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数年ぶりの登山は鳳凰三山

自転車仲間で山好きの人に誘われて数年ぶりの登山に挑戦。しかも自分は経験の無いテント泊。山で色々な経験がある人とじゃなきゃやれないことなので、とてもいい経験をさせてもらいました。コースは青木鉱泉スタートで初日は鳳凰小屋まで、2日目は鳳凰小屋から地蔵岳ことオベリスクを目指し、その後は観音岳→薬師岳と縦走・稜線歩きをし中道で下山。青木鉱泉で汗を流して帰路につく、というスケジュール。

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金曜日に仕事を終え、缶詰や行動食などを買い足しパッキングを完了、21:30頃に迎えに来てくれた車に乗り込み登山口である青木鉱泉へ向かう。途中、長渕剛の曲が急に流れだ出したり、分岐を間違えて折り返したりした程度の小さなハプニングを乗り越え、目的地の青木鉱泉には深夜2時ごろ到着。ここで6時ぐらいまで睡眠をとり、トイレ行ったり身支度済ませて7時ごろに青木鉱泉を出発。


1日目|青木鉱泉~鳳凰小屋まで

ドンドコ沢を淡々と登り、気が付けばあっという間に時間が過ぎていた。天候にも恵まれ雲一つない青空の中での登山は最高に気持ち良かった。最初は肌寒かったけど動いているとすぐに暑くなってくる。途中落とし物をして拾いに行くなど個人的にはちょとしたハプニングでドキドキ。相方こと山男はいたって冷静、ほんま心強い。2時間くらい登ったところで最初のビュースポット?の南精進ヶ滝に立ち寄る。道中は予想外にクライミング要素があり険しいが、それを乗り越えると高くて迫力のある滝がお出迎え。その後も苔生す森の中を進んでいく。どこも絵になるので写真をどのタイミングで撮るべきか迷いつつ、適当にパシャパシャ撮りながら歩いていく。

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するとついに!遠巻きやけどオベリスクがチラッと見えてきてテンションが上がる一行。その後もズンズン進んでいくと開けた場所に到着、目の前にはオベリスクがドーンと見えている。まだまだ遠いけど。

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そこから1時間弱程度進んで行くと1日目の目的地である鳳凰小屋に到着。13時過ぎに着いたころには人も多く、テント場ばギュウギュウだったが滑り込みセーフで場所を確保。テントを張り、ようやくここでお昼ごはん。山男が2日前に焙煎してくれた豆を手で挽いて、南アルプスの湧水でドリップしたコーヒーはとても贅沢な味でした。

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昼食を済ました後は16:00頃までお昼寝し、そこからむくりと起きて夕飯の準備。といっても自分は何もせず準備してくれているのを見ていただけやけど…。山男の手際が良く、ご飯も炊けてあっという間に夕飯の完成。そこからはおしゃべりしながらゆっくりとしたお食事タイム。気が付けば2時間も過ぎていて周辺も暗くなる。こんなゆったりとした食事をしたのはいったいつぶりなのか…。最高でした。

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後は歯磨いて、トイレの行列に並んで、寝支度して20時には就寝。暗くなったら寝る、なんて自然な生き方なのか。本来人間はこうあるべきやんな…と思いながら眠りにつきました。後、耳栓持ってこなかった後悔も引き連れつつ。

2日目|鳳凰小屋~地蔵岳~観音岳~薬師岳~中道で下山

4:00起床の約束だったのでそれまでぐっすり寝ていて、スマートウォッチのバイブと共にお目覚め。おはよーございます!とテントから顔を出すと、すでに山男のテントは片付けが始まっていて、もぬけの殻。早え~と思いつつもマイペースにバナナとか簡単に朝食を済まして、出発の準備。まだまだ暗いけど4:30ごろに2日目スタート。夜空を見たかったので夜に途中で起きてテントから顔出したりもしたけど、テント場が明るかったりでそこまで夜空を堪能することができなかったのは少し心残り。

夜の登山道を黙々と歩いていくと、朝焼けが木々のすき間から見えてきた。しかも、何と雲海も!!おお~と気分が盛り上がり頂上での景色を見るのがより楽しみに。曇り時々雨の予報はありがたいことに大外れ。きっと2人の日頃の行いが良かったのでしょう!そして一行は通称アリ地獄(?)といわれているらしい急斜面をマイペースに上っていく。2/3くらい進んだところで御来光。10年ぶりにみた御来光+雲海はそれはもう最高の一言に尽きます。今思い返しても最高の光景やったなあ。。

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地蔵岳の山頂についてからは景観を楽しみながらの写真タイム。今回のメイン目的である安産祈願を済まし、一安心。山頂は電波が入ったので妻に無事登頂したこと、安産祈願したことを連絡。標高約2800mもの場所でリアルタイムにやり取りできるなんてすごい時代になったもんです。南アルプスの貴公子こと甲斐駒ケ岳との記念撮影もしつつ、気持ちの良い縦走・稜線歩きへ。

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観音岳へ向かう道中では富士山がどーん、と見えてきて景色は最高。相変わらず雲一つない。ここから見える富士山を見て、「あれ何て山?」という名言を残した人がいたとかいなかったとかそんな話をしながら一行は進む。

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観音岳の山頂では岩に立っての記念撮影を進められるも、高いところが苦手で怖くて立てなかったので、岩に座って記念撮影。もちろん山男はばっちり立っての記念撮影。あの荷物を持ってあの場に立てるなんて尊敬。その後、薬師岳まで進み休憩しているとなんと8歳の女の子に遭遇。お父さんと2人でここまで登ってきたらしい。なんて素敵な娘さんでしょう。

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ここからは中道での下山。もうここは急坂でかなり大変やったから、ひたすら無になって古傷のある右膝を傷めない事だけに集中して慎重に降りていく。そしてここで最大のハプニングが。なんと靴のソールが踵の方からベロンと剥がれてしまった。年数こそ5年ぐらい経ってるけど保管状態も良かったし、まだ5回くらいしか履いてないのに・・・と愕然としながらも山男の機転の効いた対処で事なきを得る。ほんとうにありがとうございました。そんなこんなでひたすら降りていく。もう、途中からは足の裏が痛くなってきて、あとどれくらいかかるんや!長すぎる・・・とぶーぶー言いながらもようやく下山。

しかし、下山直後に目に飛び込んできた案内標識に”青木鉱泉まで40分”という非情な事実を突きつけられ少し心が折れそうになる二人。砂利道をヒーヒー言いながら途中ショートカットしたり近道を通りながら無事、青木鉱泉に舞い戻る。ここでドリンクが切れていた自分はすかさず自販機のコーラに手を出す。めちゃくちゃ美味かった…!!山男は風呂上りまで我慢するという意思を貫きコーラは飲まず。

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ひとっ風呂浴びて汗を流しながら風呂で一緒になったおっちゃんと少し駄弁り、車に戻って締めは小作でほうとうを食す。いい感じにお腹が満たされる。

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遠足はお家に帰るまでが遠足。帰りはお猿さんを見かけながら安定の中央道での渋滞に巻き込まれ、途中から下道、和田峠を駆け抜け山男ファミリーを途中でピックアップし、信玄餅の交換を行って再び帰路につく。和田峠では自転車の話しになり、翌日は自転車に乗ることを決意してお別れ。とても楽しい2日間でした。連れて行ってくれた山男、時間をくれた両家族に感謝感謝。長距離運転&大荷物(テント2個や椅子や食料やカメラなどでなんと26㎏!!)を持っての登山で苦労掛けましたが、お陰様で最高の体験ができました_(._.)_

#登山 #日記 #写真 #鳳凰三山 #アウトドア

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