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第7回「新春・佐野元春スペシャル」より「アンジェリーナ」「COMPLICATION SHAKEDOWN」

note連載今回は、第7回「新春・佐野元春スペシャル」(2018年1月5日深夜放送)のトークを紹介する。この日はマキタスポーツスージー鈴木に、元アイドリング!!!・倉田瑠夏(るかぴーや)が加わっていた。

♪「アンジェリーナ」
スージー鈴木:(楽曲の華やかさを讃えて)いやぁ、新年が始まりました、2018年!
マキタスポーツ:(賛同して)あけましておめでとうございまーす! イントロのフェイザー、フランジャーですかねあれは。グァオ。
スージー鈴木:ジャカジャッジャカジャッ…ダガダーン。
マキタスポーツ:16ビートで。
スージー鈴木:ジャカジャッジャカジャッ。
マキタスポーツ:ギターが主体のロックサウンドとはちょっと違って、ポップス。「♪テレレレレレレレ」みたいな、ああいうオブリ(オブリガード、助奏)とかね。3、4分間の中で、ディズニーランドに匹敵するかのようなアトラクション性があって、しかも歌いだしですよ。
(2人で口をそろえて、冒頭のフレーズを歌う)
スージー鈴木:1個の4分音符の中に「シャンデリアの」って入れるのは、それまでなかったですね。符割りと言いますが、80年代にみんながこういう歌い方をしたのは佐野元春が編み出したから。
マキタスポーツ:当時はこんなんありえねぇと思ったわけです。
倉田瑠夏:オシャレな感じはわかります。なんか、ん~ってかんじで。
マキタスポーツ:チャラいわ!(笑)
スージー鈴木:どうですか? リリックみたいな歌詞は。
倉田瑠夏: 今はやりの感じですね、すごい。
マキタスポーツ:だから耳心地がね、斬新でしたよね。
スージー鈴木:音符に日本語をどう乗せるかが非常にテクニカルで斬新でしたね。
マキタスポーツ:さぁ 続いて…1曲目が長くなっちゃったな。30分番組だけど60分ぐらいで収録が終わると思うなよ(笑)。ということで2曲目はこちらです。

♪「COMPLICATION SHAKEDOWN」
マキタスポーツ:(曲が始まると)きたきたきた。
スージー鈴木:これは説明が必要ですよね、何が起きてるんだろうかという。
マキタスポーツ:僕はね、厳密に言うと、一番最初に佐野元春さんを知ったきっかけは、『No Damage』というベスト盤アルバム。『No Damage』を聴いてガッツリやられたわけですよ。そのアルバムを発売して、佐野さんは次のアルバム制作や勉強のためにニューヨークに渡った。で、次のニューアルバムがとにかく楽しみで、ニューヨークからどんなものが送られてくるんだろうって本当に楽しみにしてて。そしてリリースされたのが『VISITORS』というアルバムだった。
スージー鈴木:A面1曲目にこれ(「COMPLICATION SHAKEDOWN」)が流れる。
マキタスポーツ:レコードに針をのっけて。そしたら「デデッ デッデッデデーデ デデデデデッ」。待てど暮らせどメロディーが出てこないんですよ。どう反応していいか俺わかんなくて、何かの間違いだと思って何回か針のっけて聴き直すんですけど、全然ピンとこなかった。
スージー鈴木:アルバム全体がそうでしたよね。
マキタスポーツ:高いゼニ出して買ったつもりだったんですけど、これドブに捨てた?って思ったから(笑)。求めてたのと違うの。ほんとに聴くのやめちゃったんです。
スージー鈴木:間違いだなと。
マキタスポーツ:ただ、今聴くと非常に発見もあって、いよいよメロディーもなくして、いわゆるヒップホップ的なアプローチをオーバーグラウンドでやった功績はすごくデカいと思うんですよね。佐野さんはもちろんメロディーのセンスも卓越した人ですけど、言葉に対する意識がものすごく強かった。アーバンライフの提示として、ニューヨークの風みたいなものを送り込まれたわけですけど、さすがにニューヨークの風とか最新のクラブカルチャーとか、送られてきた空気感は当時の僕の頭では理解はできなかった。ちゃんと今につながってる仕事を『VISITORS』はやってたと思うんですけど。どうですか?
倉田瑠夏:今のは、すごいかっこいいなって素直に思いました。今クラブではやってるブルーノ・マーズとかマーク・ロンソンの曲とかにすごい近いなと思って。
マキタスポーツ:ちょっとは話できるんだね(笑)。

以上、#7「新春・佐野元春スペシャル」(2018年1月5日深夜放送)より。

「カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区」

監修・協力:ザ・カセットテープ・ミュージック マキタスポーツ スージー鈴木
定価(本体1,389円+税)
発売日:2018年6月1日
ISBN:978-4-04-896260-5
発行:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000665/

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ザ・カセットテープ・ミュージック 80年代歌謡曲想論

全国無料放送BS12 トゥエルビ「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週金曜深夜2:00~放送中!)から、MC・マキタスポーツとスージー鈴木による『80年代歌謡曲』をめぐる珠玉のトークをダイジェスト!(編集:ザテレビジョン)
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