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“I can see all of blue. “ 何故Facebookは青色なのか

シリーズ、色覚異常の有名人。今回はその第一回目です。

今日ご紹介するのは、Facebookの創始者で知られるマーク・ザッカーバーグ氏です。

ザッカーバーグ氏は、2010年のTHE NEW YORKERのインタビュー「何故Facebookの主要な色は青色なのか?」と聞かれて、このように答えています。

“blue is the richest color for me—I can see all of blue.”自分にとって青色は最も豊かな色だ。全ての青色を見ることができる。

この表現はとても秀逸だと感じました。
自分のコンプレックスを感じさせず、インタビュアや記事を読む人にとってネガティブ印象を与えません。自分も青色は好きですが、何故好きなのか聞かれたら、このまんまパクりたいと思います。

この記事の中ではザッカーバーグ氏がオンラインのテストで赤緑系の色覚異常であることを知ったことが明記されています。
ザッカーバーグ氏が色覚健常者と同じように認識できる色は青色ということになります。

この内容だけを聞くと、ザッカーバーグ氏が色覚異常だから、自らが認識しやすい青色を選んだ、という印象を受けるかもしれません。つまり、個人的な都合だけでブランドカラーを決めたのではないか?ということです。

もちろんそれは否定できません。そういう側面があってもおかしくはないです。

しかし、自分はそれだけが理由ではないと思います。

ザッカーバーグ氏ほど聡明な方が色覚異常について調べないとは考えづらいです。色覚異常と診断された人たちは、それがどのような意味を持つのか、真剣に調べます。

その結果、早い段階でいくつかのことを知ることになります。男性の20人に1人以上は色覚異常であること、そしてその多くは赤と緑を識別しにくい特性があること、という情報にたどり着くはずです。

Facebookは今や社会に必要なインフラの1つとなりました。また、Facebookは多様な価値観に寛容であることをポリシーとしています。

世界中のあらゆる人が使うサービスのロゴに最もふさわしい色として、多くの人が正しく認識しやすい青色を選択することはとても理にかなった考え方です。

Facebookの事業内容にふさわしい、そして創始者の意思が込められたブランドカラーだと、自分は捉えています。

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