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ダイヤモンドの4Cってなに?お買い得なダイヤを選ぶ方法も紹介【元百貨店ジュエリー外商が解説】

こんにちは、CAT+v編集部です!
結婚指輪などにも使用されており、宝石の代名詞と言っても過言ではないダイヤモンドですが、4月の誕生石であることでも有名です。
ダイヤは高価なイメージがありますが、実は選び方によっては煌めきはそのままに少しお得に購入する選び方があります。
お買い得といっても、せっかく購入するのなら美しいダイヤモンドが欲しいですよね。
今回は、某百貨店内のジュエリーの外商として勤務していた経験をもとに、ダイヤモンドの4Cについての解説と、お買い得なダイヤを選ぶ方法をご紹介します。


ダイヤモンドの4Cとは

ダイヤモンドの評価には世界的な基準として4Cというものがあります。
カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字をとって4Cです。
カラットはイメージしやすいと思いますが、ほかの3Cが最高級ならそのカラットでのダイヤで最高級品になるということになります。
しかし、それだけではお財布に優しくないので、ダイヤの美しさを損ねずにお得なダイヤを選ぶのなら、ほかの3Cのランクを下げる必要があります。
ここではまず具体的にダイヤモンドの4Cについて解説します。


カラット

カラット(ct)とはダイヤのサイズ感と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は重さのことをカラットとよびます。
1カラットは0.2gで表され、0.1カラットの直径は約0.3mm、そこから0.1カラットごとに0.6mm~0.8mmずつ直径が大きくなるイメージです。
ここでひとつ注意していただきたいのが、複数個ダイヤが留まっている場合は、トータルのカラット数が記載されているということです。
1ctのダイヤだと思って購入しても0.6ctが1つと0.2ctが2つなんてこともよくある話なので、ご注意くださいね。


クラリティ

ダイヤモンドは天然物のため、どうしても内包物やキズがあるものが存在します。
クラリティは、ダイヤの透明度を基準にした価値で、内包物(ダイヤ内部にあるゴミなど)や内部の欠け(クラック)の有無が鑑定基準になっています。
10倍に拡大しても全く内部に欠点がみられないFLというランクを最上級とし、I3までの11段階でランク分けされているのが特徴です。


カラー

カラーとはダイヤの色味のことです。
もっとも価値の高いものは無色透明とされており、Dというランク付けになります。
そこからアルファベットの後になるにつれて黄味がかった色をしていき、Zまで23段階ものランク分けがされているのです。
非常に細かいランク分けのため、熟練の鑑定士でも比較用のダイヤモンドを使用しないと、正しいランク分けをすることは難しいといわれています。


カット

ダイヤのカットとして有名なラウンドブリリアントカットという58面体の正確さを評価するものが、カットです。
ダイヤの直径に対して何%でそれぞれの部分がカットできているかということを基準とし、唯一人間の手作業でグレードが左右されるもの。
最上級のエクセレントからプアまでの5段階で評価されています。


ダイヤの価値におけるカットとは

「数%の正確さなら機械を使用して自動でカットしたらいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それができない理由があります。
それは、ダイヤモンドが天然物であり、元は原石であるためです。

ダイヤのカットは、1つの原石から何個のラウンドブリリアントカットが作れるのかを職人はパズルゲームのように組み立てて考えます。
貴重な資源なので、大きく取れるなら大きなカラット数を取りたいものですが、天然物であるが故に1つの原石の中でもクラリティ(内包物や透明度)は均一ではありません。

そのため、原石をそのまま使用して、大きなラウンドブリリアントカットをすると、どうしても汚くなってしまうのです。
クラリティの低い部分を避けながら、なるべく大きくカットを取っていくと、どうしても理想的なカット%ではない石ができてしまいます。
限られた貴重な資源を余すことなく使用するための試行錯誤の結果、カットにはバラつきが出てしまうというわけですね。


お買い得なダイヤの選び方はカットのグレードを妥協すること

ダイヤの煌めきや美しさはそのままに、少しでもお買い得なダイヤを選ぶ方法。
その結論は、カットのグレードを落とすことです。
カットのグレードを落とすとは言っても、58面体のラウンドブリリアントカットであるため、多少%がズレていたとしても、その煌めきは確かなもの。
カラーやクラリティはほかのものと比較してしまうと、目が良い方には違いが一目瞭然になってしまいますが、カットはわずか数%の差でグレードが変わってきます。
石の高さの60%~70%は金属の石座に埋まっていてよく見えないため、多少形が不格好でもわからないということも理由に挙げられますね。


ダイヤモンドのおすすめの選び方

2ctや4ctなどの大きなダイヤを購入したい方は、カラットはお好みでお選びいただいてかまいません。
カラー、クラリティはご自身でよく吟味していただき、自分の中で違和感のないものを選ぶことがおすすめです。
その中で最後に、カットのランクが低めなものを選べば、自分の中で納得できる割安なダイヤを購入することができます。

一般的に流通している指輪に多い0.6ctや0.33ctなどの場合は、カラーだけはよく吟味していただければ問題ないかと思います。
結婚指輪などで今後後悔しないソリテールリングをきちんと選びたいという方は、
カラーI以上
クラリティVS1以上
カットgood以上
がおすすめです。
品質もよくお財布にもやさしい、納得のいく指輪選びができるでしょう。


まとめ

ダイヤモンドの4C評価についてと、お買い得なダイヤの選び方についてご紹介しました。
カットのグレードを多少妥協すれば、品質の良いダイヤを少しお得に購入することができます。
しかし、カットの良い石は大変すばらしく、特にエクセレントのものの中でもごくまれにしか現れないハートアンドアローというものが出現するものもあります。
資産としてお持ちになるダイヤを購入する際には、ぜひカットも妥協せず選んでみてください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
また別の記事でお会いできますと幸いです。


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