ネットやSNS上では数多くのバカラやルーレットの攻略法やロジックが紹介されていますが、統計的な裏付けやリスクをしっかりと検証した情報はまず存在しません。一時的かつ偶発的な利益ではなく長期的な利益を追求するのなら、統計的な検証が不可欠なのは言うまでもないのですが、こんな当たり前のことすらなされていないのがオンカジ界隈の現状です。

今回はそんな界隈にメスをいれるべく、プログラミングによりカジノ手法で代表的な11のベッティングシステムの数学的な期待値や真のリスクをそれぞれ「最大100,000ベット✕100,000試行」で検証しました。

大数の法則に基づく真実をぜひご確認ください。

＜検証したベッティングシステム一覧＞
マーチンゲール法、グランマーチンゲール法、パーレー法、ダランベール法、グッドマン法、バーネット法、10％投資法、31システム、2in1法、ココモ法、モンテカルロ法

検証ルール

まず、今回の検証ルールについてです。

1. マーチンゲール法

マーチンゲール法とは

マーチンゲール法とは、負けた場合に次の賭け金を2倍にし、また負けたらそのさらに2倍というように、勝つまで直前のベット額を2倍に増やし続けて、1勝さえすれば最初の賭け金分だけ利益が残るという手法です。例えば、3連敗後に1勝した場合の賭け金、利益の増減は次の表の様になります。

この様に、連敗していても、1回勝つだけで最初の賭け金分だけ利益が出るので、永久に負け続けない限りいつかは利益が出るということになります。

一見すると、非常に優れた必勝法のように思えるマーチンゲール法ですが、連敗が続いた場合に賭け金・損失ともに大きく膨れ上がってしまうというリスクがあります。

検証時のベットルール

マーチンゲール法は以下のルールに従います。

• 勝った場合は次の賭け金を設定した最小の賭け金に戻す。

• 負けた場合は次の賭け金を現在の賭け金の2倍の金額する。

実行結果

結果は以下のとおりです。

試行回数：100000
破綻回数：99643
破綻率：99.643%
プレイ回数の期待値：3937.48297

99.643%の確率で10万回プレイできずに破綻してしまいました。プレイ回数の期待値は最大10万回に対して4000回にも満たない数値となっていますので、マーチンゲール法でいつか破綻する可能性はほぼ確実と言えるでしょう。

このような形式で、残りのグランマーチンゲール法、パーレー法、ダランベール法、グッドマン法、バーネット法、10％投資法、31システム、2in1法、ココモ法、モンテカルロ法の検証もおこないました。

実はこの中には破綻率が非常に低いものも存在します。

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