ウォンテッドリー

求人・会社案内SNSを運営する「ウォンテッドリー」を見ていきます。

企業ユーザーに月額で課金しています。企業は自社のことをSNS形式で伝えたり、会社訪問へ誘導したりして人材とコミュニケーションを取っていきます。

一般的な人材紹介サービスと異なり、成功報酬を取るわけではなく、あくまでもSNSだ、というところがポイントです。

SNSを月額課金で提供するわけなのでSaaSであり、リテンションレート(顧客維持率)・新規ユーザーの増加がポイントになります。

ここで、「求人はスポットで行うものであって顧客維持率は低いのではないか?」という認識からSaaSというにはシックリ来ないと感じるわけですが、退会してしまうと積み上げたコンテンツが消失されてしまうということ、また成功報酬が発生しないので月額といっても採用コストとしては知れている、ということから継続利用が多いようです。(リテンションレートはディスクローズされていないようですが)

ユーザーにとってこのサービスに価値があるかどうかは、①人材データへのアクセス、②人材からのSNSへのアクセス、と質と量で決まります。

この価値を同社では「Wantedly People」という名刺管理アプリを広く無償提供することによって創出しています。増収が加速したタイミングと名刺管理アプリの本格開始はほぼ一致しているので、同社の強みであり価値はここにあると言えます。

現在の状況としては、4/15の2QでQtoQでの売上の伸びが鈍化してしまったので、次の3Qで巻き返せるか?という点に警戒も含めて注目すべき状況です。18年6月以降名刺管理アプリの広告費を計画的に削減していたのを下期には戻す計画です。

利益率は広告を除くと35-40%のレンジで安定しています。同社の広告費は多くが名刺管理アプリ向けであり、顧客を直接増やすために打っているわけではないこと、また名刺管理アプリの認知度とボリュームが十分になれば広告費は経常的なものではなくなるはずなので、「広告を除く利益率」で評価してもよさそうです。

中期的には18年6月に電通と提携したサービスである名刺管理アプリでの広告事業が軌道に乗るならSaaSとは別のキャッシュカウとなってより成長確度が高まるかもしれず、その展開に関するニュースフローが出たら注目したいところです。

株式の多くが関係者と取引先で保有されているため、上場当初から流動性が低い構成です。

社長は京大(ミスコンを企画して失敗して話題に)→GSの営業(2年で退職)→FB日本支社立ち上げに参加→起業という経歴です。


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小型株、いまはとりわけグロース株の評価を業績面から行い、見た目のPERではわからない「成長性に鑑みて割安な銘柄」の発掘を目指しています。IPOセカンダリーなど。

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