令和のチョコレート中毒

アンチに向けてガードを上げると、甘く無責任なファンチに足元を掬われる。
アスファルトが花粉をリサイクルすると、知りつつも誤謬に至る善意は無能な働き者か。

書面でお祈りされる人があれば顔写真をスワイプする人もあり、そのたびネジ角は世の中になめている。冷たくも厳しい摩擦は静電気でラチェットを回すが如く無謀。
低解像度のポジショントークしか言えない権威のもとに終身雇用と成果主義で板挟みな黙食はマナー。何か錆びついたものが恐慌や震災や戦争を壁に縫い閉じようとする。


コロナをコロナと言える程度にこの春、花粉が豊作であるだろうか。
顔面パンツが滑稽な真顔であったとしても、人間大多数をインスタント清楚にしたのは見逃さない。

偽りの清楚とはガチ恋営業であり、ガチ恋営業とは偽りの清楚だ。
無茶振りやウザ絡みすら好意的に解釈するため相応の知性が必要であるが、にわかの清楚はせいぜいヤンデレごっこで誤魔化すことしか知らない。

そして砂糖と砂糖を隔てるオブラートは世界のリセットボタンなのだろう。
ぐらつく虫歯の痛みは何者かになれる負の命綱のように、リップサービスが舐めとるまでなら解釈違いも美化されるだろうに。

カカオポリフェノールは100歩譲って全コメント文字数の30%までなら喋っていい。
時折はにかみながら素を見せるだけの物足りなさが保険機能であるなら、スプレーチョコを撒き散らすオタクたちが誰よりも何よりも清楚の本質だ。


このアレルギー体質は俺より強い清楚を求めて止まず、初恋のアルマは激しく怯えていた。
その半径6371km内においてのみ味わい深い俺が耐えかねてぢっと手を見るに、血か最低か砂つぶだか握りしめたハッピーホワイトデー。

服も骨も要らないくらい着飾って、震えが止まるほど知り尽くして80億回死ね。
そう言われた気がしたのに、もう隠れたと思い込めなかった夢に時折、はにかみながら止まっている本当のママは鏡の中のお前だけだ。


追伸:レイアスカは些かヤンデレに過ぎるため、より古典的にニーナリンプーで考えるなら、具体的な社会的責務もとい設定の有無は清楚の絶対条件ではない。
否応なく銀河鉄道はバブみの季語であり、否応ない統合は車さくらの家系図であり、モブサイコは寅さんの魔族大隔世であると言えなくもないだろう。

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