【前編】怪談虎の穴 vol.02 ( ..)φメモメモ

6/16(火)に放送された、怪談パフォーマンスの向上のため一般人6名の実演とともにディスカッションを行う「怪談虎の穴」の中で「メモを取れ」というアドバイスがあった。
私自身各所で「録音派」なのでメモを取るといったことはしていない。常々、録音派の悪いところも意識していて、「録音されてるからあとで見返せばいいや」で実際見返すことは1~2回程度である。それは見返すコストが高いためである。(1時間の放送なら1時間見返す必要がある。飛ばしながらでも内容を記憶していないとどこまで飛ばせばいいかわからない。)
改めて考えるとメモは書き損じるとそれまでだが、見返すコストが格段に安いのではないかと思う。そこで今回は私の中に落とし込みやすくするためのメモとシェアのためにnoteに書いていこうと思う。
※おそらくMCの職業柄からして「紙のメモをその場」でとることの重要性を説いているが、見返した後のまとめの意味も込みのため電子で記す。

元の動画見てから備忘がてらこの内容見てください。
(敬称略)
MC:住倉カオス
ゲスト:村上ロック
一般参加:押戸けい、影絵草紙、こーたろ怪談、佐藤陽介、星野戦慄、山本洋介
<余談>
  本体の放送の前に裏番組が放送されていたのだが、そこでたくさんしゃべっていたいた人ほど、本体の放送で「借りてきた猫」感が出ていた。(笑)

番組の形式は一般参加2名ずつの実演のあと、残りの一般参加者にどちらが良いかを投票させ、その理由を深堀していくというものである。
現段階の怪談の良し悪しは重要ではないので怪談の内容と投票結果はここでは触れない。
また、文章に構成する関係で意味は変えない程度に端折ってます。

1回目(押戸けいさん×山本洋介さん)

カオスさんのMCのもと投票と理由を一般参加者が述べていく。ここでカオスさんがしきり強調したのは「投票しなかった側にも何かあるか」「今言ったことを自分自身に落とし込めることができるか」。ただの観客と語り部との根本的な意識の違いをMCの誘導で言語化させている。

この回で「タイムキープ意識しすぎた」というテーマが発生した。
タイムキープに関しての代表的な方式は以下の通り、
村上ロック式:とにかく場数
住倉カオス式:(時間がある場合)およそ尺通りだと思う内容を何も考えずに録音後、聞き返してここから構成の足し引きをすれば自然と収まる。
佐藤陽介式:だいたい何も考えずに話すと尺より短くなるので、足し算で構成を練り直す。
(カオスさん)ショーレース以外にも怪談の企画には尺がある。時間のコントロールは今後の活動に必要なスキル。

押戸けいさんの失敗感
噛むこと、詰まってしまうことについて、MCとゲストから助言があった。
(ロックさん)日常会話の中で噛むこと、詰まることなんて言うのは普通にあること。それを語りで出たからと言って失敗とは思わない。
(カオスさん)失敗して悔しい気持ちをどうFBしていくかが重要

2回目(星野戦慄さん×影絵草紙さん

聞いてる側に「伝える」とは?
ここで出たのが「聞き取りやすさ」と「伝わりやすさ」が必ずしも一致したいこと。
つたなくしゃべることを、「本人の感情が伝わってきた」ととるか「気になって集中できなかった」ととるか。
奇麗にしゃべることを、「うまい」ととるか「ただ読んでるだけ」ととるか。

伝えるための怪談師スキル
(ロックさん)お客様に伝わりやすいと思われる最大公約数の表現を見つけ出すのが怪談師に必要な能力。自分がやりたいことと求められていることは異なる場合もある。
(ロックさん)お客様に怖さが伝わってないのか引いてる瞬間がある。ただし、そこで一歩も引かない。一方で自分の話したいことを押し付けるのもダメ。この強気と気の使い方のバランスが必要。
(カオスさん)(練習しすぎで本番で妙に冷静になってしまい笑ってしまうという悩みに対して)本番は聴く人にフォーカスして、いつお客様をつかむか、いつ空気を持っていくかに意識すると再度集中力を高められる。そこからさらにもうワンステップ、お客様に想像させるための手段を思いつくかもしれない。

<所感>
この放送で出てきた内容は、真新しいことでなく舞台エンタメでは「基礎基本」であることも確かです。記憶をたどれば、私も似た意識は常に持っていて改めて方向性が間違いではないことを認識しました。常に意識するぐらい難しいんですけどね・・・
私がいつも言ってる言葉「怪談はコミュニケーション」。後半はコミュニケーションとは何かまで触れた内容も出てきます。

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