ウォンテッドリーは緩やかな増収基調に回帰

求人・会社案内SNSを運営する「ウォンテッドリー」の3Qを見ていきます。

企業ユーザーに求人・会社案内SNSの「場」を提供して月額課金しています。
企業ユーザーは自社のことをSNS形式で伝えたり、会社訪問へ誘導したりして人材とコミュニケーションを取っていきます。月額4-20万円ということで、その価値を感じてもらえるかどうかは、①人材データへどれだけアクセスできるか、②人材から企業SNSへどれだけアクセスされるか、この「質と量」で決まります。

前回、2Q終了後の記事はこちらです。https://note.mu/cautious_dog/n/nce3cd231ffc0

そのときはQtoQでの増収ピッチが鈍化していましたので、今回は増収基調への回帰という意味で非常に重要だったと思います。

結果は、増収基調への回帰が見られています。

コスト面では、下期に積み増し予定であった個人向け名刺管理アプリ「People」の広告費をひきつづき低水準に留めています。

上図のQごと売上高の推移を見ると下図の「People」広告費との連動性がかなり高く、そもそも上場後で売上がドライブしたタイミングが「People」広告費を大規模投入したときでもあるので、
『ユーザー企業にとっての利用メリットは「People」広告費をかけ続けないと実現できないのでは?』
という懸念が個人的にありました。

その意味で、3Qに広告費をひきつづき低水準に留めながら増収基調回帰の結果が得られた点はポジティブです。

4Qでの変化としては、7月からの料金体系変更があります。
前4QのIR資料と今回を対比すると以下のように、表現をボカしてはいますが少なくとも値上げではあります。
(上が前4Q、下が今回)
3Qの売上は3-5月ですので、値上げによる事前退会者を反映していない可能性があります。

他方、4Qで見込まれるコスト面での変化もあります。
販管費全体では通期計画に対して3Qは予算未消化のペースですので、「People」の広告費を4Qに一気に積み増す可能性があります。
個人ユーザー数が頭打ちになっていることから、その動機もまた内包していると言えそうです。
(その場合、前年4Qの利益水準が高かったことから利益面での見栄えは期待しにくくはなりますが、そこは通期計画発表のある4Qゆえ1-3Qで消化するよりは影響が薄いはずです)


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小型株、いまはとりわけグロース株の評価を業績面から行い、見た目のPERではわからない「成長性に鑑みて割安な銘柄」の発掘を目指しています。IPOセカンダリーなど。

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