一歩前へ出ろ

2015年10月11日の日記から転記。



今日の仕事もやっと終了。
でも最近はどうしてこんなに疲れるのだろう。
歳のせいとはわかっていても、大した仕事もしていないのに、このていたらく。
泣けて来る。

やれやれとテレビをつけると、1億総活躍社会がどうのとニュースが言っている。
石破さんは、
「突如登場した概念。国民には『何のことでございましょうか?』という戸惑いがないとは思わない」
と次期首相(総裁)候補は懐疑的。

1億総活躍社会の詳細は不明ながら、総理大臣の意図をざっくり要約すると、少子高齢化に歯止めをかけて50年後も人口1億人を維持する。
高齢者も若者も男性も女性も難病や障がいのある人も、誰もが今よりももう一歩前へ踏み出すことができる社会をつくる。
そんでもって、GDPの目標数値を600兆円まで押し上げ、達成させるということらしい。
それにしても、「一億火の玉」とか「一億玉砕」を連想しちゃう。

もう一歩って何?
素直に聞けば、今よりもっと頑張れって意味に取れる。
もう十分頑張ってるよ。
福祉のために働いていたし、納税の義務もちゃんと果たして来た。
だから年も年だし、そろそろスローライフを考えていたのに、もっと働け?
もっと頑張ってもっと納税しろってこと?

人口を増やすのは、働かせて税収を増やすためだよね。
それと有事の際の兵隊さん確保だよね。
頭悪いから「産めよ増やせよ」の理由が他に思い浮かばない。
他に何があるの?
人口減少の、本当の本当の本当の本音のデメリットを誰か教えて欲しい。

それに「難病や障がいのある人も、今よりももう一歩前へ踏み出すことができる社会」って、意味不明。
健常者以上に、肉体的にも精神的にもすでに頑張ってるじゃないか。
もっと頑張れば、そのぶん、福祉や介護職の人たちが楽になるってこと?
いやいや、その人たちももっと頑張らなきゃいけないんだよね。
やっぱり、わけわかんない。
ホントに頭悪くてゴメン。

だけどさ、安保関連法案のように様々な情報らしきものだけはメディアを通じて氾濫してるのに、巧妙に核心を回避して、どうして国益に叶うのか本当のところは説明しないまま、肝心な部分を隠蔽してるのとまったく同じ構図だよね。

チャンネルを替えて放送大学をザッピング(死語?)したら、
特別講義 「生涯現役の社会へ ~高齢者雇用の今~」
なんてのをやってた。
死ぬまで働いて死ぬまで納税しろよってか。

疲れたら休ませておくれ。
でも休んだら休んだで、「休み賃」を納めなきゃいけない時代が来るんだろうか。
租・庸・調は21世紀になっても健在なんだね。

空調の効いた部屋で、日がな一日どうでもいい会議と不可思議な造語を作り、席を温めながら威張り散らして高給を貰う人たちにこそ、介護などの現場の実情と給料明細をぜひ見て欲しい。

私を1億人から除外してください。
自分は一歩前へなど出たくはないのであります。
縁側でお茶を飲みたいのであります。
以上!

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