オーシャンステークス 2020 出走予定馬:ハウメア&ヒューイットソン騎手想定

第15回 オーシャンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年3月7日(土)
コース:中山芝外1200m

予想用・出走予定馬一覧

オーシャンステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ハウメア(ヒューイットソン騎手想定)

 昨年夏の函館で準OPを卒業、前走ラピスラズリステークスでもナックビーナスの2着と結果を残したハウメアがオーシャンステークスに出走予定だ。地道に力をつけてきてこれが初の重賞挑戦となる。GI馬も含めて強敵が揃った中で爪痕を残せるか。

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 う~ん、流石にこのレベルでとなるといきなりは厳しいかなと思っている。前走のラピスラズリSではスローの流れでそれなりに末脚を引き出したがそれでもナックには完敗。流れた中での函館日刊スポーツ杯で勝ち切ったけど戦線。どこまで評価できるかやね。

函館日刊スポーツ杯(3C)1着

函館芝1200m良 16頭1枠2番
1:08.6 33.7-34.9 H^2
12.0 - 10.7 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 12.1

 3走前の函館日刊スポーツ杯から振り返りたい。ここでは1.2でかなりのハイペースで単調な流れとなったが、しっかりと番手で流れに乗ってねじ伏せてきた。

 2番枠から五分のスタート、そこから軽く促しながら楽に番手を確保する。そのままハイペースの流れで3角でも番手外をキープして逃げるスビールアスールに並びかけながら4角では先頭に立って直線。序盤でそのまましぶとく抜け出したいがそこまで広がらない。L1で外からジョーマンデリンにジリジリと詰められて最後はクビ差まで詰められたが粘り切った。

 まあ五分のスタートからしっかりと二の足良く前に入っていけたのは好材料。ペースも速かったししっかりと脚を使っていい位置を取れた。そこから粘り込んで勝ち切ったのは一定の評価をしたい。ただ2着はジョーマンデリン、3着がダノンジャスティス。正直上位勢は高いレベルとはいいがたい。また同日の1勝クラスが1200mで1:08.7と考えても1:08.6という時計はペースを踏まえて平凡だったと思う。レベルや時計・ラップという観点で見ても正直高く評価するべきではないと思う。

オパールS(L)7着

京都芝内1200m稍 18頭7枠13番
1:09.7(+0.5) 34.0-35.2 H^2
12.3 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 11.6 - 12.2

 2走前のオパールSでは稍重で時計が掛かる馬場状態だった京都1200m戦だったが伸びきれなかった。ペースは1.2でかなりのハイ、ラップ推移的にも淀みなく進んだが…。

 13番枠から五分のスタート、そこから押して追走しつつ好位の中目で進めていく。そこからはコントロールしながら。3~4角でも好位の外目で我慢しつつ直線に入ってくる。序盤でカラクレナイの後ろから外に出して追われるが伸びが地味。L1では外差しに屈したし、なだれ込んで掲示板争い付近では頑張ったものの7着完敗。

 タフな馬場でのハイペースという競馬で正攻法で進めたが普通に伸びきれなかった。まあ結果的にアウィルアウェイがシルクロードSを勝っているわけだし、カラクレナイやジョイフル辺りも含めて結構上位は強敵が揃っていたと思う。だから悲観するほど悪くはないけど、重賞だとメンバーレベルに恵まれる必要はあるかな。まして今回はここより明らかに最上位は強化されると思うし…。そういう点ではハイペースでの壁を感じた一戦。

ラピスラズリS(L)2着

中山芝外1200m良 9頭8枠9番
1:08.9(+0.4) 35.1-33.4 S^2
12.2 - 11.2 - 11.7 - 11.5 - 10.8 - 11.1

 前走のラピスラズリSでは極端なスローだったが、ここで普通にナックビーナスに完敗。ペースは1.7でかなりのスロー、中盤でかなり緩んでそこからのL2最速10.8。ギアチェンジもかなりのレベルで求められた一戦といえる。

 9番枠からまずまずのスタート、様子を見ながら好位の外目でという感じで入っていく。道中もかなり緩い流れとなり、コントロールしながらでも2列目の外に上がっていく感じ。3角でも我慢しつつ2列目の外、4角でスーッと楽な感じで仕掛けて先頭とは1馬身弱の差で直線。ただ追われて序盤でナックに引き離される。L1ではジリジリと伸びるがそれでも差は詰まらず、むしろキングハートにクビ差まで詰められて2着死守まで。

 スローの決め手勝負でも対応できる馬ではあったと思うが、それでもこういう形で一気にナックにギアチェンジで突き放されてしまったし、L2の10.8の地点で広げられている時点でトップスピードの質で見劣った。またL1でもほぼ差が詰まっていない。この辺を踏まえてもあまり高く評価するのは危険だろう。

オーシャンステークス2020への展望

 相手関係が手ごわい、というのがまず真っ先に出てくるかな。今回は特に3強がいて、タワーは厳しい流れだと若干パフォーマンスを落とすがそれでも大きくは崩れていないし、ナックビーナスも極端にハイペース過ぎると甘くなるがそれでもキーンランドCでも5着と崩れていない。ダノンも要所の反応は若干物足りないが、それでもL1は必ず伸びる。この3頭はそれぞれ若干の弱点はあるが、大きく崩れるだけの弱点はあまりない。これらに対して食い込み切るだけの武器があるのかどうか?と考えると個人的には微妙だろうと。

 函館日刊スポーツ杯は勝ち切ったのは良かったが、レースレベルには恵まれた感がある。流れたオパールSで完敗を喫しているしスローの前走ラピスラズリSでもナックに突き放されての完敗。もちろん掲示板まで広げるなら十分チャンスはあるが、馬券圏内を狙うとなるとダイメイプリンセスほど厳しい流れで強い馬相手にそこそこやれているわけでもないしなあ…という感じ。フルゲートに近いとは思うんだけど、それでも今回は上位勢が抜けていると思うので手を広げたくないのが本音。恐らく馬券的には切る可能性が高いかな。

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