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2024年3月12日 春・旬・筍・瞬

こないだ実家に行ったとき、柳宗理(やなぎ そうり)というプロダクトデザイナーが作った鉄フライパンをもらった。今使っているテフロン加工のフライパンが衰えてきていたからちょうどいいタイミングだった。

鉄フライパンならではの油慣らしみたいな作業をして、チンジャオロースを作ってみた。長期保存パックではない、茹でたての新鮮なタケノコの水煮が売られていて買ったから。賞味期限は当日中の表示。旬のものだ。


最初から分かっていたが、フライパンのサイズが小さい。直径18センチ。一人前の料理を作るとき用という感じ。フライパンを振って中身を撹拌させることは元々できるけど、さらに技術を高める必要がありそうだ。

しかし鉄素材ゆえに熱は伝わりやすく、またコンパクトゆえに熱がまとまりやすいため、食材にすぐ火が通る。

大きさの都合で従来のフライパンに引導を渡すことはできなかったが、それぞれうまく使っていきたい。チンジャオロースはうまかった。


チンジャオロースで使いきれなかったタケノコは土佐煮にした。これもうまい。タケノコうまい。


ブリの刺身が安かったんで買ってしまった。やっぱり刺身を手軽に食べられるのって日本の良いところだよな。最近やっと分かってきた。

地球における日本の立地ってかなり不利なところもあるから、こういう良さを味わっていかなきゃもったいない。島国の良し悪しの、良しの一面。

悪しの一面は、海外旅行に行く際の手段がほぼ飛行機一択なところ。もちろんそれ以外にも色々あるが。てか日本が島国じゃなかったら「海外旅行」って言葉はなかっただろうね。


ずいぶん豪勢というか、良いメシ食ってんな。でも回転寿司で腹いっぱい食べるより安いはず。全部うまかった。

料理っていいよな。道具を選んだり食材を買ったり調理したりという過程を経て、最終的には「うまい」という感覚に着地するのが良い。瞬間的というか。間もなく「うまかった」という過去の話になる。料理というのは記憶として存在する時間の方が圧倒的に長いんだな。まあその理屈は詭弁っぽさもあるが、人同士の大事な場面で食事をする理由はなんとなく分かる気がする。

タケノコまた食べたいなー。

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