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「まだ学生なんですか!?」"年間エントリー数38,500人"の大会を運営する団体の話

皆さん、初めまして!
僕はGame Tournament「REIGN」というeスポーツのコミュニティ大会を運営するColorgeという団体で代表をしているcawata-キャワタ-です。

今回は僕の一番の成果物であるこのREIGN(レイン)というブランドを運営するColorge(カラージ)について書いていこうと思います。

先に言っておきますが、この団体を運営するcawata-キャワタ-(僕のこと)は今年20歳を迎えるまだまだ未熟な19歳の青年です。そんな、学生の僕が普段どのようなことを考えて大会や団体を運営しているのかを同じ世代になる学生の皆さんに向けてお話出来ればと思います。その途中にREIGNやColorgeの紹介も出来ればと考えています。今から慌てて調べてこなくても大丈夫ですよ。

自己紹介がてらプライベートなお話を。

まずは僕がどんな人なのかを紹介する必要があると思ったのでリアルの生活の話も交えながら書いていければと思います。

僕は去年の3月に高校を卒業したばかりの大学生です。センター試験最後の年と言われ、卒業式はコロナの影響で教室で行った少し寂しい思いをした年になります。もちろん、大学の入学式は中止になり、期待に胸を膨らませていた大学生活1年目はほとんどオンライン授業という行く意味を見失う、そんな1年間を過ごしていました。

そんな僕が2020年、「何を頑張っていたか」と聞かれて真っ先に答えるものが今回ご紹介するeスポーツのコミュニティ大会運営になります。ここからはこの大会運営をし始めた経緯などを話していければと思います。

"大会運営"という世界を知ったときのお話

僕が大会運営を始めたのは2017年夏頃、高校1年生の中盤辺りになります。そのとき僕は高校では文化部に入り、それなりに忙しい毎日を過ごしていたわけですが、家に帰ってきてから決まってすることがあまり無い状態でした。もちろん、楽しむ程度にゲームはするし、人並みに音楽も聴く。でも、そこに刺激はありませんでした。熱中して取り組めるほど僕を魅了した趣味はそれまでに無かったのです。

そんな中で出会ったのが「シャドバトル」というサービスでした。それはShadowverseというゲームに出会ってからだらだらとプレイを続けていた僕が初めてTwitterを通して出会ったサービスでした。これは簡単に言うと大会開催やチームメンバーを募集することが出来るツールです。

Shadowverse特別ルール大会:カードパック1種類対決

そんなサービスに出会って大会を手軽に開催することが出来るというのを知った僕は「試しに一度やってみるか!」という気持ちでこんな大会を開いてみました。上の画像がそのときのサムネイル(シャドバトルの推奨サイズが1500×500pxでした)になるのですが、『Shadowverse特別ルール大会:カードパック1種類限定対決』というのが僕が最初に開いた大会の名前です。通常の対戦では5パックのカードを用いてデッキを作成することで対戦することが出来ます。しかし、その使用可能カードを1パックに絞ることでいつもとは違う面白さを提供出来るのではないかと考えました。それに当時、特殊ルールを使った大会が盛り上がり始めていたのもありました。

こうして始まった大会運営活動ですが、初回は40~50人が参加する小さな大会でした。初回から100人、200人集めるのも夢がありますが、僕の初めてはそんなこと無かったですね。

そこから何回か特殊ルールの大会を開催していたのですが、あるときシャドバトルの運営の方から「公認運営者としてシャドバトル主催のイベントに参加してくれない?」といった連絡が来ました。このときの僕は二つ返事で「やります!」と答えて2018年5月頃までシャドバトル公認運営者として『おもしろ制限大会ウィーク』や『おもしろ制限グランプリ』といったイベントの主催者の一人として特殊ルール大会を開催していました。

しかし、僕にとっていい環境というのはいつまでも続くわけではありませんでした。2018年に入った頃からShadowverseのプロリーグ設立をきっかけに競技シーンの形成が急速に進んでいきました。それはコミュニティにいる僕も肌で感じるくらい、求められているものが変化していくときでした。そんな変化に対応するために公認運営者としての役目が終わる前から通常ルールでの大会にも手を出し始めていました。その甲斐あって、2018年5月に役目を終えてからの活動をスムーズに始めることが出来たと思います。そこからはただひたすらにTonamelで大会を開く日々になります。

マンネリ化というただひたすらに怖いもの。

[大型]Shadowverse大会REIGN2019

こんなサムネイルを掲げてプラットフォームをTonamelに移した僕がやっていたのはただひたすらに大会を開催するという地味な活動でした。

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REIGN Shadowverse エントリー数 2018 (1)

こちらが当時の記録ですが、一回の大会で32人集まれば万歳という状態で決してたくさんの人が参加するものではありませんでした。所謂下積み時代というものになるんですかね。

そこから思うように伸びるでもなく、2018年は幕を閉じます。

そして迎えた2019年。この3月頃にリボルバーズエイトというゲームタイトルの存在を知ります。ここで少し話が逸れますが、先ほど紹介したTonamelには認定大会支援というシステムがあり、一定の条件を満たすとギフトカードやタイトルによってグッズなどを提供してもらえるというものがありました。ここのゲームタイトルとして新しくリボルバーズエイトが採用されたのです。

それを知った僕はすぐに「やろう!」という気持ちになりましたね。このときからどこかで「REIGNというブランドをもっと広く知ってもらえるようになりたい」という気持ちがあったのかもしれません。こうして2019年が始まった時点ではShadowverseとリボルバーズエイトの2タイトルで大会を運営することになるのです。

更なる拡大を目指して

2019年開始時は2タイトルだったゲームタイトルが後半になって更に増えることになります。クラッシュ・ロワイヤルとメソロギアの追加です。2019年9月からクラッシュ・ロワイヤルを2019年10月からインディーズゲームのメソロギアを採用し、運営を始めます。

そして、10月に「REIGN EMCO(後にColorgeと改称)」というColorgeの前身団体を立ち上げ、正式に複数人で運営していく構えを見せました。団体運営の知識として今僕が持っているのはこの頃から蓄積されているものになります。でもこのときは無我夢中にやっていたので団体運営なんてあったものじゃないですけどね。それにリアルでは受験という大きな壁が迫っていたのでそこまで活動的でもありません。

団体運営の知識をスポンジのように吸収した1年

こうして更に1年が経過し、2020年を迎えます。2月上旬に受験が終わって、晴れて自由の身になった僕は急いであることに取り掛かります。新しい大会ブランド「VERTEX CUP」の立ち上げです。それまでのREIGNは開催数を多くして且つ定期的に行うことで大会というものの距離を縮めようという思いで動いていました。しかし、この時期からは一つの大会で質の高いものを作ろうという方向で動いていきます。

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3月の初開催に向けて急ピッチで準備を進めていきます。初めてのスポンサーとなるeサプリさんやBUFFSTARさんにご協賛頂きながらなんとか成功させることが出来ました。このときcawata-キャワタ-は高校3年生です。

見様見真似で作った大会の資料を引っ提げて、企画の趣旨を頑張って伝えたことで支援して頂くことが決まりました。この経験はここから先の自信にもなり、とてもいい経験になったと思います。

この話をしたときによく「その行動力が凄い」って言われるのですが、僕はその評価の仕方はあまり嬉しくない、というか共感出来ないんですよね。「こうしたい」という今回の場合で言えば賞品支援をしてほしい気持ちがあっても、それを伝えなければ何も変わりません。好きな女の子がいても、告白をしなければその先の展開が無いように捲るという行動をすることで次のページを読めるのであればそれは動くしかないでしょという考えだからです。じゃあ誰にでも無作為に連絡しにいくのかと言われたらそれは違いますけど失礼にならないように配慮しながらも行動はするべきだと思います。

じっとしていたら誰かが手を差し伸べてくれるほど甘い世界ではないということをこの数年で学びました。

その調子で2回目のVERTEX CUPではSELeCTさんとGame.jpさんにもお声掛けをして、賞品支援やメディア掲載をして頂きました。そこから日が経って、12月にはGameTectorさんと協力関係になりました。さらに年が明けてからは日本学生esports協会/Gameicさんの運営する公認団体制度の公認団体として登録されております。

2020年はかなり走り抜けた1年だったなと今振り返って感じました。そんな怒涛の1年ではありましたが、年間エントリー数38,511人という記録を打ち立てることが出来たとても記憶に残る年になりました。

2020年総エントリー数

長い長い自己紹介をそろそろ終えます。

そんなこんなで今に至るわけですが、これが僕の運営するColorgeという団体が打ち立てた記録であり、成果だと思っています。そんな団体の代表として日々あらゆることを行っているのですが、そのことについては別の記事に細かく書いているので合わせて読んでもらえると嬉しいです。

漏れがなければこの記事に書いたことが全てでこれをこなすために学生という時間の多さに感謝しています。これは若いからこその特権で最大限生かしたい部分です。まだまだやってみたいことは山のようにありますし、挑戦したいことも同じようにあるので限られた中でもたくさんのことが出来るようにしていこうと思います。

やっと本題に入る。

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ようやく長い自己紹介を終えたところで最後に団体運営をここまでしてきて学んだことを書いて終わろうと思います。

今では15人以上が所属する団体になったColorgeですが、その代表をしていて気づいたことが幾つかあります。そのうちの一つを紹介出来ればと思うのですが、人は能力によって3つに分類出来るのかなと思います。

①大きなチームを動かせる人
②小さなチームなら動かせる人
③付き従うことで能力を活かせる人

一つずつ説明していくと①は僕のように団体を管理して運営することが出来る人。決して自慢ではありませんが、この①は人脈が広くて多角的に物事を見ることが出来る人を指すと思います。人との付き合い方が上手くて何かあったら頼り頼られの関係を築くことが出来る、そんな人が行動する力のある人になり得るのかなと。

そして②は専門的な知識や業界で必要となる知識を多く備えた人物。要するにバイトリーダーのような立ち位置になる人物です。Colorgeで言えば、eスポーツ業界についての知識が豊富で大会運営経験も申し分ないという人がこれに当たるのかなと思います。一つのことを突き詰めて行うことが出来る人がなり得るのかなと。

最後に③は上に誰かがいてくれる安心感があるからこそ自分の能力を活かせる人。①や②になると責任という重圧がのしかかるので発言に気を付けなければならなかったり、行動一つ一つに目を向けられるため、丸くなってしまいがちです。しかし、③はその立場を生かした自由な行動で団体を次のステージに持っていくことが出来る人材だと考えています。丸くなるだけが正義ではないのでいかにここで尖れるかが評価の分かれ目になるのではないかなと感じます。

「まだ学生なんですか!?」と言われることについて

タイトルを中身で回収し忘れていたので最後にもう少しだけ書かせてください。

Colorgeでの活動を通して、色んな大人の方と話していると「これだけやっていてまだ学生なの?すごいね」と言われることがあったりします。これって年齢の割に質が高いものを作っていたり、大人びていると評価してもらえてる証拠になると思います。しかし、大人にとってはそれは当たり前でわざわざ褒めるほどのものでもありません。要は数年後には無価値となっているわけです。

それを考えると今だから言ってもらえている・評価してもらえているのだなと感じて悔しくなります。よく「肩書きに捉われて苦労する」人を見かけますが、その通りだと思います。「"学生なのに"すごいね」って言われても嬉しくありませんし、何なら嫌味にしか聞こえません。
これはちょっと誇張し過ぎましたが、学生であることで活かせるものは活かしつつ、学生という肩書きに捉われない行動をしていきたいなと感じました。

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ここまで長い自己紹介と団体運営で学んだことという内容で書いてきましたが、これらは社会に出て働いている人は既に分かっていることだと思います。特に管理職や上に立つ人間であれば尚更。でも、学生でそれを経験出来ていることはアドバンテージになるのかなと思い、同じ世代の学生に向けて書いてみました。

既に世に出ている知識や体験談というのに学生のうちから触れることってそんなに無いのかなと勝手に思っています。身近な頼れる大人は両親や学校の先生くらいでそう多くないはずです。そんな環境にいる学生だからこそこういう経験が出来る今の環境を有難く思いますし、それを発信出来るようにしたいなとも思う訳です。

いい経験をしていても頭は皆さんと同じ学生ですので、考え方とかもそう変わらないはずです。ですので、同じ視点から出る意見として今後も読んで頂けると嬉しいです。

最後に真面目なツイートばかりをしているアカウントを新しく作ったのでこちらをフォローして頂けると跳ねて喜びますので何卒<(_ _)>


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