ローズヒップ暖炉

2017年忘備録3

庭を愛でるのに適した時期は春から夏、と書きましたが、
秋ももちろん可能です。けれど短い。
NYは早ければ8月の終わりには涼しくなりはじます。

秋は本当駆け足で、紅葉の季節も楽しめるかと思いきや、
日暮れも早くなりますから食べてもランチ。
お茶を飲もうと思う頃にはもう気温もぐっと下がって、
後ろ髪を引かれつつも撤収です(秋バラもあるのに)。

けれど、一年の中でも色彩が豊かで深いのはこの時期。
ダイニングルームの窓から見る庭の景色もなかなかです。
コスモスや秋バラ、ノイバラのローズヒップを摘んで、
テーブルに飾ってスイーツを焼く、至福の時です。

NYの秋といえば、リンゴ。Apple State ですから。
ファーマーズマーケットやスタンドには大きな台が設けられ、
多くの品種の、少し小ぶりなものが山積みになります。
スーパーでも、小さなトートバッグにぎっしり入ったものが
所狭しと並び、これがまたお安いのです。
多くがお料理やお菓子用に向いているものです。
もちろんそのまま食べても甘酸っぱくて美味しいです。

うちではタルトタタンや焼きリンゴ、アップルパイなどが定番。
あれもこれも作りたくなって検索したりするのも楽しい。
そんな中で見つけたのが「ブルドロ」。

丸のままのリンゴをパイ生地で包んで焼いたフランスのお菓子。
ノルマンディー地方では16世紀には作られていたとか。
リンゴの芯をくり抜き、バターと砂糖とアーモンドパウダーを詰めました。
これをパイ生地でくるっと、なんですがこれがそこそこ難しい。
引っ張りすぎたのか、幾つかは焼いているうちに裂けてしまいました。
まあ、初めてだからそれもご愛嬌。来年はきっと(笑)。
飾りのバラがうまくいったので良しとしましょう。

続いてはタルトタタン。
食べたさに負けて写真を1枚しか撮っていなかったという痛恨の極み。
これでは手前のティーカップが主役ですが、これはこれで愛ある1枚かと。
アンティークのババリアンチャイナ、アルカ・クンストです。

ババリアンチャイナ、NYに住むようになってからコレクションしています。
少しずつ集めていますが、アルカ・クンストが一番多いですね。
地味派手さがとっても個性的で、なかなか味わい深いです。

ちょっと脱線しましたが、お茶の時間には器談義も楽しいということで。
続いてはペアタルト。この時期は洋ナシもいい。

食器は同じくババリアンチャイナのウィンターリング・ババリア。
デザインはストローフラワーです。少し肉厚でほっこり系。
秋冬のティーパーティにはぴったりです。

それから私の一年を通しての定番中の定番、レモンタッシー。
可愛い、美味しい、これ、本気で最強です。
小さなチーズケーキとも言えるこのタッシーはレモンゼストが決め手。
24個のミニマフィンバンに生地を押し付けるのは少々骨が折れますが、
出来上がりを思えばやる気も起きるというものです。

トワルドジュイ柄のケーキスタンドに・・・盛り付けすぎました(笑)。
ティーカップはロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッド。 
フルレースですが、これは本当に軽くて薄い。驚きの職人技です。

実は長期計画でコペンハーゲンのブルー&ホワイトを集めています。
いつかローズガーデンで親しい友人たちとお茶会をするためのもの。
フルレース、ハーフレース。それからブルーフラワーも合わせて。
そんな光景を思い浮かべただけで胸がドキドキします。
まあ、金額を考えてもかなりドキドキしますが(笑)。

2017年忘備録、写真整理をしていたら新しいものを見つけましたので、
予定より1回多めで。このあと2回続きます。

サポートありがとうございます。重病に苦しむ子供たちの英国の慈善団体Roald Dahl’s Marvellous Children’s Charityに売り上げが寄付されるバラ、ロアルド・ダールを買わせていただきたいと思います。