見出し画像

猫×2のための猫柵⑤/和室入口の格子引戸[後編]

最近、兄猫がご飯をより好みするようになった。
かつては何でも食べる神様のような猫だったのに!
これも大人になるということか……
負けずにあの手この手でご飯を食べさせる戦いが、いま、始まる!

さて、というわけで、和室とリビングの間に設けた格子引戸のお話、後編。

▼前回のお話し

■補強前の引戸はグラグラだった

前回お伝えした通り、外枠の縦棒は、死ぬ気でカットした。
1×4材の8ft、つまり、19×89×2440mmの木材から19×19×2032mm(前回の記事では2070と書いていたが横棒の厚みを引くとこの数字)を2本切り出した。

約9cmの幅の木材を約2cmの細さで2メートルほど切り出すのだ。しかも2本。死ぬほどめんどくさかった。

だが、これさえやってしまえば、後は組むだけ。

当時のメモ。いろいろ考えたみたいだ。

組むのはさほど時間はかからない。
事前にペーパーがけと色塗りは済ませておいた。

ドリルで下穴をあけて、木工ボンドをつけた木材を、木ねじで固定。イメージとしては、中の縦格子を作成(上の図で言えばBとDの組み合わせ)→それを外枠に固定(CとAに固定)→最後に中の横格子Bを枠にハメていく、という感じ。

で、とりあえず組み上がったのを敷居にはめてみたのがこれ。

高さはピッタリ。
引戸の下には鴨居との接点を減らして抵抗を軽くするため小さな足をつけてみた。
いきなり出現した柵に驚きの兄猫を添えて。

一見、上手く入っているように見えるが、実はこれかなりのグラグラ。
引戸を開けるつもりで格子に手をかけて横に引くと、戸が全体的にグニャリと歪む。

木ねじと木工ボンドで固定しているとはいえ、筋交も入ってないし、木材自体も細いので、直角で固定するのが無理なのだ。

だがそれは想定内!
今回は補強を入れることを考えていた。

■補強!補強!

具体的にはこんな感じで3箇所にベニヤを貼る。

Aはわかりやすい。
外枠の上の横棒と、上から1本目の横格子、その2本の隙間を埋めるようにベニヤを貼る。※扉の表裏両方からサンドイッチするように貼る。

BとCに関しては、横棒と縦の格子をベニヤで固定するのだけど、このままだと縦格子がない部分に隙間ができて、Cの場合上から(Bだと下から)見た時に穴が空いたようにみえてしまう。そこでその隙間を埋めるためにこんなことをした。

青がベニヤ。赤い部分が隙間になってしまう

赤の隙間部分にカットした木材を嵌め込んだ。
実際にやってみたのがこちら。

縦格子の間をカットした木材で埋めてる。上から見たところ。

ベニヤを取り付ける前から、この隙間を埋めていった時点で、いきなりぐっと戸の歪みが直った。縦格子の上下でその接合部分が固定されたのがよかったのか。

こうして隙間をうめて、補強のベニヤを打ちつけて、完成!というわけだ。

補強のベニヤは「念のため」ということで木ネジをガンガン打った。なのでここだけパンクっぽくなってしまった。
まあこれも手作りの味ということで許してください。

補強後、改めて敷居にハメてみたところ、これがまったく歪まない。
うまくいったんだな!これが。

■和室入口の格子引戸。完成した図

そういえば今までは一番はじめに完成写真を出していたのを、前のレポートを読み返していて気が付いた。2ヶ月近くもサボってるから……。
気を取り直して、というわけで、完成!

色、やはり白にして良かった。
ベニヤは塗りすぎないように、ちょっと木目残す。


鬼のように木ネジ打ち込んだ。歪み怖い


開け閉めのようすを動画で撮ってみた。
猫たちのお部屋化している和室の惨状は見て見ぬふりを。

もともと襖が三列ではまっている敷居。
その一番奥側(リビングから見た和室側)の敷居にこの格子引戸を入れた。

一番奥の襖とは横に並んで入る形になるので、襖を全開にした時、この格子引戸は戸袋部分収まらないが、元々ほとんど全開にはしないので、それはまあよしとした。

写真や動画でみるとぴったりとハマっているように見えるが、実は、設置時には閉じた時に壁との間に少しだけ上部に隙間ができてしまっていた。

気になるのでなにかないかな?と思ったところこんな商品が。

良い名前だ。

もともとは引き戸の滑りをよくするものなのだが、この中央の茶色の器具で、ちょっとした傾きなら矯正できる、というのが素晴らしい。これでピタッとしまるようになった。
もちろん滑りも良くなった。

■まとめと反省点と改善点

これで和室とリビングの間には、格子引戸が設置された。
今回は、外枠の縦棒をカットする部分で想定外の苦労をした以外は、ほぼ計算通りにできた。

急な来客がある時など、猫をケージではなく和室にさっと逃して、かつ、部屋の外から様子を見れるのは大変良いなと思った。

猫が目線を気にするようであれば、動画のように手前の襖を閉じてしまえばいい。

普段はあまり使わないが、いざという時にはきっと役に立つ、そんな猫柵になったと思う。

というわけで、和室入口の格子引戸、完成!

この引戸をもって、大物の猫柵作成レポートはおしまい。
作っている最中は、むちゃくちゃ大変だったけど、トラブルが起きる→解決方法を思いつく→うまくいく→(妻さんにちょっと褒められる)、のルーチンがこれまたむちゃくちゃ楽しかった。
これで打ち止めと思うとちょっとさみしい。

ただ「猫とヒトとの生活のための猫柵作り」はもうちょっとだけ続きます。

生活していく上で「ここは猫に入ってほしくないな」「ここは危ないな」という箇所ができるたびに、ちょこちょこと増えていく我が家のミニ猫柵&グッズたち。

そんな、猫とヒトの生活のアイディアを、また少しずつ更新予定。



自作の猫柵作成レポート


この記事が参加している募集

ペットとの暮らし

我が家のDIY

スキとコメントとかもらえると嬉しいのです。コメントは「にゃー」とかだけでも良いです。私も皆さんに「にゃー」を返します。