【※無料公開】テュネス&ムルザバ騎手想定@ジャパンカップ2022出走予定馬展望

第42回 ジャパンカップ(GI)出走予定馬展望

日程:2022年11月27日(日)
コース:東京芝2400m

テュネス(ムルザバ騎手想定)

 ドイツからの刺客、バイエルン大賞で圧勝してきたテュネスがジャパンカップに出走予定だ。ここまで5連勝、3戦続けて1秒以上と圧勝を続け、勢いという点では一番不気味な存在。ランド以来のドイツ馬によるジャパンカップ制覇となるか?

※この記事はnote,ブログ無料公開対象です。

 まあ、頑張って探してみたけどとりあえずレースラップはない。ドイツのレースはほとんどそういうケースが多いのであきらめていたけど、映像を見て進めるというだけしかできないので、無料公開にしようと思います。結論から言って、他の欧州馬と比べてもズブズブの道悪巧者な感じはするけどね。

バイエルン大賞(GI)1着

ミュンヘン芝2400m不 5頭3番枠
2:44.3

 まずは前走のバイエルン大賞から。ミュンヘンの2400m戦で不良馬場でもあるが、時計が異常に遅く2:44.3…日本なら重馬場の札幌2600mぐらいの時計で相当時計が掛かっているのが特徴。

 3番枠から五分のスタート、そこからはコントロールしつつ楽にハナを取り切る。道中も手綱を引いてコントロールしながら進めて1馬身半差ほどで3角。3~4角でもコントロールしながら3/4差ほどで直線。序盤で右手前に換えて追われてじわっと差を広げて1馬身半差。L2でそのまま一杯に追われて突き放して3馬身差。L1で左手前に戻してそのままぶっちぎっての圧勝。

 まあラップが無いので何とも言えないが、前肢を追って力強くパワフルにという感じで運んでいるし、正直タフ馬場での消耗戦で良さが出たという感じかなと思う。手綱を引いて運んでいたし、この頭数なので恐らくスローだとは思うんだけど…まあちょっと読みづらいところかな。直線勝負だとは思っているけど、ラストはピッチも落ちていたので消耗していたはず。そういう競馬でしぶとくというのが基本的なイメージで良いとは思う。ぶっちぎってきたけど、相手関係もちょっと良くわからないというのが本音で、回避したメンドシーノが出ていたらもうちょっと読めたんだけど…という感じ。

独セントレジャー(GIII)1着

ドルトムント芝2800m重 11頭10番枠
3:06.2 

 独セントレジャーでは重馬場。時計もかなり掛かっていて3:06.2は時計が掛かる菊花賞レベル。これが2800mでのものなので、相当時計が掛かっているということが良くわかるだろうと。

 10番枠からまずまずのスタートで、そこからじわっと促しつつ外から結構掛かりながらコントロールしつつになるが、最終的に外から1~2角で内に切ってハナを取り切る。道中もそこからハナを維持して馬場の良い外を通しながら3角に。3~4角でもコントロールしながら仕掛けを待ちつつ持ったままで直線。序盤で1馬身ほどのリード、L2で追われてしぶとく伸びて差を広げて4馬身差、L1で突き放して7馬身ほどの圧勝。

 まあここも強い競馬で突き抜けたのは間違いないんだけど、伸び始め寄りもラストの方でぐんときて突き放しているので、消耗戦で結果が出たと考える方が自然かなと思う。3000m級の時計が出ているし、2800m戦としては時計が遅いのは間違いない。ハナを切れたのは確かだがここまでタフ馬場で長距離で、各馬が牽制していたので掛かりながらというのもあったと思う。まあ前を取れて突き抜けてこてこてのステイヤーとしての競馬なら面白いんだけど…というところかな。

ジャパンカップ2022への展望

 欧州馬は高速府中でどうなのか?という不安があるが、その中でも特にその不安が大きい馬だと思う。ここ2走は圧勝しているとはいえ走破時計が相当遅く、道悪でかなり時計が掛かっていたと思う。その中で前を取るのが楽だったというのは小頭数だったり時計が異常に掛かったりというのはあるので、これが高速府中でやれるのか?という点では正直シムカミルよりも難しいかなと思っている。

 消耗戦の形で結果を出してきているというのはラストの突き抜けとピッチの落ち方からも感じるので、高速馬場で要所で加速していく形で?というのは自分としては疑問が大きいし、超高速馬場だと前半の位置取りで1000通過を遅めに62前後と置いたとしてもそれでも基礎スピードの質的に前を取るのはそう簡単ではない…というか、シムカミルがフランスの馬場で61秒台に近い形で入れているので、そこと比べるとやはり質的に相当詰めてこないといけない。前半の入りもシムカミルほど速いな、センスがあるなとも感じないので、自分としてはここは消したい一頭になるかな。経験則的にここまで道悪で消耗気味の競馬で勝っている馬がトップスピード戦で…となると、やね

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