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モヤる介護を乗り切る方法

誰かのために頭と体を使い続けると、自分が摩耗していく。精気を吸い取られる。そんな毎日を乗り切るための、たったひとつの方法は、
なんとかして、母のことも、犬のことも、誰のことも追い出してしまえる「自分だけの場所」を作ることだ。
追い出せる「時間」でも「場所」でもない。
自分だけのための「感情」や「思考」を確保するのだ。

自分にとってそれは、「小説を書くこと」だと気づいた。
このブログじゃダメだ。これは一時的な憂さはらしにはなるけど、ここに何か書いている限り、私の脳内は母に占領されている。今こうして書いているときも、昨日今日と2日連続で母に連絡しなかったことを思い出して、自責の念に襲われてしまっている。

脳内を自分のために確保するのだ。
たとえば私の場合、小説だったら、自分の内側と向き合って、自分ではないこの世に存在すらしない誰かを作り出すために集中する。その間は、私の頭の中に誰も入ってこられない。母すら追い出してしまえる。

音楽でもいい。お笑いのネタでも、漫画でもいい。脳内をフルに使って何か作り出すことだ。「自分のこと」を直接絡めてはだめだ。自分とは遠い何かを創作するのだ。手作業じゃダメなのだ。頭に別のことを考える隙ができる。それでは逃げ切ったことにはならない。

自分の脳内に、自分だけの場所を確保できるかどうか。
もし確保できれば、いつまで続くかわからない介護に身を投じるときに、本当に救いになると思う。
あとは寝る前の漫才。私の場合は。
好きな漫才ネタのBGM用音声ファイルがYouTubeに上がっている。寝るときにかけっぱなしにする。すでに知っている、お気に入りのネタがいい。
あのボケを聞きたい!と思っていると、聞けないうちに寝ている。
寝るまでの間、頭の中に漫才以外のことが全く浮かばない。

お笑い好きな人には本当におすすめします。笑うのも、精神衛生にはいいしね。

(お気に入りの漫才メドレーは、和牛、ブラマヨ、ナイツ、中川家、かまいたち。ミキも好きだけど、音だけだと何言ってるか分からなくて向いてない。亜生君のかわいい顔も見られないし)
(柳家喬太郎の落語もけっこういける。志の輔はドラマチックすぎて目が冴える)

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