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待ち時間で読める!『ディズニーバックグラウンドストーリー』~ファンタジーランド レストラン編~

みんなはこう思わないだろうか。
「ディズニーのバックグラウンドストーリー、おもしろ!」
そして同時にこうも思わないだろうか。
「誰がそんな細かいストーリーを作れと言った!」

皆様、こんにちは。猫です。
今回はディズニーランド、ディズニーシーのバッググラウンドストーリー。
通称「BGS」を紹介したい。
普段は映画の感想というか限界感情をぶつけているのですが、最近の待ち時間えぐくない~?と思ったので
「待ち時間で読める!」と言ったBGSをエリアごと、みちっと詰めることにした。
当然ですが一部のお店や飲食店には細かいBGSが無いので考察や妄想で補完しています。
公式じゃないので気を付けてください!

みんなの知ってること、知らないことも含めて待ち時間を消化しよう!
……あ!前の列の動きに注意してね!


バッググランドストーリーとは?

まあみんなが知っている通りのことを言う。
もしもいらないな。と思ったら素通りしてくれて構わない。
バックグラウンドストーリーというのはディズニー特有の物語。
各アトラクション、エリア、売店、飲食店。
実は細かい設定が付け加えらえている。
「そんなの設定でしょ?」と侮るなかれ。
その設定が凄すぎてバラバラな世界観が統一されていることもあるのだ。
たとえ話をするより実際見た方が早いだろう。
前置きはここまで。
アトラクションは誰でもやってるのでレストランのBGSを話していこう。

①キャプテンフックス・ギャレー

美味しいピザが名物!キャプテンフックス・ギャレー。
実はフック船長、ピザが大好物!!!…という噂。
このレストラン、始まって早々だが詳しいBGSが存在しない。
フック船長とミスター・スミーがピザを焼いている…かも!?という設定だけが公式のHPに加えられている。
どちらかというと一生懸命焼いているのはミスター・スミーなのだろう。
時折彼等2人はファンタジーランドで見かけるので、見かけ次第「ピザ美味しかったよ!」といったら喜ばれるかもしれない。

ギャレーとは「船の厨房」を意味する言葉。
しかし、ちょっぴり可笑しなお話。
フック船長、船にいないの?
ギャレーとは言ってもここは陸の上。
場所はピーターパンのアトラクションのお隣。
……まさか、ネバーランドを追い出されたのか?!
真相は定かではないが、もしかしたら…。
壁に描かれているフック船長のイラスト。
よく見ると何処かに向けて望遠鏡を展開させている。
その先に見えるのは……マークトゥエイン号?!

此処からは考察になってしまうが……。
フック船長はネバーランドから追い出されてしまい、船もピーターに取られてしまった。
再びピーターをぎゃふんと言わせたい。しかし……船が無い!
海賊ならば船が必要……じゃああそこにある豪華客船を狙おう!
その為の準備として、キャプテンフック・ギャレーがあるのかもしれない…。
フック船長は再びネバーランドに行くために虎視眈々とその機会をうかがっているのかもしれない……。
上記の話は公式ではなく、猫の完全なる「考察」に過ぎない。
公式ではないのでご注意を。

とにかくここのピザは美味しいので是非立ち寄ってほしい。
たくさんの船員たちが腕を振るって素晴らしいピザを提供してくれる。

②クイーン・オブ・ハートのバンケットホール

「ようこそ!お待ちしておりました!」という元気なハートのトランプに誘われてやってきたハートの女王のお城。
どうして「お待ちしてた」かって?バンケットホールというのは「宴会広間」という意味。
つまりゲストの皆さんはハートの女王の晩餐会に招待されていたのです!
「えっ、どうやって?!不思議の国に?!」
それにも実はばっちり理由が。
アリスは夢の中で不思議の国に行ったが、私たちはも~~~~~っと簡単に行くことが出来るのだ。
それは何故かって?
バンケットホールの目の前にあるのは「アリスのティーパーティー
皆さんはアリスと帽子屋、三月ウサギ、眠りネズミたちと一緒にティーパーティーを楽しんでいた。
ティーパーティーに備え付けられた「不思議なきのこ」を食べて小さくなって……。
しかし、そのティーパーティーのカップに入っていたゲストはぐるぐるぐると回されて。
お茶と一緒に流れてしまった!
目が回ったゲストが辿り着いた場所は、バンケットホール。
その証拠に、アリスのティーパーティーからバンケットホールまでの地面は謎のうねった地面があるのでした。
目を回した先に辿りついたバンケットホール。バンケットホールの床も紅茶と同じ柄!
辿りついたバンケットホールで、ゲストは招かれたお客人として美味しい食事をたくさんいただくのでした…。
空では雲に見立てた芋虫の煙。
ディーダムの太陽と月。
まるで中庭のようなお花だらけの場所。
チェシャ猫は「あっちかも?こっちかも?」という看板を掲げている。
厨房では美味しい料理を作るトランプたち!
不思議の国でお腹いっぱいになったゲストは、まるで夢心地のような気分で晩餐会から目を覚ますでしょう…。

③トルバドールタバン

トルバドールタバン。なんだか聞き覚えの無い不思議な名前だ。
トルバドールは「吟遊詩人」タバンは「居酒屋」という意味。
つまり「吟遊詩人の居酒屋」

この建物にも詳しいBGSはない。
ではなぜ、このような名前を付けたのか?

ここからは私の考察になります……。
ゲストの皆さんは、物語がどうやって今私たちに伝わっているのか…考えたことはあるだろうか。?
それは吟遊詩人という職業が口伝えに語った物語とされる。
吟遊詩人というのはいわゆる居酒屋、バーで弾き語りをする人のことだ。
その物語は誰かの英雄譚から神話、童話まで様々。
リュートと呼ばれる弦楽器を持っている三角帽子の物憂げな吟遊詩人が一般的なイメージだろう。
彼等は口伝えに物語を聞かせる天才なのだ。
吟遊詩人の存在というのは英雄譚、神話、童話には欠かすことが出来ない。
かつては文字を書くという文化が無かった為、人々は口伝えで物語を語るしかなかった。
吟遊詩人はその話を聞いたり買ったりしてラインナップに加えていた。
そうして伝わったのが現在の物語とも言われている。
それこそ白雪姫なんかは現在グリム兄弟が伝えたがそれよりもっと前は別の場所の民話だったそうだ。
詳しくもないがこちらの白雪姫編でも軽く触れているので宣伝だけしておこう。

そんな彼らの口伝えの物語だが、当然口伝えなので何処かで齟齬が発生する。
「あれは馬だったか、ロバだったか」という物から「王子様じゃなくてお姫様だったかも?」まで様々。
発端が何処かわからないので、聞いた人は「それが真実」だと思ってしまうのだ。
実は日本でもこういう事があり、江戸時代などの童話の一部も口伝えのため改変されているところがあるらしい。
そういったトラブルがありつつも、人々を楽しませていた吟遊詩人たち。
この居酒屋はファンタジーランドの中でも端っこの方にあるのだが、ウエスタンランドから入る時はこの居酒屋に立ち寄り、「昔々のお話です」というおとぎの国の物語を吟遊詩人から聞いている。ということなのだろう……。

④マジカルマーケット

ディズニーランドの中央位置に設置されている不思議な黄色い目立つ家。
ここはおとぎの国の冒険家が夢の国を訪れるゲストたちに美味しい軽食を食べてほしい、と家を改造して作った軽食店。
黄色くて愛らしい家が目印で、ハロウィンの時期になると目がついたりするちょっとおちゃめな家だ。
カウンターをよく見ると、上には様々な道具が詰められ、足元には木箱がたくさん。
このお店にもBGSは存在しない。
情報もとても少ないので考察の仕様が難しいのだ。
そのため、今回は現実的なお話をしようと思う。
マジカルマーケットは、いったいいつ頃に出来たのだろうか。
「えっ、開園当初でしょ?」と思われる人も多いかもしれないが、実は
2018年に出来た飲食店なのだ。
私も意識して見ていなかった為か、マジカルマーケットは昔からある物だと錯覚していたがどうやらそうではない。
元々はファンタジーギフトというお店の跡地に作られたようだ。
それもそのはず、外見はほとんど変わらないのだ。
内部変更されたのも2018年中らしいので、外観は本当にそのままだ。
BGSもこちらは存在しないので、本当にただの「お土産屋さん」という状態だったようだ。
もしかしたら冒険家は「お土産より食べ物のほうが求められているのだろうか」と思って作り直したのかもしれない。
こちらの軽食屋さんも美味しいものがたくさんあるので是非食べてほしい。

⑤ビレッジペイストリー・クレオズ

お次はこの2店舗。
ビレッジペイストリーとクレオズだ。
どちらもピノキオのアトラクション前にある軽食屋さんだ。

ビレッジペイストリーの「ペイストリー」というのは「焼き菓子」という意味。
もちろん中から出てくるのはティポトルタ、という焼き菓子。
お店の外見は何処か愛らしいが、実は荷馬車であり、元々人形劇の馬車だったそうな。
皆さんは人形劇と言ったら、どういう物を思い浮かべるだろうか。
糸を繋いだものや、下から人が操るいわゆるひょっこりひょうたん島のようなイメージを持つ人が多いだろう。

皆さんは「パンチとジュディ」という人形劇をご存じだろうか。
内容が意外と過激な物語であり、題材はマザーグースである。
イギリスの物だが起源はイタリアの風刺劇「コメディア・デラルテ」というもの。
パンチとジュディという人形劇の窓はとても小さい。
そう、このビレッジペイストリーも人形劇をやっていたというが、ピノキオのように人が上から人形も吊り下げられるような場所もない。
人が1人2人入ってやっとの場所で人形劇をやっていたとなると、恐らくそう言ったタイプの人形劇をやっていたのだろう。
左の小窓も使っていたかもしれないし、今回の人形劇のお品書きだったかもしれない。
今では「ティポトルタが主役」という事もあり、舞台から飛び出たティポトルタがゲストを楽しませてくれる。

クレオズは、ピノキオ映画に出てきた可愛らしい金魚のクレアだ。
お店もとんがり屋根でとてもカワイイ。
クレオもみんなの声を聴きながらのんびりと寝ているお店。
屋根の天辺は風見鶏の代わりにクレオがくるくると回るのだ
このお店は恐らく、単純にピノキオ映画に出てきたクレオをイメージしたお店であり、細かいBGSは無いと考えている。
お店に行った時はダブルクレオを確認しよう!

⑥ラ・タベヌル・ド・ガストンとル・フウズ

ガストンのお店でタベヌのか!?
……失礼しました。
ニューファンタジーランドに突如現れたガストンのレストラン。
「タベルヌ」というのは「レストラン」という意味
つまり直訳で「ガストンのレストラン」。

店内はガストンに負けず劣らずワイルドな装飾がたくさん。
暖炉の上ではガストンの肖像画。
狩猟の鹿の角、動物の彫像、皮。
ガストンが劇中に座った椅子。
モデルとなったのはアニメにも登場した「強いぞガストン」をイメージしたお店だ。

入り口付近には樽の上にチェスが置かれているがこれは激中でもあった窓際のチェス盤。
壁の上にはガストンが毎日大量に食べていた生卵、トロフィーや賞状が飾られており
「ガストンすごく立派で賞」
「ガストンが途中で作るのを止めたけど1位に輝いた羊の木彫り」
「ベストケツアゴ賞」

壁には我慢できずガストンが殴ってしまった跡まで…。
ガストンは本当に強くたくましい男だという事を再認識させてくれるだろう。
何と天井の梁と照明は映画と同じ形をしているのも注目ポイント。
ダーツも劇中でちょこっと出ただけだがガストンの圧倒的優位でとても目立っている。
壁掛けの絵も映画のワンシーンが隠れていたりすることがあるので、ディズニー+に入ってる人は再生しながら探すのも手だ。
そして受け取りカウンターのすぐそばにある張り紙にも注目。
「結婚式や成人式や記念日の音楽は楽団で」
「薪の作り方はモーリスへ」
「読書を教えてほしい方 ベルまで」
大きな壁紙は「気分が悪かったり心配事、何にか見えるのであればムッシューダルク精神病院へご相談を」

という物が貼られている。
これらすべてが映画の小ネタなの知ってる人はガストンのように胸を張って紹介できるだろう。
もちろん酒場なのでレジは酒樽。
大きい~なガストンの隣には小さくチョコンと「ル・フウズ」のお店が。
まるで2人の関係性を示しているようだ…。
こちらも酒樽のレジスターを使っているので、もしかしたら酒樽貯蔵庫を改造した場所…なのかもしれない。
どちらも美味しい軽食を食べれるので必見だ。

おしまい

さて、列は何処まで進んでくれたかな……。
もう目的地が目の前かもしれない。
このnoteがディズニーリゾートにいる誰かの助けになれば幸いだ。
BGS、知ってる物も知らないものも、妄想も考察も全てごちゃまぜで今後も何となく紹介していこうと思う。
その時に何となく思い出してくれたら幸いだ。

それでは、いい夢の旅を!

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