2000人の観客の前で歌った声楽家が学んだ、人前で話す時の緊張との付き合い方

おはようございます。元声楽家のカサノヴァです。

最近は、講習等で人前で話す機会が随分増えてきました。元々人前に立つ、というのは歌手や俳優等で慣れていたので、こういう仕事も楽しんで取り組めてます。


人前に立つ。

こういう時はたいていの場合、自ら何かを発信する時です。スピーチ、プレゼン、歌う、など様々な状況はありますが、どれも多くの人からの視線が集まるなかで行わなければなりません。


こういう状況で

・思うように声が出ない

・足や手が震えてしまう

・ドキドキしすぎて、いつもの実力を出せない

なんてことは誰もが経験することだと思います。


私が声楽家だった頃は、様々な舞台に立ってきました。

2000人以上の大ホールや、お客様が数メートルの距離にいるサロンコンサートなど、どれもマイクなしの肉声のみで歌ったり、話したりをしてきました。

今では人前で話すことが増えてきましたが、やはり今でも、どの本番も、緊張するものです。

私の中で緊張は、なくすものではなく、うまく活用するものだと思っています。


今回は、2000人以上の人を前に1人で演じてきた元声楽家の私の経験や、何度か共演した有名俳優や歌手などを観察していて気付いた、人前に立った時の緊張との付き合い方、しっかりと自分の実力を引き出す方法をお話したいと思います。


日々生活していると、人前に立つ機会が多い人をよく見かけます。歌手や俳優などの芸能人はもちろん、身近なもので言えば結婚式等のスピーチ、仕事でのプレゼンなどなど。

身近なスピーチやプレゼンでは、結構失敗している人を見かけるかもしれません。その理由は恐らく、準備不足か、緊張に飲み込まれたか、寝不足かのどれかでしょう。

この中で最も対策がしにくいのが緊張に関するものです。


なぜなら緊張は無意識におきてしまうもので、非常に自然な身体の反応だからです。

「慣れだよ」という人もいますが、慣れるまで失敗ばかりだと仕事になりません。どれだけの報酬が失われるでしょうか。

もちろん、慣れも大切ですが、最短で最高の成果と報酬を得るために、効率の良い緊張の対策が大事になってきます。

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