小さな世界

瑞稀視点

一番古い記憶は檻の中から見上げた天井
鍵のかかった檻の中に入れられ泣いても誰も居ない家 外から聞こえる蝉の声

だけど時折 話し掛けてくる知らない人が居た
既に此の世の人間でない事はソノ身なりや異質な空気感から無意識に感じ取っていた

 それでも、
日常的な暴力とネグレクトの中で彼等は
唯一会話を交わせる相手であった事に違いはなかった

遊んだ記憶など殆どないまま中学生になった
教室の中 無邪気に笑っている同級生を見ると無意識に距離をおいてしまう
そして新しい環境に慣れてくると人は自分の順位や立場を確立させたくなるのか
同じ歳の人間に標的を定め攻撃を始める子達が出てきていた
標的はクラスで一番背の高い裕美か…

裕美視点

瑞稀はパーマに見えるクセ毛で身長は低いのに大人びて見え、同級生とは思えない凛とした雰囲気を纏っていた
誰かと行動を共するという事も無く独りでいるが教室を見渡して何故か一番気になった人物だ

【続く】

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートして頂けたら本当に嬉しいです

貴方のスキで私のヤル気が支えられています´ω`*
7

エッセイ、コラム

感じた事などを書いていきます。 誰かに届くと良いな、私の言霊…

コメント1件

これもつづき楽しみ
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。