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シャッターアートに必要な支援とは

三鷹市議会においてシャッターアートがテーマに

2021.9.2(木)に開催された三鷹市議会の定例会の一般質問において、シャッターアートが議題として取り上げられました。

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三鷹駅前の三鷹中央通り商店街のシャッターに地元の中学生と小学生が絵を描いた取組と合わせて、三鷹台シャッターアートプロジェクトもご紹介いただきました。

周辺景観との調和、近隣住民の理解

野村市議の投げかけに対し市側は、「周辺景観との調和」や「近隣住民の理解」といった課題を挙げ、支援のあり方については慎重に検討していきたい、という回答でした。

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リスクを取れるかどうか

シャッターは私有財産であり、誰かの所有物であることは自明のことです。つまり、不動産や店舗のオーナーが了承をすれば、あとは描き手と両者をつなぐコーディネーターがいさえすればシャッターアートは実現できます。

おそらく市側の大きな不安や心配の一つとしては「絵の内容の審査をどのようにするか」といったことではないかと思います。例えば、誰かを傷つけるようなシャッターアートを市の公費を使って描いたということになれば、反発する市民もいるでしょう。

しかし、そもそも優れたアートとは良くも悪くも鑑賞者の心に深く刺さるものです(参考記事)。リスクを取って描き手の創造性に任せる、ということがシャッターアートの要諦だと考えます。

納得する合意

しかし、リスクを取ると言ってもシャッターを提供する不動産/店舗オーナー、描き手、両者を取り持つコーディネーターの三者がしっかりと事前に話し合い、どのような絵を描くか、納得する合意を得ることが何よりも重要です。

三鷹台シャッターアートプロジェクトの場合、描き手にはシャッターに描こうとしている絵の下絵を前もって見せてもらいますし、描き手がどんな絵をこれまで描いてきたかもチェックさせてもらいました。「◯◯みたいな絵は嫌だ」といったシャッターを提供する不動産/店舗オーナーさんの要望も当然聞きます。

曖昧な採否の基準

そのため、あまりにもまちの雰囲気に合わなかったり、公序良俗に反するシャッターアートになると考えられる場合はお断りすることになります。描き手の採否の基準はというと、これは曖昧と言わざるを得ません。シャッターを提供する不動産/店舗オーナー、コーディネーター、地域住民の趣味や感性次第なところがあります。

ただ、曖昧な採否の基準でも、この描き手にお願いしたいと決めてしまえばすぐにスタートできます。それを良しとするかどうかという意味で、公費を使ったシャッターアートはコストがかかり過ぎて、なかなか動き出せないのではないかとおもいます。

(画像は三鷹市議会のインターネット中継から)

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なぜシャッターアートを企画したのか、については次の記事にまとめました。

シャッターアートのコーディネートの反省については次の記事にまとめました。

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