高須クリニックの高須幹弥先生が大麻合法化についての見解をYoutubeにアップしていましたので要約など。

高須幹弥先生は様々なジャンルの質問に回答していくスタイルですが、ほとんどポジトークが無く、いつもフラットで納得感のある回答をされる方なので信頼性の高いよく参考にしています。

高須幹弥先生の大麻合法化への意見は以下

・医療大麻は合法化すべき（ただし疾患による）
・嗜好用大麻は違法のままでいい

大麻について詳しく知る

合法化の話をするにあたって、まず大麻についてまず正しく知る

大麻はタバコみたいに吸う方法・パイプが一般的
クッキーなど食べ物に入れる人もいる

大麻にはカンナビノイドという成分があり、中でもテトラヒドロカンナビノール（THC）が主成分

作用：鎮静・鎮痛・幻覚・感覚が敏感になる

例
・音楽を効くと気持ち良い
・映画やお笑い番組も面白く感じる
・エッチするとき、大麻でもキメセクする人が多い

幹弥先生「僕はやったことがないけど、気持ちいいらしい」
日本でも大麻・麻薬はキメセク目的での使用が多い

日本では北海道や青森で普通に自生しているので、自分でとって吸うことは（物理的には）可能
ただ自然に生えているものは成分が少ない（薄い）ので、品種改良して売られているものほどではない

大麻は医療目的の使用には有効

がん・エイズの吐き気などを抑えるなど、末期がんの鎮痛作用にはとても良い
しかしながら日本だと末期がん患者でも大麻を使うと違法になってしまうのが現状
医療大麻裁判の例（https://www.sankei.com/premium/news/160423/prm1604230016-n1.html）

海外だと医療大麻として使用されている
日本だと現状モルヒネなどが使用されるが、疾患によっては大麻のほうが有効なので医療大麻は合法化したほうがいい

医療大麻が使用される疾患例
ぜんそく・緑内障・うつ病・不眠症・食欲増進・クローン病など

嗜好用の大麻について

カナダ・オランダが実質合法化
ウルグアイ
アメリカでは9州
オバマ元大統領も若いころは大麻を使用していたと発言している

日本では、戦前までは大麻を取り締まる法律はなかった
広く流通はしていないけど、一部の人は利用していたという記録がある
鎮痛薬やぜんそくの薬として
GHQの押し付けで大麻取締役法ができる

世界からの大麻の評価は？

イギリス　精神・肉体的な外はアルコールやタバコよりは少ないとされる

大麻の害
幻覚・記憶力低下・やる気が無くなるなど、乱用すると多少の依存性
→これを踏まえてアルコール・タバコより害は少ない

ランセット（査読性の信頼性の高い医学雑誌）でも同じこと（タバコ・アルコールより大麻のほうが害が少ない）を言われている
https://www.thelancet.com/

厚労省のHPにて大麻の害が紹介されている
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/taima01/index.html
書いてある害は本当だが「どの程度の害があるか？」は触れられていない
タバコ・アルコールより害が小さいことは厚労省は言わない
問い合わせても答えない

大麻がGHQによって大麻が禁止された理由（諸説）
・アメリカのタバコ産業からの圧力
・ロックフェラー大財閥からの圧力
石油産業の発展のために、大麻産業の排除
石油製品から医薬品が作られるので、大麻が流行ると困る説
麻薬取締局の仕事確保のため・利権

実際なぜ未だに大麻禁止が残っているのが不明

カナダで合法化された理由の一つが、大麻ビジネスを行っているマフィアの資金源をたつためとも言われる

日本でも大麻をやっている（大麻で逮捕された）芸能人はたくさんいるが、みんな普通に活躍している
大麻の作用（感覚の向上など）によっていい曲や歌詞がつくられたりするらしい
実は大麻・覚醒剤の力で私達が評価しているいい音楽や芸術が作られているかもしれない
他にも使っている人はいっぱいいるはず

医療大麻合法派の理由

医療大麻を使用するメリットが大きいから

末期がんなどの治らない病気の鎮痛作用には非常に有効
死んでいくターミナル医療には使ってあげるべき
※余命わずかな人のQOLの向上を目的としたケア
むしろ大麻を使用することによって痛みやストレスの軽減し寿命が伸びることもある

ただ、医療大麻の合法化も疾患による
不眠症やうつ病などの精神疾患に対して合法にするのは難しい

疾患が重度で、どうしても大麻を使う必要があれば使ってもいい
ただし、これをOKにすると不眠症・うつ病を理由にして、嗜好用に大麻を使うことになってしまう
精神疾患は問診だけで診断できるので、不眠症と嘘をついて大麻を処方してもらう人が出てくる
現実的に不眠症と自己申告する人に対して、睡眠薬などが処方される現状
日本ではなぜか精神疾患に対してベンゾジアゼピン系の薬が処方されている
※抗うつの薬で、海外では禁止されているところもある
むしろ今病院で処方されているベンゾジアゼピン系の薬物のほうが、大麻より問題で副作用や依存性などの危険性がある

嗜好用違法派の理由

嗜好用大麻は合法化のメリットが少ない
本当はアルコールもタバコも禁止したほうが、日本全体としてはメリットがある
タバコもアルコールも害がある
ただ、すでに世界中で使用されていて産業・経済が成り立っているためいまさら禁止できないだけ
よって嗜好用大麻をあえて合法化する必要はない
嗜好用大麻を使いたいのはキメセク・気持ちよくなりたい人だけ
学習能力低下・人格の変化・乱用で幻覚も多少の害はあるので合法化するメリットがない

ゲートドラックになる可能性も懸念
大麻をきっかけにもっと危険性の高いドラッグに手を出してしまう
快楽目的（嗜好用）で大麻を使用する人は、絶対に他のドラッグに興味をもつ人が出てくる

嗜好用大麻合法化されたら幹弥先生はやりますか？に対する回答

幹弥先生「やっちゃうと思うんですよ（笑）どんな感じかやってみたい（笑）」
こんな気持ちいいんだ！とわかったらそれにハマって、仕事や運動を疎かにして不健康になってしまうかもしれない
だからこそ嗜好用大麻は違法のままの方がいいと思う。

大麻は合法化すべきですか？①/２

大麻は合法化すべきですか？②/２