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趣味と夢


私には趣味がない。
コスメ・ファッション・音楽・漫画・アニメは大好きだけど、
化粧をして好きな服を着て香水をつける一連の流れが当たり前。
家にいるときや一人の時は音楽を流しているし、聞いているのが当たり前。
漫画・アニメは発売されたり放映された見るのが当たり前。
衣食住のように好きなものは生活の一部になっているから私の中では趣味とは呼べない。

最近は趣味らしい趣味がほしくて、珍しく流行っているものを試してみた。
ヨガに行ってみたけど面倒になり半年でやめた。
ゴルフを始めるのもありかとまずは打ちっぱなしも行ってみたが3回で飽きた。
サウナも2回くらいでに気が向いたらたまに行くくらいでいいやと思って飽きた。
一人暮らしを始めて全然できなかった料理もするようになったけど、全然趣味にはなってない。
好きなアーティストやバンドはいるしライブも行くほうだけど、その人たちの活動がベースでこちらが活動するというのはなんだか趣味じゃない気もする。
本を読むのもありかと思ったけど漫画とアニメと同じ立ち位置になる。
裁縫は特に作りたいものも必要なものもない、絵も下手だし特に描きたいものもない。
飽きたとないない尽くし。

考えてみたら、趣味は夢に似ている。
私は夢も持ったことがない。

幼い頃はそれなりお花屋さんとか保育士とか言っていた気もするけれど、
別に全然なりたいわけでもなく聞かれるから答えただけのもの。
「夢、必要じゃん!」と気付いたのは高校の志望校を決めるときだった。
人生初めて自分の進路を決めるにあたり、特に頭脳もなくノリだけで生きている私は夢がないことに気付いた。
私の周りの友達は比較的、保育士や美容師とか夢があってそれに向かって必要な勉強をしていた。
だから「夢、必要じゃん!」と気付いた中学生のころ、オレンジレンジが大好きだった私はmusIQに入っているSPThanxで「夢アルからって別に偉かないよ夢ナイからって別にアセンナヨ今日の一歩が景色を変えそして作られてくんだよ未来なんて」とHIROKIの歌詞に私のための歌詞じゃん、、、と感銘を受けた。


そして、夢のない私は当たり障りのない普通科へ行き、
高校後の進路も何したいかわからないから、
大学行けば見つかるだろうと大学行かせてもらったが、
結局社会人になる前までに何も見つからず、
服好きだし髪色もネイルも自由にできるしいっか~と言う気持ちでアパレル販売へ就職した。
その後、転職もしてやりたかった仕事でもないけど、
入ってみてこんな仕事なんだ~と思いながら
向いていたのか今では7年目を迎えている。

夢を持ってる人の方が少ないと気づいたのも大人になってから。
32年間生きてきて見事に夢を持てないまま、
きっとこのまま生涯を終えるだろうとすら思っている。
だから夢がどうとかを考えることもなく暮らしていたのだが、
2年前くらいに読んだチェンソーマンでデンジが
「みんな偉い夢持ってていいなア!!」と暴れ出したのを見た時、夢のない人生を謳歌している私の心も爆発して共感しまくった。

多分、私の人生における求めるものの基準が低い。
負の感情をあまり受けたくないあまりに最低限の人間関係で
自分に期待もしていないからできることもないと思っている。
人からもっと欲もてばいいのにと言われても、
現状維持がいいんだよ何でわかんないんだろうとさえ思う。
けどこれはマイナスとか暗いとかそういうことではなく、
私が好きで選んで気分よく暮らしている現実なのだ。

結局何が言いたいかと言えば、
私にとって趣味は夢に似ている。

多分、このまま趣味も夢もないまま、
流れるまま私は生きていくんだろうと思う。
だけど、なんとなく最後の悪あがきでブログを始めてみた。
一週間くらいで更新も途絶えるかもしれないけれど、
そうなったら私はやっぱり趣味と夢を見つけれない女なんだなあと、つくづくまた自分を思い知るんだと思う。


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