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キンキーブーツ 観てきましたの感想!ネタバレ含みます

三浦春馬くん?さん?

とりあえず三浦春馬ではなかった。

紛れもなくローラでした。ローラにしか見えなかった。

イラスト入るので苦手な方はブラウザバックお願いします。

久しぶりの舞台鑑賞でめちゃくちゃ楽しみにしていました。舞台鑑賞は趣味の1つでしたが、最近行けてなかったので、どんな風に楽しんでいたか思い出せませんでした。

なんですが、ローラが登場した瞬間から手を叩いて、しばらく出したことのない黄色い歓声を上げていました。

うーん、多分心の鍵が開けられたんだと思います。あの、水を得た魚というか、もうビッチビチですよ。喜んでます。

キンキーブーツ の適当なあらすじ


ストーリー概要はおおまかに言うとですね。

小さな町の小さな靴の工場からお話はスタートします。主人公小池徹平扮するチャーリーの父親はこの靴工場の社長さんなんですが、そろそろ息子に跡を継いでもらいたいと思っていました。

ところがチャーリーは、そんなのゴメンと恋人とロンドンへ移り住みます。

しかし、しばらくして父親が倒れ、チャーリーは若くして工場の跡を継ぐことになります。

跡を継いですぐ、父親の靴は最近思ったように売れてなかったことがわかります。

たくさんの在庫を抱えた状態からチャーリーの社長業が始まります。在庫をなんとかしようと、バイヤーをしている友人などにも交渉してみましたが、上手く商品を流通させることはできませんでした。

途方にくれかかったチャーリーでしたが、バーからの帰り道、男たちに絡まれている女性を助けようとして、誤って女性に殴られ気絶してしまいます。

目がさめると、そこは女性の休憩室?でした。

女性は男性でローラと名乗りました。女性の格好をして、女物のピンヒールブーツを履いています。

チャーリーは閃きました。

今までは様々な男性用の靴を作ってきたが、これからは様々な男性の、様々な靴を作っていこうと。

つまり、ドラァグクイーン(女装する男性のこと)の子が履くブーツを作ろうと思いたちます。

それからチャーリーの物語はどんどん加速していきます。たまに周りを置いてきぼりにするくらい突っ走ります。

その結果、恋人を失い、大切な仲間さえも失いかけます。

経営とは、靴を履く人の気持ちとは、自分の思いとは

それぞれいろんな人たちの感情を受けながら答えを見つけていこうと試行錯誤します。

恋人とは別れ、工場のスタッフやローラとケンカし、チャーリーに想いを寄せる子のサポートを受け、色々ありつつも、なんとかみんなで納得のいくブーツを作ることに成功しました。

ブーツはミラノコレクションで発表する予定でした。

しかし、ローラと和解せずにミラノ入りしたチャーリーは、とても見ていられない、みっともないショーをすることになってしまいました。

こんな概要ですが、最後はハッピーエンドで終わります!ご安心ください。

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はじめ観た瞬間は(率直な感想)


すみません、正直なところをちょっとだけ。

ローラが出てくる前までは、しょおおじき、そんな盛り上がりポイントはなかった。自分の中で。

なんだか忙しかった。ストーリーの進み具合が。

あと歌が聞き取りづらかったのか集中できてなかったのか、演者さんのセリフが頭に入ってこなかったんです。

なんですが、


なんですが、


ローラが出てきた瞬間からもうローラとその仲間達しか見えませんでした。

私派手好きというか

視覚的に派手派手。音楽も派手派手(シンディローバーが手掛けてるようです)。ホントに歌舞伎町でショーを観てるような錯覚。しかもダンスも歌も衣装も全く手抜きなし。

高いヒールを履いたまま、ローラと仲間達はバク転したり、激しいダンス踊ったり歌ったり。

美しい...!!!


しかもみんな元々の身長が高いのに、さらにヒール履くから ど迫力!!!


か、カッコいい!!!!


途中ローラがいったん男性の服装に戻り、そこから徐々に自分らしさを得ていく過程を服装やメイクで表現していくんだけど


完成体がローラだとしたら、

第三形態のローラは童話に出てくる道化師と王子様を足したような

女性にしてみたら理想型のローラだったと思います。

服装は道化師、で、手にムチを持って黒髪短髪に軽いメイク。

似てないから観たい方は行くしかないけど、もう千秋楽迎えたから次回に期待して下さい!!

では!


(似てなさすぎたのと、納得できないイラストだったので削除しました。)

代わりに美麗な本物の男装ローラを貼ります。

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演出家の方わかってますねー、女心握ってますな。

自分はこのシーンの為だけに2回目観に行っても惜しくないって思いました。

あとさすがだなと思ったのが、ローラの心情をうまく使い分ける三浦春馬さん。

工場のデザイナーとしてチャーリーに呼ばれた初期の服装は、ドラァグクイーンをやめて完全な紳士服でした。ローラなりにみんなに合わせようとして着た服はなんだか恥ずかしそう。

そして何より自信がなさそう。

チャーリーに心内を打ち明けてから、服装は徐々にローラらしさを取り戻して行くんだけど、自信もどんどん現れていって〜のくだりが観てる側にも伝わってきてすごいなあと感心しました。


舞台が好きな理由の一つに

表現する楽しさを共有できる

ことが挙げられます。

演者さんが表情だけじゃなく、歌や踊り、大きく大げさに全身で表現するパフォーマンスを観て、こちらも笑ったり悲しんだりします。

表現しているのを見ると、

あー気持ち良さそう!!!

同じことしたい!!!

と願望が出てきます。

自分の身体を自分の思ってるように動かせる気持ち良さ、みんなで力を合わせて一つの作品を作り上げる高揚感。

舞台はそれが直に伝わってきます。人のパワーやエネルギーが直に伝わってくるのでアドレナリン大放出です!

他のことなんて全て忘れて演者さんと観客たちのやりとりのみき集中するのです!!



そんなわけで

キンキーブーツ 。

ローラとチャーリー最高でした。

演技力もさることながら歌唱力も表現力も素晴らしかったです。

ありがとうございました!!!次回公演また観れますように!!!今度はチケット当たれー!!!




余談:チケット入手について

前回の公演はチケット申し込みまで行かなかったので、今回は申し込みできたと思ってたら落選の嵐。結局一次二次ダメでツイッターで呼びかけたところ、神さまが現れてチケット譲渡していただけました。

前から3列目!実質一段下がっただけなので2列目!!!

演者さんを肉眼余裕で、

見ることが出来ました。

それをだよ?

定価でお譲り頂けましたの。

ね?神さまでしょ?

譲ってくれた人いわく、その時のツイッターのアイコンが面白かったのが理由だそうですよ?!アイコンって結構大事なんだね。またひとつ学びました。

余談:他の観覧者さんたち


公演終了のブザーが鳴った瞬間でしょうか。

となりにお友達がいても感想言いあうよりスマホスマホ。後ろ振り返ってもほぼスマホ。たぶんSNSに書き込みしてるんでしょうね。

時代ですかね。笑

前列には親衛隊らしきオネエ様方が座っていました。

休憩時間に熱く作品とローラについて語っていましたが、後ろで同席の人を待つ私は

心の中で

混ざりたい...!!

くらい語り合いたかったです。

友人とかと観覧すると作品について即語れるのも魅力的ですよね、舞台って。


また行きたいなぁ。


追記

三浦春馬さんが7月18日に亡くなられました。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


気持ちはまだ追い付いていません。

でもきっとこんな感じで自らの命を絶ったのか、ということは

なんとなく想像できます。なぜでしょうか。

去年の12月から1月にかけて、私も呼吸が難しくなるくらい、苦しすぎて耐えがたい日々を過ごしました。

まわりからするとたった2ヶ月ですが、私には永遠に終わらない時間なんじゃないかと感じました。

今も思い出すと苦しくなります。

命を絶って逃げる、というくらい何かに追い詰められていたのかと思うと、本当に胸が締め付けられます。

三浦さんは努力の方だったように思います。

大好きでした。

また、舞台を観れると信じて疑いませんでした。

また、観れると、

締めの言葉はありません。

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