見出し画像

第6話 コメント返信(抽出)

※基本的に一度きりです。後からいただいたコメントには返せません。

■色々変わってて読みやすくなってたなあ
⇒元が大変読みにくかったですからね。まだまだ差し替えが残っていますのでがんばります。
■最新話に差し替えの告知を投稿していただけると、そのつど気付けてありがたいのですが、どうでしょう?
⇒こういう希望をいただけたおかげて、現在は対応できています。
■差し替えるとコメント消えちゃうのが寂しくもあるな……
⇒差し替えだけで済ませればコメントは残せるのですが、描き始めて数年の分は言葉足らずの話が多いのでかなり加筆が入ります。コメント消えちゃうのが残念という気持ちは作者も同じなのですが、ここは仕方がないのです。
■リジー家奉公人「イリリア様それは困ります!」
⇒改訂した結果、税の免除で困るのはエランド家の人たちということになっちゃいましたね。しばらく貯蓄でしのぎつつあとは領地の経営をうまくやれという感じでしょう。
■うっかり思い出しちゃった・・・ ■こんな顔になるくらいには山ほどなのか
⇒イリリアは同門の中では戦士の適性が相対的に低い側なので、一流になるまでに相当苦労をしています。
■その場で戻さなかっただけでも大したもんだ
⇒我慢できるのはえらいですね。
■この「ぐ…」でタテツヤに止まるように伝えてるのか。ほとんど以心伝心だ⇒牛に対する指示はちょくちょく差し込みたいと考えています。
■人間相手に猟剣を抜き慣れている。戦士と言うよりならず者
⇒この辺の話は第3節あたりで膨らませる予定です。平民戦士はこういう「芸」を身につけないといけない事情が色々とあるのです。
■手を出したが最後、だな
⇒イリリア自身がそう仕向けてる感も伺えます。
■この期に及んでも、ホボロ的には「この場さえ切り抜けられればどうにでもなる」と思ってるみたいだな
⇒ディコワセに縁者がいるので海外に出るまで人質にしようみたいな考えを即席でまとめたんだと思います。
■死罪は変わらない、ってこと?
⇒そういう事です、この場での狼藉をカウントする必要がないわけです。
■現代日本の感覚だと、唐突で過剰な暴力に見えてしまうけど、貴士として、それだけの事をした者に相応の報いを与えているだけ
■「戦士はまず暴によって立つべし」
⇒作者の備忘録として言及しておきますね。イリリアは女性なんで例外ですが、貴士の男は全員戦士というのが建前にあります。そして戦士は必要のない暴力は振るいませんがそれを行使することにためらいはもたないのです。怒りも理由の一つですが、イリリアはいろいろな効果を意図した上で暴力をふるう事を選択しています。
■イリリアは「見下してる感」があるので、どうしても高慢に見えてしまうんだよな…
⇒そういったイメージがいい意味で変わっていくように話を進めていきたいですね。
■この一言ほんといい 
⇒アルェックスのここのセリフが具体的にどういうことか、みたいなのもいずれ取り扱いたいです。
■この落差よw
■モリガン達がイリリアを害そうとしたのでアルェックスが少しキレた事と、「イリリアは頭を下げるべき価値のある人だ」とアルェックスに評されので上機嫌、てとこかな
⇒そういった感じです。アルェックスの言っている事はこの時点だとなんとなくしか伝わらないと思います。今後の話で丁寧に表現していきたいです。
■まぁ一般人と変わらん戦闘力なら野獣出たら死ぬな
■フロットで反省できるといいな
⇒リジー家としてはこのエランド家の当主ではなく、一族としてのエランド家がなんとかしてくれる事を期待しているんだと思いますよ。
■ガッツリ差し替わってる……

皆さんいつもコメントありがとうございます。
では差し替え前と後の違いについて。

一番の変更点は「イリリアが暴れるシーンを追加した」ことです。


戦士が軽くパキパキと人の骨を折れるのは、馬鹿力に加えて
めちゃくちゃ動きの精度が高いという設定があります。

これは明確な意図があって差し込みました。実はイリリア=リジー、現時点での最新話78話までで一度も戦士として活躍する描写が無いのです。
当初はラッカドウ編の次でそういう話を書こうという予定だったのですが、いかんせんそこが長くなりすぎました。
少なくとも「武人として実力がある」と感じされる場面が必要でした。
そうでないとラッカドウ編での彼女の言説に重みが感じられなくなるからです。大の男を片手でぶん回す描写が戦士としての実力の裏付けとなるかは疑問ですが、「か弱い女性」ではないという説明にはなったのではないかと。

次にマイトーンの貴士社会上での序列について。


フロットの避難民を保護した村の領主さん。

差し替え版ではアルェックスに対して1段下の立場で接しています。アルェックス自身もなんか丁寧な言葉で話しかけていましたね。
実は旧版だとこの二人は「対等の立場」として会話をしていました。
(その結果としてちょっとマイトーンがえらそうに感じられました)
そこへの調整が反映されたのが差し替え後の2者の受け答えとなります。

この二人はお互いに微妙な立場なんです。
マイトーンの側は「領地持ちに関わらず小士(低い地位の貴士)」となっています。これは彼が「実力面で本格の貴士とまで認められていない事」と「領地を所有しているが自ら拓いたものではなく何らかの形で譲り受けた」ことを示すと考えてよいでしょう。
アルェックスの側は「領地無しだが大士(並の地位の貴士)」です。彼はすでに本格の貴士としての実力が認められているものの、未だ家長に従属する立場であり、己の家や領地を有していません。これは作者が話を進めながらようやく気付いたことなんですが、「家を継いでもないのに大士の格を得ているアルェックス」は実はバキバキのエリートなんですよ。お兄ちゃんの出世スピードもたいがいおかしいんですが、弟は弟でおかしい。
ちゃんと後々の回でそのあたりの補足はしたいと思います。

話を戻します。マイトーンの側はたとえ領地持ちといっても、戦士としては半人前の以上アルェックスに「ため」をきくことは許されません。加えて彼は誰がどうみても「主家であるリジー家の長女のお気に入り」です。ほぼ二人旅な上、堂々といちゃついてやがります。
アルェックスの側は大士の格を賜っていても、彼はそれを自分にとって大げさな地位だと考えています。作中の言動を見ていただけたらおわかりになると思います。マイトーンは格下の貴士とはいえ、果たしている責任の重さはアルェックスの比ではないわけですし、アルェックスが彼を下におかないのはそのあたりが反映されているとお考え下さい。

ここまでご覧いただきありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?