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老人向けパソコンインストラクターをやったことがあります。

年末の年賀状準備時期になると、10年以上前の一時期老人向けのパソコンインストラクターだったことを思い出します。

なんでかって??

皆さんお教室で年賀状作成をするようになるので、年賀状準備してると思い出しちゃうのです。

いやー、差し込み印刷とかね、懐かしいです。

長く通われている皆さんは年賀状作成は数回経験があったり、一番大変な名簿データは以前作ってたりするのでサポートするのはそんなに大変じゃないんですが。

特に女性の生徒さんはWordとか慣れてらしてほとんど何も聞かれない。

ぶっちゃけ、新しい生徒さんはExcelでひたすら名簿を作っていただくので、あまり質問もなく放置していられる。

思い返せば、年賀状の時期は込み合うけど楽でした。


大変だったのは、ずーーーっと写真撮影が趣味で、アナログカメラからデジタルに移行してしまったため写真データの編集?取り込み?にパソコンを使わざるを得なくなったおじいちゃん。

密かに「Cドライブさん」と名付けてたんですが、なんでその名かと言うと口癖が「僕のCドライブ、どこに行っちゃったの??」だったのです。

そう、写真データを取り込んだ時に、どこに保存したのか覚えてないおじいちゃんだったんですね。

お使いになってたカメラが一眼の立派な奴だったので、画像データは無茶苦茶デカい。
WordやExcelと違って、わかりやすいデスクトップに適当にフォルダを作ったりできない。

いつもそのおじいちゃんを見てくれてるインストラクターが不在だと私がおじいちゃんに聞かれるわけですが、対応しているインストラクターから情報を共有されていなかったので、どこに保存用フォルダを作ったのかがわからない。

そしておじいちゃんが連発する「Cドライブ」を探しても該当の写真データが無かったり💦

「Dドライブじゃないですか??」って聞いても「いやー、Cドライブなんだよ」と言い張る。

ええー。

そのおじいちゃんは私がいた教室以外に、デジカメの教室にも行っていて、そっちの先生に言われたこととこっちで言われたことがごっちゃになってたりもする。

教室の授業のコマが90分だったんですが、おじいちゃん、毎回最初から最後まで「Cドライブ」を連呼してファイルが探せないまま終わってしまってました。


まあね、そんなことになったら若くてお金も限りがあって忙しい生徒さんだったら、逆切れしたりするところでしょうけれども。

なぜだかお年寄りはそんなんでもご納得されてましたねえ。

若い方と目的が違って、技術の取得ではなく「脳トレ」だとおっしゃる方がそのお教室は多かったですね。


町の老人・初心者向けのパソコン教室の前を通りかかると懐かしくて、しげしげと眺めてしまうんですが、今は「スマホ対応できます!」って掲げてるところが多いようです。

パソコンよりスマホのほうが厄介だなぁ。今のインストラクターさん、すごく大変だと思います💦


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