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パーソナル・ブランディング ③ 裏虎の巻@入社試験~3分で読めるブランドのチカラ (79)

◯ 就活アドバイスサイトでは教えてくれない、入社試験突破の裏虎の巻
◯ それは、ユーモアとブランド・ソーマ
◯ ビールをゴクゴク飲む水泳女子の持つユーモアとブランド・ソーマ
◯ 部活歴で珍しくはない野球経験者が、入社試験レースで一歩前に出るための私案試案
◯ ユーモアは面接官の好感をゲットする必殺技

採用試験※の面接では、スパイスとしてのユーモアが必要です。何度も面接官を経験した私としては、絶対に必要と言いたい。

件の水泳女子の場合は、こうでした。
三人の面接官全員が笑いが止まらなくなったので、よく覚えてます。

曰く
水泳で嫌ってほど水を飲みました。
そのせいなのか、合コンで周りがしらけるほど、ビールの大ジョッキーをごくごく飲めるんです。

参りました。

彼女は営業志望だったので、これは大きいです。

営業最適の高得点ゲット、内定ほぼ確定です。

結果彼女は高得点で面接を通り、役員面接を経て無事採用となりました。

前回書いた、私的アドバイスの「ビジュアルが浮かぶ」と「聴こえる」の両方のソーマをおさえてるんですね、このビールゴクゴク話は。

ビジュアル的には彼女が幅広の逞しい肩、手でビールの大ジョッキを喉に流しこむ姿が目に浮かびます。

そしてゴキュゴキュというサウンドが聴こえる。

このソーマがつなぐ先の無意識下のイメージングは「生まれついての営業タイプ」だと思います。

しかも、「プールでたらふく水を飲んだので」というユーモアのトッピング。最強です。

ユーモアはなぜ大事なのか。

ユーモアは好感を引き出すからです。

ブランディングのボトムラインは、いかに人に好感を持って製品・サービスのことを無意識下に想起してもらうかです。

ユーモアを打ち込んでおくと、ブランディングはより強くなると私は信じています。

必要なのはソーマとユーモアですね。


例えば、A君というひとが高校時代に野球に打ち込んでいたとします。甲子園には出られませんでした。県大会初戦で負けました。

エントリーシート/高校野球の二つのキーワードでWEBサーチをしてみました。

ヒットしたある就活アドバイス・サイトでは「自己PRで野球経験を利用するメリット・デメリット」という項があり、こんな感じです。

メリット 1:体育会系を優遇している企業がある 2:ストレス耐性の高さ、協調性の高さを連想する 3: 適応能力の高さを連想
デメリット PRネタとして野球経験を選ぶ学生は多い

貴重な青春時期を野球というスポーツに注ぎ込んだ記憶を、こんな就職活動のテクニック論で穢すのか!と嫌悪感を持つ年輩の方も多いでしょうけど、とりあえずそれは置いといて。

就活ってそういうもんだし、使えるものは何でも使えスピリットなんですから。ご自分の時もそうじゃなかったですか?LOL

あ、本題に戻ります。

挙げられているメリット、デメリットを見ると、要は採用側は、野球経験があるという応募生を、体育会系学生の持っている(であろう)我慢強さ、協調性、適応性に一定の期待値があるが、まぁ沢山いるしね、野球やってましたピーポーは…って見てるってことでしょう。

応募者はサイトで調べて模範回答的な自己PRを記入していたんでは、「沢山いるしね」の野球経験者の大海に沈没してしまいます。面接官に強烈な印象を与える、爪痕を残すとしたら、これではいけません。

ちなみにこのサイトでは、こんな模範回答例がのってました。

私Aの強みは高校野球で培った継続力。甲子園出場を目指していたが、バッティングホームに問題があり、日々素振りを500回、2年間続けました。結果甲子園に出場して、ヒットが打てました。御社のためにこの継続力を活かし貢献したい。

なるほどです。私が面接官をしていたら、これは記憶に残らない。甲子園児なら素振りはするでしょ、沢山するでしょ、続けるでしょ…と思うから。言うなら「想定内」です。

他との差別化しなきゃ。まさしくパーソナル・ブランディングの出番です。


「ビールをゴキュゴキュの」パターンを野球でやってみましょうね。

私なら、野球が題材なら「バント」を選びます。

こんな感じ。

私Aが一番練習したのはバントです。バントって大事なんです。確実に進塁打を稼げて、上手くすると自分もセーフになれる。派手さはないんですけど、フォアザチームの極致です。

で、コツは前に出したバットの後ろに目線を持ってきて飛んでくるボールを見ることなんです。バットと目の高さを出来るだけ近づける。※

これは成功確率の高いバントのやり方ですけど、空振りすると、球はオデコに当たるんです。

ボコって嫌な音がします。練習で何度も気絶しました。
バント練習2年間続けて、かなり上手くなりました。3塁ランナーをホームに返す、スクイズバントは失敗した事は一度もありません。チャンスに強いんです。したことはないですけど、頭突きも強いはずです。

如何でしょうか? 

「想定外」じゃないですか?LOL

この仮想自己PRには二つのソーマを埋め込んでいます。

一つはビジュアル。バットの後ろに目線を持ってくる野球選手。球が飛んでくる。→見える。

もう一つは音。空振りで球がオデコに当たるボコッという鈍い音。→聴こえる。

このソーマが誘引していくイメージは…

バット後ろ目線→勇気

ボコッ音→自己犠牲

加えて、好感をゲットする「頭突きも強くなってるはず」というユーモアが来ます。LOL

ヒットをかなり打ったひとより、鳴かず飛ばずだった野球経験者が大半でしょうから、そんなひとはバントを例にあげると良いかもしれません。球児は誰もがバント練習しますので。
バントは、企業側から見れば忍耐力、協調性の高さを連想するフォアザチームの好例になります。

まぁ野球経験者からすると、オデコにボール直撃なんて繰り返すような危険行為はあり得ない!と言うことになるかもしれませんね。これはあくまでも想像上のトライアル回答例なので、ご容赦ください。

ピッチャーだったら、如何するのか?
キャッチャーだったら如何するのか?

それは別途、個別相談ですね。LOL


最後に。

このブログを読んで頂いたあなたは、ブランディング&マーケティングに関心のある方だと思います。

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※ 採用試験  自分は企業側の人間だったので「採用試験」とつい言ってしまいますが、応募者側は「入社試験」と言う方が自然なんじゃないですかね。如何なんでしょう。

※ バントのコツ  これは以前何かで見た記事を覚えていたもので、どこまで本当か野球未経験者の私には分かりません。あくまでも試案です。




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