベル2 聴衆は聴きたいが根気を伴う

勉強会を含め,多くのプレゼンテーションがこれに当たる。本来,聞きたい内容なのだが,聞き続けるためには聴衆の根気が伴う。いわゆる「消耗戦」だ。時間とともに聴衆の体力は消耗していき,何か対策を打たないとついには力尽きてしまう。

このような場合にわれわれプレゼンターには何ができるだろう?

すくなくともパット見でわかる視認性の良さ,そして必要な情報だけを厳選して聴衆の負担を軽減して延命をはかるべきだろう。

たとえば経済記者の後藤達也さんは非常に参考になる。後藤さんのフォロワーは経済について知りたいと思っている。しかし経済や株式市場という難解な分野について見聞きするのは非常に消耗する。そのことを踏まえて,上記の点が考慮された画像が添付されている。たとえば下記の画像をみてほしい。

特にグラフについては色分けされており,無駄な情報が一切ない。また文章も簡素化,重要な単語は強調され,行間も十分取られている。

レベル2 の聴衆相手には,聴衆の興味に助けられつつも,聴衆の体力を無駄に奪わない気配りが必要なのだ


レベル3 無理やり集められた聴衆

もっとも強敵な聴衆であり,あらゆる聴衆はまずレベル3 だと思って取り掛かるほうが良い。

レベル3 の聴衆に対する第一の目標は,なにはともあれレベル2 に引き上げることだ

レベル3 とレベル2 の大きな違いは,聴衆がこちらを向いているかどうか(興味を少しでも持っているかどうか)だ。

そのためには小難しいことは不要だ(むしろ逆効果だ)。とにかく考えさせない。ダイレクトに理解できるものを目指す。

この点において参考になるのは企業の商品紹介だ。たとえば山崎実業株式会社のツイートを見てみる。

これ以上ない簡素な文章。そしてあとは写真だけ。目で見たままを脳髄に印象づけて,とにかく興味を引くのだ。

プレゼンテーションでもこれらの技は使える。レベル3 の聴衆に対していきなりうんちくを述べてはいけない。まずは興味を引くために,パット見で興味を引く(理解できる)提示が効果的だ。うんちくはその後で良い。

SNS 全盛のこの時代。プレゼンテーションで応用がききそうなネタはそこら中に転がっている。今回は twitter 中心に紹介したが,YouTube も非常に参考になる。特に YouTube はプレゼンテーションそのものなので,話し方のスピード,画面内の文字量,情報量などあらゆる面で参考になる。これからはそういう視点で SNS をみてみると面白いだろう。

そして日常生活や仕事でのプレゼンテーションの機会をどんどん生かして,トライアンドエラーでいろいろ試してみよう。


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