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ひきこもり物語pt1【文章を書くということ】

さっき気づいたんですが、ボクはいわゆる【ひきこもり】になっていました。

なぜさっき気づいたかというと、今までは自分に対する認識は【怪我療養中】と思っていたんですね。だけど、よくよく整理してみたら、ただのひきこもりじゃないかと。

もともとボクは去年の末まで福岡のゲーム会社で3DCGデザイナーをしていました。新卒で入社し4年ほど勤務。割と優秀だったんじゃないかと思います。その会社はヒット作を次々だすもののブラック企業としても有名で、定着率もめちゃくちゃ低くて人が入っては辞めていくという環境でした。ただその分、新卒としては場数を踏ませてもらえるので、仲間内では会社のことを“精神と時の部屋”とか呼んでいました。拘束時間が長い分、すごい速さで強くなれるという意味です。実際、修行を積んで巣立った先輩方は皆キャリアアップしていましたし、ボクもその波に乗れると勝手に思っていたんですね。それで入社して4年が経つか経たない頃、勢いで仕事を辞めました。割とノープランだったのですが、「失業手当を貰い切るまで自主制作でもして飽きたら転職しよう」、「暇なやつ声かけてスマホアプリでも作ろうか」とか適当に考えていました。めちゃくちゃ甘い考えですね。それで実家のある横浜に戻り、計画とおり自主制作やらなんやらを半年弱続けていたある日…

事故に遭いました。このことに関しては、あまり語りたくないので割愛しますが、結果的には左の肘骨折、右手の手首骨折。どちらもかなりひどい骨折だったらしく、手術は3回受け、左は人口関節になり、右手は神経麻痺。利き手である右手で箸もろくに持てないようになってしまいました。ボクの仕事はデザイナーです。左はまだしも、利き手に麻痺が残るというのは・・・。めちゃめちゃショックでしたが、回復の可能性を信じて今はあまり深く考えないようにしています。というか考えると鬱になりそうでやり過ごしています。それがだいたい3ヶ月前のことで、今は退院し失業手当(正確には傷病手当)をもらいながら、大体ベッドの上で暮らしています。

そして、ついに先月で失業手当を貰い切りました。困りました。収入がなくなったこともそうですが、【失業中】というステータスがなくなったんですね。今まで、【学生】とか【会社員】とか肩書きがあって、怪我した後も【入院中】とか【失業中】でも、なんとなく社会の役割としての居場所みたいなのがありました。入院中なら患者として寝てるのが仕事ですし、失業中ならハローワークで世話してもらえる権利があるわけです。でもそれすらなくなったボクは何になるのでしょう?

それで冒頭の言葉に戻ります。【怪我療養中】も間違ってはいないんでしょうが、仕事を選ばなければ仕事につけるような気がします。今、不器用なりにもタイピングできてるわけですし。頑張れば、社会の居場所を見つけられるかもしれないのにしない。でも、それはきっとデザイナーという職業ではない。職業に貴賎はありませんし、仕事がつけるだけ幸せとい考えもある。でも、やりたいことではないんです。そんなこだわりというか、プライドが邪魔をします。いや、プライドとというか、今まで積み重ねてきたものを諦めるのがこわいんです多分。小さい頃から何かを表現したくて、不器用ながらも自分の居場所を見つけて、昼夜問わず積み重ねてきたモノが手のひらから零れ落ちていくような感覚。

なんにせよ、仕事につけるのに実家で寝起きするだけの【ひきこもり】が完成したわけでして…。このまま無為に生きているのが怖くなり、最近なにかと目にするnoteで考えていることをつらつら書くことにしました。noteは、好きなデザイナーさんやお笑い芸人が記事を書いていましたし、なんとなく他の媒体よりクリエイティブな匂いがしたのです。少しでもクリエイティブに触れることで自分の気持ちが上向きになるといいな。とここまで書いてきて、noteってこういうただの日記も書いていいんでしょうか…?まあいいや!

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