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清潔とは何だろう?〜男子トイレは地獄の釜〜

某大手遊技場施設の清掃の仕事を始めて数ヶ月が経つ。
今回は男子トイレに的を絞って話そうと思う。

男子トイレはどんなに綺麗にしても30分と清潔が保てない戦場だ。
1番は洗面台と鏡。手を洗った後にジェットタオルもハンカチも使わず、びゃっびゃっと両手を振り下ろすからアルコールで拭き上げてもすぐにびちゃびちゃである。
2番は床。先述の行為で床と鏡が濡れてしまう。
(まぁ、手を洗うだけマシなんですけどね…7割の男性はトイレの後手を洗わないので…)
それだけならまだしも、個室の床に下痢便を撒き散らして出ていく猛者も居る。酔っ払いは便器の蓋にゲロを吐く。地獄である。
3番は便器。これはある程度は仕方がない。
しかし、しかしだ。個室便器の便座の下に付着した尿や、便器の蓋についた便は何なの…?
小便器は毎日磨かないとすぐに黄ばんでくる。立ち小便をすると如何に周りに飛沫が飛ぶかって話ですよ。キッタネェ…。座ションを強く推奨する。

さて、そんな日々の戦いの中、ある程度のものはビニール手袋を装備すれば何とかできるようになった。床や小便器に吐き捨てられたガムも。

僕は元来潔癖症なのだが、今も多機能トイレのオムツ回収は激臭を我慢しながらやっているものの汚いものにはかなり耐性がついてきた。
だが先日、個室の便器を磨いていたら後ろで若い男性の声と、立ち小便をする音がした。しかもかなり臭う…。振り向くと、そこにはわざと床に放尿した後が…。
慌ててトイレ用のモップとアルコールスプレーを持ち、アルコールスプレーブシュブシュ、濡らしたモップで泣きそうな気持ちでひたすらごしごし拭った。

わざわざ清掃中だと分かっててやるか…?足元にびちゃびちゃこぼれるの、汚いと思わんのか?本当に治安が悪い人間も居たものだ。こういう日は凹む。
それでも、ピカピカにして叱られることはないしお店が綺麗になったのを確認して帰宅するのは気持ちがいい。とてもやり甲斐があるし環境が良く、自分に合っていると思う。採用してくれた方には感謝しかない。
お客様が気持ちよく利用できる様にと清掃員の孤独な戦いは明日も続く。

#清潔のマイルール #とある清掃員の備忘録

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