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【遊戯王コラム】自分に適性のあるデッキの見つけ方

「閉ザサレシ新幹線ノ半島(サロス=エレス・ナガサキケン)」よりこんにちわ。C.Bです。
”環境を数字で語る”をモットーに、毎月300~400の大会情報をXの「#からふだ」から拾ってその集計ならび報告を行っています。

今回は3月に実施された大会でやってみた企画「デュエリスト右脳派左脳派アンケート」の結果を元に、タイトルにもある「自分に適性のあるデッキの見つけ方」というものを考えていきます。


企画経緯~デュエリスト右脳派左脳派アンケートとは~

まず、本企画の経緯です。
脳は右脳と左脳で働きに違いがあり、どちらの脳の働きがより活発なのかによってその人の得意分野が分かると言われております。

右脳派
・芸術(音楽・絵)の才能がある

イメージで物事を捉える
想像力が豊か

左脳派
・数学や科学が得意

言語を使って思考する
論理的に物事を考えられる

【簡単に分かる診断方法】右脳派・左脳派は腕の組み方で決まる!? (brain-tk.work)

これを知った時、私は考えました。
「右脳派と左脳派で好きなデッキに傾向はあるのだろうか」

・運で上振れが発生する【ティアラメンツ】【ライトロード】を好むのは右脳派でしょうか。

・【シンクロン】などの決まったルートで展開するデッキは何となく左脳派が好みそうですね。

・【神碑】は安定性もあり永続罠で理路整然と相手を詰めるので左脳派でしょうか、いや、環境への肌感覚でメタカードを使いこなすという意味では右脳派かもしれません。

幸い、右脳派左脳派を見分ける方法として「腕を組むことで分かる」というものがありました。
そのため、デュエリストの皆様に腕を組んで右脳派左脳派を判断した上でデッキの好みのアンケートを取り、集計分析することで傾向を解き明かしてみようという企画になっております。

今回は3月に開催された以下2つの大会にてアンケートを実施しました。
ご協力頂いた主催のU-key様、遊INGコマーシャルモール博多店様、Tetsu様有難うございました。
第1回「九十九蟹杯」 | Tonamel
第二回 遊戯王 遊INGトリオCS | Tonamel

アンケート総数51、出場デッキ回答51つ、好きなデッキ回答119つ

※本結果は自分に適性のあるデッキを見つける1つの考え方の提案であり、右脳派、左脳派という考えも学術的に証明されたものではありません。
※占いや心理テストなどのエンタメとして読んで頂くようお願い致します。

アンケート内容、集計結果について

アンケート内容としては以下の3点についてお伺いしました。
①あなたの"利き脳"は右?左?
②あなたの大会出場デッキは?
③あなたの好きなデッキ、得意なデッキは?(1~3個まで回答)

「右脳派左脳派」参考図

その後、集計した結果を元に各デッキの特徴を分かりやすく可視化するため以下の3分類を設定し、傾向を見ております。
・展開系:例【天盃龍】【スネークアイ】
(多くのリソースを初ターンで使い制圧盤面を形成する等で短期決戦を狙うデッキ)

・ミッドレンジ:例【粛声】【ふわんだりぃず】
(モンスター、永続魔法によるリソース確保を行い2~3ターンかけて勝負を決めるデッキ)

・コントロール:例【ラビュリンス】【神碑】【御巫】
(罠を主軸として戦うデッキ、または一般的なモンスターの戦闘によるライフの削りあい以外の勝ち筋を主軸としているデッキ)

さて、どのような結果になったのか、早速見ていきましょう!

あなたの出場デッキは?

アンケートとしては全51名の方にご協力頂きました。

デュエリストはどうやら左脳派が多いようで、63%程度となりました。
「そもそも右利きの人が多いから」という可能性もありますが、左利きの人の割合は1~2割と言われてますのでそれだけでない「右脳派」の方々がいるように感じます。

デッキタイプとしては左脳派は「展開系」が多い結果でしたが、「ミッドレンジ」との開きはわずか3でした。
環境デッキが【天盃龍】【スネークアイ】【炎王】と展開系が多く、それらを使用するデュエリストが集中していたため多かったのでしょう。
これは環境の推移によって変動することが予想されるため、左脳派は環境に応じて大会で使用するデッキタイプが変動しそうです。

右脳派は「展開系」「ミッドレンジ」「コントロール」が同程度の数となっており、先ほど同様バラつきが大きい結果となっております。
使用デッキを見るに流行や新しい物好きというよりも自分の好きなデッキだからという理由でデッキを選んでそうなため、右脳派のバラついたデッキ傾向は環境が変わっても変化しないのではないでしょうか。

いかがでしょう、そこそこ傾向が表れているのではないでしょうか?

私としては「左脳派がより大会優勝報告の多いデッキを使っている」のではないかと感じております。
そのため、大会環境が動くごとにデッキ選択から検討しているのは左脳派が多いのではないでしょうか。
それを表すように、年末から今までにかけて優勝数の多い【天盃龍】【スネークアイ】【炎王】は圧倒的に左脳派が使っていることが分かります。

右脳派は何と言っても「【神碑】大好き」という結果でしょう。
これは九州の地域性でもありますので、もしかしたら他の地域ではまた違った傾向となるかもしれません。
他には面白い特徴として「【神碑】以外使用デッキの被りが無い」というものがあります。
右脳派の方が総数が少ないためたまたま被りが無かっただけかもしれませんが、各々が信じるデッキを持ってくるため流行に影響されず被りの無い分布になった可能性を感じております。
そのため、大会環境が動くごとにデッキをカスタマイズして対応する人が多いのではないでしょうか。

何となく読み取れる傾向が表れてきた「出場デッキ」。
是非大会出場の際はデュエル開始前に相手に腕組みさせてデッキを予想するのも楽しいかもしれません。

あなたの好きなデッキは?

1人1~3個回答できるため、人数よりも回答数を頂きより多くのデータを集めることができました。
全119デッキの集計結果はこちらです。

デッキタイプとしては
・左脳派:コントロール11.7%<展開系40.3%<ミッドレンジ48.1%
・右脳派:コントロール11.9%<ミッドレンジ38.1%<展開系50.0%
という結果になりました。

環境の流れを除けば、アドバンテージを意識しながら相手を詰めていく必要のあるミッドレンジデッキが左脳派に好まれる格好となっております。
ただし、割合としては左脳派ミッドレンジデッキが48.1%、左脳派展開系デッキが40.3%と差が8%弱しかありません。
かなり僅差でのミッドレンジ優位であり、大会出場デッキでは左脳派は展開系が多かったことから、さらにデータを取った時に傾向が動く可能性も高そうです。

右脳派としては展開系が50.0%を占める形となっており、かなり傾向が明らかになりました。
【ハリラドン】【超重武者】【電脳】などの「ニビル」を踏み越える程の展開力を持つデッキや、【アダマシア】【ティアラメンツ】【花札衛】などの上振れた時の展開力が非常に高いデッキが右脳派特有の好みのデッキとして選ばれておりました。

面白い傾向としてはコントロールデッキを好む人は右脳派左脳派どちらにも10%程度いたことです。
デッキ母数が違うのにほぼ同じ割合存在するところから、少数派のコントロールデッキに関してはどちらにも偏らず一定数存在することが分かります。
おそらくどんな大会シーンにおいても少数【神碑】【ラビュリンス】等のコントロールデッキが存在するのはここに起因するのでしょう。

左脳派は【天盃龍】【R-ACE】【炎王】など大会シーンでも多く見られたデッキ達が複数好まれています。
今は最前線でなくとも大会中堅層で戦い続けている【イビルツイン】【シャドール】【ドラグマ】【閃刀姫】なども好まれており、大会シーンで使う中で手に馴染んでいった様子が伺えます。
最強を追い求め、勝利を求める人が比較的多い傾向となっております。
懐かしの環境デッキ【サブテラー】【代償ガジェット】【おふれホルス】なども見られ、回答者がどんな大会環境を生き抜いてきたかが読み取れます。

右脳派は【神碑】が唯一好みが被っているデッキであり、それ以外は見事にバラけるという結果でした。
左脳派と好みが被っているデッキは比較的新しいカードの【霊獣】【インフェルノイド】【キマイラ】、大会シーンでも見かける【神碑】【ふわんだりぃず】【ラビュリンス】【エクソシスター】など。
大会環境での立ち位置的に「環境TOPのデッキ」というより「環境TOPを追いかける立ち位置にいたデッキ」という印象です。

環境TOPを握る左脳派と、環境の流れに応じてデッキをカスタマイズしながら戦う右脳派。
このような構図がやはりあるように感じます。

まとめ

今回の集計では、
大会出場デッキとしては
・左脳派:環境に合わせてデッキ選択を行う
・右脳派:環境に合わせてデッキカスタマイズを行う

好むデッキとしては
・左脳派:ミッドレンジを好む
・右脳派:展開系を好む

という傾向を読み取ることができました。

まだまだ1回程度、51名の集計結果に過ぎないため参考程度ではありますが、何か傾向が見えてくるというのは面白いものです。
今後の大会で使用するデッキや、マイフェイバリットデッキを探す際は本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?

是非本記事に関するコメント、ご意見頂けると幸いです。

以上、C.Bでした。
ここまで読んで頂き有難うございました!

もし記事に書いてない内容で、何か他にも知りたい情報があれば是非教えてください! 記事を更新してお答えしたり、今後の記事に盛り込んだりでお応えします!