自分を良く見せようとするためのアドラー心理学は本末転倒

初めて嫌われる勇気を読んだとき、「他の人は間違っているんだ、この考え方こそ正しいんだ」という意識が強く、無意識に他人を敵にしていました。もちろん今でもそれはゼロではありません。「競争に勝つ」ためにアドラー心理学の理論を用いていることもあります。それでは本末転倒ですよね。「共同体感覚」を獲得することが最終目標なのに、他者の復讐心を引き出すような意識・考え・行動でいるようでは、まだまだ理解も浅はかですし、実践できていないですね。

最終目標は、自分が共同体感覚を得ることです。他の誰かがどうしようと関係ない。自分にできることをただ全うできればいいわけです。人生の嘘をつくことなく、即事的に生きればいいわけです。

アドラー心理学、噛めば噛むほど味が出てくるスルメみたいな学問です。もし、共同体感覚につながらないような思考や行動をしてしまっている時でも、結局は私の存在そのものに価値を置いてもいいのだという考え方があり、そこをベースに自身を勇気づけられるわけです。他者承認を必要とせず、ワクワクしながら実践できるのがいいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?