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2つの理想の国に生きる

ボクは女性の地位向上を願うひとりだったりする。もっと、働く女性が増えてほしい。女性の管理職や役員が増えればいい。日本にも女性の首相が生まれて欲しい。女性と男性が分け隔てない世界。それがボクの理想の世界。男も家事をやるが、女性も外で働く。そんな世界を実現するために、ボクができることがあるなら、なんでもやりたい。

彼女はお姫様として育った。無害な世界で生きるお姫様。勇敢なナイトが守ってくれる世界。純粋な世界に生きる。ボクはそんなお姫様に恋をしてナイトになりたいと思った。ボクは馬を駆り、お姫様を乗せて突っ走っていく。つまり、ボクは彼女に幸せになって欲しいんだ。「正しさ」なんて、彼女の幸せに比べたら、何の価値もないのだから。

ボクの理想とする男女平等の世界で、お姫様の彼女は幸せにはなれない。彼女はそれを望んでいない。そして、ボクは分裂する。一方ではお姫様のナイトになって、お姫様が生きていける世界を守る。もう一方では、女性と男性が平等になるための働く女性が生きやすい世界を作ろうとする。

正しいなんてない。守ると決めたお姫様が生きていける世界を守るのも正しい。お姫様が生きていけないであろう、理想の世界を作るのも、また正しい。ボクはキミを幸せにできているのだろうか。

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