新宿二丁目レスビアン・バーGOLDFINGERに関する記録①、トランス女性排除を明確にする→5月31日に削除されました。

東京は新宿二丁目のレズビアン・バー、『GOLDFINGER』。
トランス女性の入店を拒否する旨の看板を出し、ホームページにも掲載した事で話題になった。2019年5月25日に話題になり、今も続いています。

お店のホームページ


ホームページの文言。↓ 

Twitterを調べてみると、今回話題になったのはこれが初めてではなく、最近で話題になったのは先月の4月21日。4月20日の夜に来店した方のツイートを見付けたので、一番最初のツイートを貼っておきます。英語です。


Twitterでは他にも数人の客が入店拒否されたことがツイートされていました。ツイートされた日付は5月20日頃。それ以前は特にそういったツイートは見られません。

昨年7月から続くTwitterでのトランス差別と、何か関係があるのでしょうか?

東京レインボーパレードの前の4月29日のツイートでは、店の前を撮影した動画にトランスジェンダーのフラッグがはためいていました。

Twitterでは店を非難し、トランス女性への排除を止めるように呼び掛けるツイートがRTされていました。


ホームページにはハリウッド俳優エレン・ペイジがGOLDFINGERに当ててメッセージを送った動画を載せています。
エレン・ペイジはトランスジェンダー排除を危惧する俳優でもあります。彼女がこの事を知ったらどう思うでしょうか。


GOLDFINGERのボス的存在の人「ちが」さんについても調べました。Google検索で以下の二つの記事を見つけました。

「生きるってことは肩書きじゃない」 日本のレズビアンシーンのリーダーが語る、女性が女性を好きで当たり前の世界
https://wotopi.jp/archives/6476


LGBTはセックスじゃなく、ライフ(生きざま)です
GOLD FINGER小川チガさん×アップリンク浅井隆が語る「ピンクからレインボーへ」
http://www.webdice.jp/dice/detail/5700/


彼女はバーだけではなく、二丁目では知る人ぞ知る有名な方のようです。ストーンウォールに行ったことがあるようです。そのときに何も学ばなかったのでしょうか?いったい何を見てきたんでしょう?

GOLDFINGERのTwitterホームを見に行ったら、トランス男性がやっているバーのことがRTされていました。それを見たとき何故トランス女性は排除するのに、トランス男性は応援しているのか、さっぱり意味が分かりませんでした。

でも彼女の外見を見て理解しました。彼女の外見はトランス男性に近いです。ハンサムな男性、と紹介されてもそうだと思ってしまいます。
トランス男性の気持ちに近く、共感を覚えてるのかもしれません。

この人はもしかしたらトランス女性が嫌いなのかな、と思ってしまいました。自分は男の身体に生まれたかったのに、男性がわざわざ女性になるのが許せないし、心から嫉妬しているのかな、と思いました。個人的な邪推です。ちがさんのお写真を拝見して何となくそんな印象を受けました。

私はレスビアンの方たちを攻撃する意図等は全くありません。お店の方針に反対し、批判しています。お店がトランス女性を受け入れていれば、ちがさんに抱いた個人的な邪推をここに書くこともしなかったでしょうし、Twitterでも話題にはならなかったでしょう。


私は店の方針に反対です。シスジェンダーの同性同士でも嫌がらせや性犯罪はあります。お店としてはシスジェンダーの嫌がらせにも対応するのでしょうか?

そして来年にはオリンピックがあります。外国から来たトランス女性のことも追い出すのでしょうか?

国籍や性的指向・性自認に拘わらず、追い出すのは勿論論外です。どんな国籍の人も追い出される謂れはないですし、それは差別です。しかも国籍と性的指向で二重に差別していることになります。
追い出さなかったとしても「何故国内のトランス女性だけを排除するのか」と批判が集中するでしょう。お店は繁盛しているようですし、トランス女性排除を明確に打ち出しても行く人はいきます。

Twitterでは「もう行きません」と言うツイートが相次いでいます。Twitterの中の意見が現実にダイレクトに反映されることが無いときもあるし、反映するときは反映します。


お店が潰れて欲しい、とは思いません。ただ考え直して欲しいと思っています。今からでもフライヤーとホームページの文言を削除し、トランス女性を店から追い出さないで欲しいです。

もしそれが出来ないのであれば、ツイートにレインボーマークの使用・東京レインボーパレードへの参加は辞めるべきです。この意見はTwitterでたくさんツイートされていました。トランスジェンダーのフラッグはまだお店の前にあるのでしょうか?あるのだったら今すぐに外した方が適切でしょう。まだ飾ってあったら詐欺です。



2019年5月30日(この記事を投稿した日)に牧村朝子さんがGOLDFINGER一連のことに対する見解をnoteに発表し、批判が集中していたこともここに書き残しておきましょう。
皆さん反応は様々でした。ガッカリしたり、意味が分からなかったり、強く批判したり。

私はTwitterで反論したり、人のツイートをRTするので手一杯ですし、これ以上心を削られたくはないので記事は読んでいません。
ツイートだけで怒りは湧きました。どっち付かずの酷いツイートでした。私には差別に加担しているように見えたので、さっさとフォローを外してミュートしました。レズビアンと言う立場では社会の中の少数派ですが、シスジェンダーと言う立場では強者です。「自分が強者である」と言う自覚が足りないと思いました。

これからも「最初はトランス差別に反対していた人が、差別する側に回る」と言うのを目の当たりにするんでしょう。これまで何度もありました。今はもう悲しみも感じず、冷めた気持ちと「またか」という思いで横目でチラッと見るだけになりました。

その反面、GOLDFINGERの方針に反対してくれた人たちで、今まであまり見なかった人たちには感謝しています。反対していたグループの外から別の反対の声がたくさん見えたのは、励みになりました。

回りの人たちのツイートからどういったものかは分かりました。牧村さんは「正義」と言うことばの使い方を間違えています。
「正義」はトランスジェンダーや他の社会の中の少数の人たちが排除されない設計を是とする社会のことです。誰もが生きやすい社会のことです。
牧村さんにはトランス差別に加担したことを自覚して欲しいです。


★追記★

5月31日に日付が変わったばかりの時間帯に、お店からトランス女性排除の文言が削除されました事を追記しておきます。タイトルの方も変えさせて頂きました。

「イベントにそぐわない方」と言うのは具体的にどういうひとなのでしょうか。具体的・詳細が書かれておらず曖昧なのが気になります。謝罪文が掲載されていないのも気になります。

Twitterでは「また追い出されるのでは」と言う不信感を露にする人もいます。


私は店長のような責任者が変わってお店の方針が変わらない限り、絶対に行きたくないです。トランス女性当事者の方も来店しないことをオススメします。